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古代の遺物

2014年05月25日 | SF
いちおう「SF」にカテゴライズされているらしい人ですが、
読むからにSFという作品はなかったです。
そんな中では「雪」がイチオシ。
メモリバンクに保存された死者の記憶にアクセスできるちょっと先の未来のお話で、
ランダムに過去の記憶を再生しているはずなのに、
なぜか同じ(ような)場面ばかりが再生される、というストーリー。
機械に保存されているはずの記憶がなぜか曖昧になり、
「雪」が降ったように見える(傷のついたフィルムの古い映画みたいに)、
という胸キュンもの(相手は死んでいるんだけど)。
最後の「シェイクスピアのヒロインたちの少女時代」だけが中篇で、
あとは短編なので、一つずつ読んでは解説(大森望)と答えあわせをする感じが楽しかった。
読書ってホントに楽しいですネ。

■ジョン・クロウリー 「古代の遺物」

ところで「selector infected WIXOSS」が暗い、暗すぎる。
脚本の岡田磨里が黒マリーの本領発揮。
「アキラッキ~♪」の晶を演じる赤崎千夏怪演、助演女優賞をあげたいくらい。

「M3~ソノキ鋼~」も岡田磨里脚本(オリジナル)でこれでもかというくらいに暗いのに、
「M3」がツヤあり黒ならば、「WIXOSS」はツヤなし黒という感じ。
メインキャラクターも脇キャラクターも女子が本能で行動するところは、
さすが岡田磨里です。
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