神楽

暇人です、文字ウチ書き間違え多、読み返すと内容変わるから読み返さない、読み方は皆様に甘えさせて頂きます。

少女は言った(1)

2022-12-29 14:38:00 | 短長編小説
少女はいつもひとりであの場所で空を眺め
何かを呟いていた

誰もがその光景を見てはいるが
誰も少女が何者かを
知らなかった

少女は時々海辺の岸壁の下に有る岩場に現れる

その場所は海岸からも遠く

船を出して行くにも
波が荒くたどり着く事も出来ない

あの少女はどのようにして
あの場所に居るのか
誰もわからない

陽が登りはじめると
岩場に腰を掛け

陽が沈むと同時に
消えてしまう

近くの村人達は
皆あの少女が現れると
不吉な事が起こる前触れ

その様な思いは有るが
理由等はわからない

実際あの少女が姿を現すと
ふた晩の内に村人の誰かが消える

必ず・・・消える

亡くなるのでは無く
雲隠れの様に消える

だが何故か村人達は
丸一日経てば消えた人の
記憶が全て無くなる

村人はあの少女の事は覚えて居るのに

消えた人の事は記憶にも残らない

そもそも海辺の村はどの様な村なのか?


ひとり又はふたりで
各家々に存在する

村人どうしの繋がりは
軽く挨拶をする程度で

皆・誰が何をしている等の事は知らない

その様な村の状態を
誰も変だとは思わずに
暮らしている

人が消えるが
なぜか誰も知らない間に
村人の人数は元に戻る

この村は遠い遠い昔から
この調和が変わる事は無かった

だが村人はあの少女の事だけは皆知っている

だけど人が消える事や
人が増える事は
誰も気付いていない

あまりにも不自然な村だと言う事を
村人の中で誰も気付く者はいない

あるいは・・・あの少女は
何かを知る者なのか・・・

村人達には自分がこれまで
生きてきた記憶すら
無いに等しい
                   

こんな変な村に
ひとりの子供が
姿をあらわした

╱╱╱╱╱╱╱╱╱╱╱╱╱続く~けど良いかな~~~

ではまた👋


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