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チラシの裏

出版大崩壊 電子書籍の罠

2011年05月25日 | ノンフィクション
帯には「元辣腕編集長が実体験をもとに書いた、某大手出版社が出版を中止した禁断の書」とあります。

なんかすげーことが書いてあるのか!

残念ですが、帯にあるほど危険な話ではないかわりに、
エリート意識過剰な上から目線の文章が読めます。

単純にテキストをPDFにした電子書籍を出し続ければ、既存の出版メディアは消滅するしかない。
動画や音声などのマルチメディアと融合したものでなければ、電子書籍の意味がない。

という論旨はうなずけるものの、禁断の話というほどの予測ではないですよね。
どこかの出版社の企画だったのにもかかわらず、
断られた理由は文章の間からちらほらと見えるエリート意識なのではないでしょうか。

曰く、自分は芥川賞候補になった私小説家の息子である。
世界経済の解説書の国内読者は最高学府を出た官僚や企業人だけ、
その数約400万人。あとはゴミと貴重品の区別もつかないバカども。
そしてそんなバカどものツィッターをフォローするのはまたバカどもである。
(P207~P214)

あとがきで、「トレンドセッター」という名称を使ってずいぶんと持ち上げているのは、
ハイパーメディアクリエイターの高城剛(沢尻エリカの元夫)。
かつて最先端を生きていた高城剛氏は、現在すべての所持品を捨てて放浪生活をしている。
高城剛氏曰くメディアの価値はライブにこそある云々。

数時間の読書時間がムダになりました。


■出版大崩壊 電子書籍の罠 山田順著 文春新書
コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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ほほう… (inuneko)
2011-05-25 20:55:49
次、何読んでもおもしろくなりそうですね…!
返信する
スタージョンの法則 (spin out)
2011-05-25 23:28:43
山あり谷ありです。
返信する

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