気まぐれ猫と音楽だらけの暮らし

マイフェバレット満載!好きなことしかしない気まま気まぐれでもちょっとセンチメンタルな、お話ばかりですが、聞いて!

男性陣の着物宣言にモノ申す!

2009-10-21 10:16:10 | アート・文化

 息子に着物を出してやりながら先日読んだ本を思い出しました。「着物宣言」一年をいやこれから一生を着物(和服)で過ごそうと決心し洋服を全部捨てた呉服屋三代目さんのお話です。

 でもねえ。ちょっとなんだか見当違いかもしれませんが、違和感を覚えました。確かに男性で着物姿は非常に珍しいのかもしれませんが、噺家や呉服屋、力士、骨董屋、古本屋、老舗の酒屋、味噌屋、蕎麦屋、うどん屋、陶芸家、画家、作務衣も着物カテゴリーに入れるとすれば身近にも着物で過ごす男性は結構います。下着が褌かどうかは聞きませんけど

 改めて息子の着物を見たり、ネットの男性着物を見ても大概が江戸小紋か紬、木綿などで花柄は見ません。浴衣に龍とか鯉とかあるくらいですかね。大島紬のアンサンブルは非常に多い。ということは季節がなく、ビジネススーツ的もしくはTシャツにGパンという姿そのものなのです。女性の様に季節に応じて柄を考えるとか、それに合わせて帯を・・・・とかはあまりないようです。中には襦袢や羽裏で楽しむ方も知っていますから、見えないところでお洒落しているのかもしれませんが。

 そういうことを考えると女性の着物宣言よりも男性の方がずっと楽なはずなんです。おはしょりのしまつ、帯結び、髪型。女性は男性の着物の着付けよりずっと手間がかかる。しかも行き先によって着物の格や帯の格を変える必要も出てくる。先の本ではお太鼓を前で結ぶという新しい着付けを紹介していましたが、すでに後ろで結べるとか簡単帯を持っている者にとっては非常に複雑に思えて、はたして本当に三分帯結びなのか?と疑問に思いました。だからDVDを購入して勉強してみたいと思います。本当ならこんなに楽なことはないですものね。楽で綺麗に出来るならこれはありがたいお話です。この著者も着付けは最後の帯で全部まかなえると言っています。女性には出来ない!

 著者が呉服屋であることも「着物宣言」の意味があまりないなあと思いました。普通のビジネスマンが会社に行くのにこれから一生退職するまで着物にします!というお話ならすっごく面白いかもしれませんが。そういう人います?いたら是非お友達になりたいです。

 それにね、女性特有の「お月」のものの時は結構大変ですよね。男性はそれがない分いいなあと思います。

 家事も買い物も仕事も育児も全部着物で・・・・・。やってみて下さいよ。洗濯は奥さんとお母さんに任せて・・・なんてちゃっかり書いているところをみるとまだまだだねえと思うのです。

 自分で仕立てる。直す。洗濯する。やらなさそうだし。この辺突っ込んでいいですか

 私個人としては男性にも着物は着て貰いたいのです。毎日じゃなくてもいいから。帰宅後にくつろぐ時。お出かけの時。別に習い事を始めなくてもいいじゃないですか。お茶お花詩吟お能歌舞伎落語書道日本画水墨画友禅画家。何でもいいですけど、別にやらなくてもちょっと着物でお正月に初もうででもいいと思うのです。365日本気で10年やったらまた何か別なものが見えてくるかもしれませんね。ただし家事も手伝ってよ!

 とここまで書いてきて、自分も着物で過ごしていますが、あまり不都合はありません。パチンコもやりますよ。ただ、スポーツは無理だからユニフォームに着替えますが、せめてもの意地で生地だけは和物や和柄にしています。どこかに和風の小物を使うとかです。

 着物宣言しなくても着物を楽しんでいる男性陣!がんばれ!