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クリスティ もうすぐデビュー100周年 その4

2018年03月02日 | ミステリ
「ABC殺人事件」は、小学生のとき学校の図書館で読んだあかね書房版が初ミステリとして、
また中1の春に創元推理文庫で読んだ堀田善衛訳(装丁は日下弘、アガサ・クリスチィ名)が初の大人のミステリとして、
個人史の中で燦然と輝いています。
アルファベット順の殺人、ポワロへの予告状、ABC殺人対策本部の設置など、息をもつかせぬ展開。
対策本部を設置するエピソードは東宝怪獣映画の同じような場面を彷彿とさせて鼻息あらくなりますなあ。

ミッシングリンクものについては、都筑道夫の「その先はどうするんだ」という言葉に代表されるような批判が当然出てきますが、
幕間に挿入される一見無関係な章が、批判をかわすためのクリスティによる巧妙な「誘導解」でもあります。
初ミステリなんで、あばたもエクボな褒めまくりなのはよく分かっているんですが。ドキドキが止まらない。
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