神楽

暇人です、文字ウチ書き間違え多、読み返すと内容変わるから読み返さない、読み方は皆様に甘えさせて頂きます。

クロス 39 [終章3・時を越えて]

2021-03-27 05:31:06 | 短長編小説

その日が来た

高橋が母(ティア)の遺伝子をマリーの体内へ入れた


俺達がいたモートンが作った小さな研究所が誰かに襲われた


誰が・僅かだが同じ臭いがする血族ヴァンパイア・・・なぜ?!!


もしココにオヤジが居れば絶対認められない行動だった


母は俺が感じた違和感を知っているのだろう・何も言葉にしなかった


俺がテラの生き物の中で眠ったのはイツだ??!


研究所を襲ったモノ達は何かを探している様だったが・・・俺は母に言われた通りに姿を隠した


高橋は母に何かを聞き賊の突入と同時にマリーを連れて逃げ出した


マリーの体内で母は俺を包み込み小さな球体とした


母「エミリオ、あなたをこのまま体外へ出します、エスパー値を抑えロバートの元へ戻りなさい」ッとだけ俺に話したが少しだが納得は出来ない事があった


だが母が何も言葉にしないのは

臭いは同族でも仲間では無いと言う事なのだろうと解釈した


そして今の地上では僅かに感じる同族で有ろうと

敵が存在するのだと理解せざる終えない何かが有るのだろう・・・


俺はソノ時初めて流れた年月の中で・エスパー値を下げろと言った母の言葉の意味を理解した・・・


だから研究所を破壊した賊の事を聞くのを止めた・・・・・


もし奴らが仲間ならワザワザ逃げる必要も無い

全ての理由等はロバートと合流してから聞けば良い事だ・・・


「母さんはどうするの?、一緒に逃げないの??!」


母「私はこのままマリーの身体で クリスの元へ向かいます・・・」


「オヤジがドコに居るのか知ってるなら自分の身体に戻ってからでも・・・目覚め・ない・のか?!、オヤジ・・・捕らわれてる??!、あり得ない話だ!!」


母「違います、でも探さなければいけない気がして・・・だから母はお父様(クリス)と一緒に・・・帰ります、エミリオは早くロバートの元へ帰りなさい」


「解ったよ、でも母さん気を付けて、アイツ等(賊)は、オヤジを・・・」

俺は・ソレ以上の言葉を飲み込んだ


母さんは何の理由も無く言葉を濁す人では無い

だとすれば余程の理由を秘めての事だろうし

聞いても子供である俺達に細かい理由等決して話す人では無い!!


だから俺は何も聞かずに球体として地上へ降りた


2000年前とは違い随分発達した地上が作られていた・・・


エスパー値を下げてロバートを探すのは難しい

しかも自分の身体がドコに有るのかも探せない


これじゃロバートの元にたどり着くのはイツに成るのやら・・・・

なんて事は何も心配していない


俺が何もしなくてもすでにロバートは俺が地上に降りたのを察しているハズだ!!


だから俺はのんびりと現在の地上を探っていた・・・俺の時間は動き出した


そろそろ迎えが来る・・・

さて俺は1番最初に何を話そうか少しだけ以前と変わらず

ロバートを困らせる策を考えていたのだが考えがまとまる前に

目の前にロバート居る


相変わらずの優しい笑顔で俺を包み込み甘やかす素振りを見せた


だから俺は言葉よりも優しく包まれる感覚の方を選んだ


ロバートは俺を包み込みそのままワープした・・・ソノ場所は書庫だった


ロバートは一冊の大きな本の中へ俺の遺伝子を移し変えた・・・


・・・・・・どれ程の時間が流れただろうか・・・俺は眠っていたらしい・・・・・


目覚めて初めてロバートの身体に抱きついた


全ての感覚が戻っていた

どうやら俺は自分の身体に戻った様だそしてロバートに抱き思った


ロバートはいつも俺を甘やかす

だが俺はロバートに抱きしめられて戻るべき場所に戻ったのだと実感した


そして・・・・・

もう二度とこの手を離したく無いと改めて思い知らされた


俺の心はそれほど迄に深く乾きを癒すこの手を求めていたのだと


全ての乾きが癒されていくのを感じながら思った・・・・・


母さんはもっと沢山の不安を抱えて居るのだと


オヤジだけでは無く俺を含む子供達の事を考え無いハズが無い


だから母さんは俺を見つけ言ったのだ早くロバートの元へッと・・・


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー続く〜〜〜〜〜



思い出は未来から[お話し]

2021-03-21 01:20:00 | 短長編小説
久しぶりに外に出た
理由は桜の花びらが
どこからか僕の手の中に降りてきたから??

さくら??!​オイオイ!!
季節は夏だろ!!

・・・桜なんてあり得・ない・だ・ろ・・・!?

目の前に大きな桜の木が有った???!

意味不明​​だが事実なんだ
大きな大きな桜の木
多分大人が3・4人で手を繋ぎ輪にしたような大きな桜

びっくりより驚きだ!!
なんで真夏に桜なんだ?!
・・・嫌ッ違うココどこだ!

確かに外へ出たけど・・・
ココは・・・どこなんだ~~~!??!?

知らねえし!
大きな桜見たこと無いし!

「てかマジココどこだ!!
、家を一歩でたら~~~知らない世界??!、なんてあり得ないだろ~~~」

?「でも本当に大きな桜だね~、満開だし綺麗だよね~」

「誰?!→あんた誰?!」

?「誰って失礼だよ!?、私の方こそあなた誰?、ッて感じなんですけど!!」

「あッそッそうだな、悪かった・・・のか俺が??、かなり複雑だがまあいいか!!」

孝「俺の名は孝、高2の17才、一様ヨロシク!」

瞳「私の名前は瞳、同じく高2で17才、ヨロシク孝君」

孝「あッああ、ヨロシクひとみちゃん!、で良いかな!」

瞳「同じ歳なんだから、呼び捨てで、お互いにね(笑)」

孝「解った、じゃあ瞳!」

瞳「うん(笑)、でココどこかな~孝解る?!」

孝「解んねえ~~~、家が一歩出たらココだった!!」

瞳「私も同じ、ねえ孝、桜の花びら!」

孝「家の中で伸びして腕を下げて、手を開いた時、桜の花びらが有った!?・なんで夏に桜なんだ!!」

瞳「私とほぼ一緒だ、宿題終わって、伸びしたら手に違和感有って、手を開いたたら桜の花びらが有った、だから何となく外に出たら、ココだった~!!、一体どこなんだろうね~」

孝「悪い俺に聞くな!、俺頭悪いし、非現実的な事の説明なんか出来ないから!!」

瞳「くすッ!」
孝「なッ何笑ってんだよ!」

瞳「私何も説明求めてないよ!、ソレに孝が何かしたとも思ってないから!(笑)」

孝「あ~アアッ!!、なら良いけど、でもマジココ何処だ?!、俺達帰れるのか?!、アノさ~一応聞きたいから聞くけど良いか!、俺は199
0年生まれなんだけど!!、瞳は??!」

瞳「そうなんだ!!、私は2020年生まれだよ!!」

孝「マジ!、冗談とか俺の事カラカッテルとか!!」

瞳「この非常事態にそんなバカな事言わないよ!!(笑)」

孝「だよな~、桜以外何か有った、ッてか俺は瞳の世界だと47歳って事か!!」

瞳「孝の世代だと、私は生まれていないって事、コレって凄くない!?、私達何処かで繋がってたりして・・・」

孝「・・・言葉が無い!!」

瞳「私ね、昨夜お父さんた喧嘩したんだ、酷いと思わない!!」​

孝「何が・・・話がミエナイんだけど!?」

瞳「あっそうだね、あのね私には夢が有るんだよね、将来のね・・・私のお母さん、私がまだ小学生2年の時に事故で死んだの、でも交通事故は色々有る罰の中で未だに刑が軽い、だから私検事に成りたいんだよね、でもお父さんは・・・」

孝「認めないってか?!」

瞳「そうだね・・・、お父さんは人の命を●❌で決めるような警察に怒ってる、確かにそうだよ・・・、でもね!だから私は検事に成りたいんだよ!!、悪い奴を裁く検事に・・・・」

孝「凄いな、俺なんか頭悪いし、ましてや将来なんて、考えた事無いよ!!」

瞳「私だってそんなに頭良くないよ!!、ただ今は検事に成りたいから自分で勉強してるだけ、目的が無いと怖いんだ、私の下に双子の弟がいるんだよね、私より5才下、お母さんが死んだ時はまだ2才だった、今は小学6年なんだけどね・・・」

孝「だから大学なんか、ッて言われてんのか?!」

瞳「お父さんはそんな事言わないよ、お母さんが死んだ後も私達を1人で育ててくれた、再婚しても良かったのにね・・・・、でもお父さんにそんな事いったら怒られた、私達のお母さんは1人だけだ!!ってね、本当に頑固で真面目で私達を・だ・いじ・・に・・育ててくれてる(涙)、学校のモノとか料理や洗濯も全部、お母さんが居なくなって全部!!、全部を私達の為だけに・・・お父さん休まないんだよね、目一杯私達の為だけに時間を使う、もっとゆっくりで良いのに・・・・」

孝「凄く愛されてんだな!」

瞳「だって私達のお父さんだよ、当たり前でしょ(笑)」

孝「そうだな・・・アレ・・手が・・・体が・・・消えてく・・・」

瞳「本当だ・・・私もだ!・・・お別れなんだね、話し聞いてくれて、ありがとう(笑顔)」

孝「俺の方こそ、ありがとう・・・・」

目覚めた場所は自室
どうやら俺は夢を見ていたようだ

でも夢は鮮明に覚えてる
だから俺は勉強を始めた

勉強なんて考えた事なかったけど
学校も休む事無く通学して
帰れば勉強

両親や兄貴や姉貴はどうせ三日坊主だと言ったが
俺は勉強を続け大学へ行き
検事に成った

そして28才で大切な人を見つけて結婚した
2年後には娘を授かった

・・・・・名前は妻が考えた

瞳が綺麗だから・・・瞳と名付けた

妻は優しい笑顔で話してくれた

あの桜はまだあの場所に有るのだろうか・・・・〆






ウソでも良いから!!

2021-03-17 02:05:00 | 短長編小説

「何?」
★別に!

「ウソ?」
★本当!

「じゃ何見てるの?」
★横顔・・・・・

「横顔?そのぐらい解る、私の横顔なんか見て面白い?!」
★ああ・・・・・・綺麗だ!

「ウソ!」
★本当だよ(笑)
とても綺麗だから見ていたい

「あんたバっカじゃないの!、変人!!」
★そうかも・・・・・
でもウソは嫌いだ!

「だったら・・・・?」
★だから本当の事だけ言った(笑)

「本当に怒るよッ!!⚡」
★かまわないよ
横顔から見える君の
綺麗な心が僕を呼んでるよ

「私・呼んでないから!!」
★違うね!

「呼んでなんか・いないから、あんたマジウゼっ、バカ!!」
★呼んでたよ
ほら・・・あそこ・・・

★夜景綺麗だろ・・・・
僕達は今同じモノ見ていた
そして君は微笑んだ

★僕はその瞬間の君の横顔を見たとても綺麗だった・・・・

「バカ・やろー・・・、なら約束して!!」
★何を?

「言ってよッ、絶対死なないって・ウソつかないって・・!」
★ゴメン根拠の無い事は・・・
言えない・・・ッ・・・

「ウソても・・いい・か・ら」
★ダメ・・・だよ・・・

「どうして!!、私がいいって言ってるのに!!、ウソついてよ・・・・(涙)」
★ダメ!ウソはつけない!

「バカ・・や・ろー・・・」
★解ってる・・・だからゴメン
もう少し君の横顔(心)を見ていたいから・・・後少し・だけ

「アンタなんか大嫌いだ!!」
★だからウソはダメって言ったろ・・・・
★君の綺麗な笑顔が見れるまでもう少しだけ・・・見ていたい

「アンタなんか・・・捨ててやる!!(涙)」
★あァ~あッ台無しだよ
涙で笑顔が隠れてしまう
★良く似合ってるよ
パールピンクの口紅

★君の笑顔には魔法が有るから
周りの皆を勇気付ける魔法

★だからお願い
もう泣かないで・・・ゴメンね

「ウソつきでも良い!、側に居るって約束して!!!!(涙)」
★ごめんね
やっぱりウソは言えない

★だって僕は君を・・・だから・ゴメン

「バカ~~~!!、私だって、私だって、もう2度と、パールピンクの口紅は付けてやらないから、バカ~~~!!」

★さようなら・ゴメンね


PS .愛してる



紡ぐ雨(お話し)

2021-03-09 22:52:46 | 短長編小説
青い空を灰色の雲が消してく
昨日までの私は青空の下で夢を見ていた

でも今日の空は心に冷たい雨が降る

もし昨日に帰れたなら
何事も無く今日を迎えられたはずなのに・・・・・

戻れない時間は私の心に氷のナイフを突き刺す

突然のどしゃ降りの雨が瞳の中から溢れ出す

許せない思いを洗い流すように
雨は降り止まない

なぜ・あなたに思いを委ねたのだろう

叶わない夢を追いかけても
青空は見えない

約束の無い明日は私の咎
まだ雨は降り止まず

全ての思いを止めた時間は
自分の中に有る誘惑に負けた
ズルイ自分が時間を刻む

追い求めても2度と振り向かないと知りながら
あなたに両手を重ねた

失った時間と求める心を
受け止めてくれるモノはどこにも無い

灰色の空を見上げ
凍える両手を雨に託し

消えてしまえばいいと願い
両手をつたう氷の刃を心の奥深くまで押し込んだ・・・

約束の無い未来へ・・・紡(つむ)ぐ為に・・・

ズルイのは・・・・???

ーーーーーーーーーー〆