神楽

暇人です、文字ウチ書き間違え多、読み返すと内容変わるから読み返さない、読み方は皆様に甘えさせて頂きます。

一本のろうそくか

2024-09-07 04:30:05 | 短長編小説
随分前のブログで
瞳の中に虹彩と言う物があると
書いた事がありますが

覚えてる?
知らないか?

人が目を開き周りを見て
全ての物の色を
見極めるのに必要な物です

でも産まれつき
その機能が無い人や
他の人と違う色に
見える人もいます

その子もまた
そんな子供のひとりです
ーーーーーーーーーーーーお話しの始まり

極普通の家の
三人目に産まれた男の子

産まれた時から
色の無い世界にいた

上に二人の姉達がいるが
二人共普通

毎年クリスマスになると
街中が賑わい
色とりどりの電飾が飾られる

でも少年は色を見る事が出来ず
毎年少年はクリスマスの間
家の中から出ない

色の無い世界では綺麗と言う思いも解らない
普段からそうだが
少年の顔には笑顔が無い

そんな少年をいつも心配して
気にかけていたのが二人の姉達

上のお姉さんは
クリスマスが終わると
遠い街に仕事に行き
次はいつ帰るか解らない

でもこのまま弟の笑顔が見れないのが寂しくて
妹に提案する何とかして弟を
クリスマスに笑顔にする方法を見つけたい

その話に妹も賛成
姉妹は光輝くクリスマスを弟に贈る為に
色々考えを募らせる

でもいくら考えても色の無い世界にいる弟に輝く贈り物は難しく

姉妹はあれこれ悩んだあげく
ロウソクの事を思い出した

弟がまだ色の無い世界にいると誰も知らなかった頃

誕生日に部屋の明かりを消して
一本のロウソクに火を灯した
その時小さな弟がロウソクの火をみて「この白くゆらゆらしているのはピカピカしてるの?」

その時の弟の笑顔が可愛くて
姉妹は弟へ最高のクリスマスプレゼントを思い付きました

クリスマスの日
部屋を出ようとしない弟を
無理やり部屋から連れ出した

真っ暗なリビングへ 招き入れ
部屋で待っていた姉が一本のロウソクに火を灯す

そのロウソクを部屋の真ん中に置くと
その瞬間
部屋中が光の中にのみ込まれた

姉妹は弟の為に部屋中に鏡を置き
全ての鏡にロウソクの光があたる様にしていた

真っ暗な部屋中やさしい光が輝きだす

少年は二人の姉達に
笑顔でメリークリスマスと言った
ーーーーーーーーーーーーーーー〆

幸せの瞬間は大切な家族の笑顔が教えてくれる

誰が1番でもない皆一緒が
いいんじゃないの~~~(^-^)

じゃあね~~~✌



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。