神楽

暇人です、文字ウチ書き間違え多、読み返すと内容変わるから読み返さない、読み方は皆様に甘えさせて頂きます。

たったひとつの夢のために(14・アキラ)

2019-01-25 20:11:00 | 短長編小説
・・・・・「母さんおはよう、今日も1日雨かな?」

『朝の天気予報は、午後からどしゃ降りらしいわよ、だから今日も外出諦めた方が良いとおもうけど?』

「う~~んッ、でも今以上遅れると皆も困るだろうし・・・他の人達に無理させる事になるとね・・・」

その時〇〇〇の部屋で電話が鳴った
「母さんゴメン、携帯持ってきて」

『は~いどうぞ(笑)』
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・~~。

「ありがとう(ピッ)もしもし▲▲さん、おはようございます」

▲『おはよう山本くん、実は何人かのスタッフから電話連絡でね、
昨日からの雨で床下浸水に成ってる地域が有るらしくて、
施工どころじゃないって連絡受けてね、

先方に連絡したらあちらも同じような状態らしくて、
だから雨が収まる迄暫く様子見る事に成ったの、山本くんどうかな?』

「あッはい、先方がそう言うならその方が良いと思います、
ところで▲▲さんの家は大丈夫ですか?」

▲『幸いな事に家は今の所大丈夫、スタッフからの電話で豪雨の事聞いてびっくりしたの、
そう言う訳だから山本くんの家も気を付けてね、
用心の為に避難は早めにね!』

「わかりました、連絡ありがとうございます、▲▲さんも気を付けて下さいね」電話終了

母『で、仕事出来ないってとこかしらね??』

「あッ、うん、中止、豪雨で床下とか、すでに避難してる場所も有るらしい、その為に身動きできない人達が多数だって、家も考えなきゃ」

母『そうね、大変な事に成ってるのね、天気予報では午後から豪雨に成る可能性が有るらしいけど、
やはり早めに避難したほうがいいかしらね?』

「・・・そうだね、父さんや姉さんは大丈夫かな?」

母『父さんは昨夜から会社に居残りだから大丈夫でしょ、
まさかビルの10階まで水がくるとは思わないけど、
ただライフラインが止まる可能性は有るわね、
香からは電話が有って家に帰ってくるって』

「都市部の方はやはり危ないって事かな・・・・・」

母『香はそんな感じで言ってたわ、電気止まったらしいし』

「姉さん大丈夫かな?」

母『そうね・・・約2時間ぐらいだから、もうソロソロ着いても良い頃かしらねッ!』

「?・・・母さん、俺、部屋で図面の再確認するから、何か有ったら呼んで」

母『解った・・・ッ車?、姉〇帰ったようね・・・?!』

父『ただいま』

「お帰りなさい、父さん?」

母『あれッ!、お父さんも一緒なの?』

父『ああ、姉〇から電話もらって、途中で待ち合わせして帰ってきた、

都市部は酷いモノだよ、
とてもじゃないがいつまでも滞在できる状態じゃない、

だから会社に居た者も帰宅できる者は順次帰宅したけど、
電車やバスも動かないから大変だよ、
私も香に電話がつながらなかったら今もまだ歩いてたと思うよ、
本当に助かった』

「良かったね、でもこの分じゃ仕事どころじゃ無くなるかな・・・?」

姉『ただいま~、父さんゴメン、
シャワー先使うね、母さんお願い、私の着替え』

母『ッ!仕方ないわね、お父さんすいません』

父『いやっ(笑)私ならかまわないよ、〇〇〇仕事はどうだ?』

「うん、仕事は順調だよ、ただ日にちがね、でもこの雨で伸びたから、僕としては良かったような悪かったような、複雑な気分だよ」

父『そうだな、まだ被害が広がる可能性も有るからな』

「父さんは会社どうなの?」

父『どうなるかより、皆無事帰宅できたか心配だよ、
しかし同じ都内なのに都心とこの辺じゃ全く違うからびっくりしてるけどね!!、

お前も雨で仕事中止か、
期日無いって言ってただろ、
大丈夫なのか?』

「うん、あまり余裕は無いけど、
取引先からこの豪雨が収まるまで中止要請されたけど、
あっちこっち大変だって連絡有ったからね、
だから今俺にできる事は図面の再確認ぐらいかな」

父『そうか、仕事が順調なら良かった』

「うん、会社には馴染んでる、仕事も家で出来るしね、やっと俺に合った会社に出会えたかもね(笑)」

雷ゴロゴロドッカーン((゚□゚;))
母『キャー、イヤーッ!!!!』

父『また・・・落ちるな(母さん)!!』

「父さん・・・母さんの声で遊んでる?!(笑)」

父『嫌っ!、別に~イ いつもの事だろ!(笑)、さ~て・・・母さん母さん!、かくれんぼはどこだ?!ッてね?(笑)』

やっぱり遊んでるフッ(笑)

香『あ~始まった、母さんの雷ギャー、雷よりうるさい御近所迷惑!』

香『にしてもこんなに成るなら昨夜帰れば良かったわ、
本当に酷い状態でさ、
後少し出るの遅れたら車使えなかったかもって感じ、ギリギリセーフ』

「都市部はそんなに?!!」

香『うん・・・そうね、テレビつけて見れば解るわよ』 

「それもそうだな・・・」

香『本~当~アンタ、テレビ嫌いだよね?』

雷母『ギャー・イヤー(爆声)!!』
雷母『ヤメテー・ギャー!!!!』

「別に嫌いとかはないけど、面倒なんだよね、CM とかCM とか~~
(母さん大丈夫?)」

香『(毎回アレってマジ御近所迷惑) アンタそこ!強調!必要無いから(笑)、分かりやすいし、知ってるから、ねッ(笑)』

「別に姉さん笑わせるつもり無いから、でもやっぱ面倒くさいんだよCM 見るの!!」

香『それッて、ただの視聴者のワガママだよね!!』

雷母『ギャー・キァー!!』

「ワガママ?ですか(今のアレ)、でもさァだから見ないじゃん、リアタイムテレビ、ドラマや映画は全てCM カット録画だし、コレが俺のワガママって言われてもね?」

姉『まあね、どんな風に見るかは視聴者側の自由だしね、でも今の状況はやはりリアでしょ?!(母さんカナリヤバイ!移動できるかな?)』

「まあね~、一応認めます、だからCM 有りでニュース見ます!」

香『はいッ!、素直でよろしい、ではテレビスイッチON!・・・・・えッ!マジ?!』

「ヤバくねえ!!、コノ感じ!」

香「カナリヤバイ!わよね!!、逃げなきゃだわよッ?!!」

「逃げるって何処へ??!」

香『だよね~(母ギャー)、母さんは動けないから、取りあえず二人で避難具・・・ッても、バンには全て入ってんだよね?』

「うん、バンにはね、2・3日分ね、ただし2・3人分ね、あれだけじゃ足りないわよッ」

香『そだね、家の中に有る分は?』

「避難具好き母さんだから、3・4人様1週間分、でも・・・全部バラバラだし~~母さんだし~~~」

香『だよねェ~母さん(アレ)だし~~~』

「嫌ッ、姉さんまで俺に並ばなくていいから!!」

香『い~やッ、どう考えても、雷母さん避難させるの、カナリ難しい問題だよ~~』

「うん!!それは理解できるけど(母ギャー)、まずは母さんが家の中の、どこかに隠してる避難具探しする?」

姉『そだね~~~始めましょうか・・・(母キァー)始め~』

「取りあえず適当に探すか・・・でも何で母さんは・いつも・いつも・避難用品買っては、
何処か解らない場所に隠すかな~」

香『母さんだからでしょう!』

「えッ!!!!それ意味不明~~」

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

ではまたね~(ToT)

長すぎだろ~~~まだ終わりませ~ん (TДT ) 

φ(..)カキカキ・・・・・続く~~~



たったひとつの夢のために[13・望美終章]

2019-01-19 19:55:00 | 短長編小説
ねぇアキラ!
私達が出会った日は
クリスマスイブ覚えてるよね

あれからもう30年も経つんだよ

私は今・・・病院のベッドでカーテンを開けて・空・見てる

あの日アキラが教えてくれた
世界で1番大きなイルミネーションを見ながら・・・・・・・

アキラは私達が出会った1年後のイブの日に亡くなった

不思議だと思わない
知り会って1年だったんだよ

私には毎日がまるで玉手箱のようで本当に楽しかったよね

次のデートは・・・・・・・


╱╱╱╱╱╱╱╱╱╱╱╱╱╱·╱╱


アキラの葬儀が終わり初七日がたち
私はアキラの家に招かれた

家に招かれたのは初めてじゃ無かったけれど・・・何故かッねッ・・・

そこには足りないモノが有る
空気が冷たいよアキラ

そんなの当たり前だよね
今もこれからも一緒だって
言ってたけど・・・ッ!・・ねぇ~

1番大切なアキラの温もりはソコには・無かった・・・

何も・ッかも全てが・・・

その日アキラのお兄さん達と
沢山話しをしたよ

アキラがどれだけのワガママで自己中心的な生活をしていたのか等々

ご両親が殆んど海外に居たから

アキラにとってお兄さん達が親身代わりだったって事

お兄さん達はアキラがいたから
お父さんへの怒りもいつの間にか忘れていたんだって(笑)

毎日毎日どちが早く帰ってアキラの笑顔を見れるか競争してんだって

早く帰った方がアキラと一緒に眠る
それが有ったから競いあってたんだって

アキラはお兄さん達にどれだけ愛されていたか

アキラ!!!知ってたの!!

沢山イタズラして時にはお兄さん達に叱られて大泣きした事

アキラの幼い時の思い出のアルバムは沢山の愛に満ちていた

私はお兄さん達にお願いをした
アキラの部屋で少しで良いから

ひとりにしてください・・・・・

お兄さん達は優しい笑顔で

「どうぞ」っと言ってくれたから

私はひとりアキラの部屋へ入りドアに鍵を掛けた

窓から差し込む夕焼けが
時間(トキ)を教えてくれた

真っ赤な夕日が部屋に差し込み部屋中が朱色に染まる

後もう少しで朱色の部屋が
暗闇に変わる

あの日見たクリスマス・イルミネーションを見せてと願った

すると嘘みたいに町が夜を迎え澄みきった夜空に雪が舞う

星が輝き
月は・・・あの日と同じ
柔らかい輝き

全てがあの日のまま
優しすぎなんだよ

その景色をアキラの部屋で窓を開けて見てた

私って多分凄く贅沢な事してるんだ
あれッ!・・・・・・

それは・・・私の頭をボンボンッと優しく触れる見覚えのある感触

「そだね、まただよね、その日が来るまで、私は絶対泣かないから」

私は顔を下に向けたまま
時間が止まれば良いのに・・・

そんなバカな事・・・・

その時だったノックの音が聞こえた
上のお兄さんの声らしい

望「あッ!スミマセン、こんな時間まで」そう返事すると

お兄さんが
「望美ちゃんの家には、電話連絡を入れておいたから良いんだよ、なんなら今日アキラの部屋に泊まってくれても良いしからね、それには条件ひとつ有るけどね(笑)、夕食を食べること、まっそれは良いんだ、少しドアを開けて貰えたら嬉しいんだけどね」

望「あッ!はい、ごめんなさい」

(ガチャ)鍵を開けたそこには
お兄さん達がケーキと飲み物を持って立っていた

しかもケーキはクリスマスケーキ?

望「たしか・・・もうすぐ新年ですよね・・・なぜクリスマスって?、除夜の鐘鳴りますよ」

するとお兄さん達は
「良いの良いの、毎年彰が仕切って、めちゃくちゃな、クリスマスになるんだ、だから今年は遅く成ったけど、彰が大好きだったからね、クリスマス会、彰がいなくなって収まったが、でも年に4・5回はやらされたか?」

望「それっ本当ですか?😅」

兄「本当です!!!!!!🌠、玄関ドアが開いた瞬間、バタバタバタッと走って来て、今日はクリスマス~~~」

望「ぷッ(笑)ごめんなさい不謹慎でした」

兄「アキラは、クリスマスの夜空が大好きだったからね、月や星・花びらの様に、ひらひら舞う雪、なぜそんなに、クリスマスが好きなのかって聞いたんだよね、まだ小学校へ上がる前の事だけどね」

望「アキラはなんて・・・」

兄「いつか、サンタクロースに会えるかも・・・あの時は2人揃って大爆笑、アキラは怒ってねその後大変だった(笑顔)」

兄1「彰のそう言う部分を解ってくれる者が、自分達以外にいた!」

兄「望美ちゃん?、質問ひとつ良いかな?」

望「はい!」

兄「なぜ彰を選んだの?、望美ちゃんは彰の病気の事、御両親から聞いたと思うけど、それでも彰の横に居た・・・・・」

望美は少しうつ向き加減に
「私達が出会ったのが、去年のクリスマスイブだった、私の事情も両親達の話しあいで、お兄さん達も知っているかと、アキラは私の手を握り、何も言わず私の横に居てくれた、真夜中最終電車までアキラは側に居て家まで送ってくれた、悪いのは私なのに、両親に何も言わずただ頭を下げてくれた、私は3日間部屋に閉じこもり、何も言えなかったばかりにアキラは警察に連れて行かれた、アキラは何も話さなず私が話まで待っていてくれた」

望美が言葉を止めた瞬間
次男「成る程~~~、じゃあ望美ちゃんにコレを・・・」

渡されたのは小さくて可愛い箱

望「コレを私に?でもどうして?」

次男「彰ね、春休み少しだけバイト行ったでしょ、バイト先に彰の所有物が、置いたままだったらしい、それを見つけ届けてくれた中にコレが入ってたんだ、誰の為にって考えたけど、望美ちゃん以外思い浮かばなくてね・・・、言い寄られたり、スカウトされたりなんてのは、日余剰茶飯事だけど、大切な人が居るから紹介したい!、あの時は流石に皆驚いたけど、彰が本気なんだと言う気持ちは伝わったし、全て初めてだらけだったけど、だからコレは彰が生まれて初めて、自分で働いてお金を稼ぎ、初めて大事な人に渡したかったプレゼントだと思う」

兄「だから~見せて!!、ねっお願い!?」

えッえェ~~~(・・;)普通言わないでしょ・・・・(望美心の声)

望「わッ・分かりました・・・⦅なぜに?⦆開けますね」

⦅二人とも兄弟だな~アキラと似てる⦆と思うのは・・・(((^_^;)

目をギンギラに輝かせ
餌を待つ犬ネコ
状態のふたり

これは失言だな(笑)

私は包装紙を開き

小さな箱の蓋を開けた・・・・・

中から出て来たのは髪飾り

お兄さん達は触らせて状態で私を見てるから
髪飾りをどうぞっと手渡した

私は箱の底に入れられていた
紙を見つけソレを手に取り広げた

ソコには・・・・・・・・・!!!!!!!🌠

アキラが作ったであろうクリスマスツリーの装飾
黒く塗られた紙に折り紙で

金銀の星が貼られていた

アキラらしい(笑)


その絵の中に男の子と女の子が小走りで男の子に駆け寄り

手を繋いだ姿も有る


お兄さん達は当然のようにジーーっと私を見る

その時思った
アキラの笑顔が優しいのは

今目の前に居るふたりのお兄さん達のたまものなんじゃないのかなって

お父さんもお母さんも殆ど居ない
沢山の使用人が居る大きなお屋敷

でも温めてくれる人が

誰もいないなら
あんなに優しい笑顔は見つけられない

アキラの笑顔はふたりのお兄さん達の心でも有るんだ

私は笑顔でお兄さん達を見ていた
お兄さん達はアキラの作った
クリスマスツリーを見ながら
何かを考えているようだった

だから私は
『どうかしたんですか?』

兄「う~ん、あのね望美ちゃん、この絵少し借りていいかな?」

望『えッ!、はァ~、構いませんけど~?、一体何?」(・・;)??

それ以上は聞くのヤメタ
ふたりのお兄さんとアキラ
(フフッ(^_^))

あれッもしかして・・・箱の底に
サイズピッタリに紙が有る?

私はソレを箱から出した

・・・・・・手紙?

小さな紙に小さな字で紙いっぱいに
〘沢山の大好き〙と紙の一番下に

〘俺達の夢は未来へ〙

そッだよね私も信じてる
必ず会う

じゃなくて逢うんだ!!

ーーーーーーーーーーーーーーーー

アキラ
クリスマスだよ

今年も空いっぱいのイルミネーションだよ

この分じゃ明日は・・・・・
この日の真夜中望美は静かに

瞳を閉じた

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

ではまたね~(^_^)v


たったひとつの夢のために[間章・二人だけの約束]

2019-01-17 20:22:00 | 短長編小説
・・・・・・プルルルる(電話)


『アキラ、ありがとう、今家に帰ったよ✨』


「うん・良かった、望美、明日だけど海に行こう」


『アキラ・・・?、急にどうしたの?』


「行きたくなっただけ、11時位に迎えに行くから、お昼はいつもの喫茶店で食べて、さんぽしよう」


『アキラ・・・お昼は私がお弁当作る』


「え~~ッ!、望美・料理作れるの??」


『アキラッ!私だってお母さんの手伝いとかしてるんだから!、怒るよ!!』


「ゴメン(笑)、じゃァお弁当楽しみにしてるよ」


『まかせなさい!!(笑)』


翌日午前11時

アキラはお抱え運転手に送ってもらい望美を迎えに来た


『お待たせアキラ(笑顔)』


「待ってない、時間どうりだ(笑)、お弁当全部、本当に望美が作った作ったのかな?」


『あ~え~ッと何だっけ?』


「手伝ってもらったな(笑)」


望美は少し頬をピンク色にして

『全部じゃないよ、ほんの少しだよ!、本当だからね(笑顔)』


「(笑)解ってるよ、中身はサンドイッチかな?」

『言わない(笑)』


車はそのまま・いつもの海へ向かう


海につくまでの車中で望美は

いつもと変わらない笑顔で

日常の話を語り続ける


俺は望美の話しが大好きだ

学校の友達との話しや授業中の話しそれと家族との会話


「姫、続きは散歩しながら聞きたいんだけど、いかがでしょうか?」


『う?あれ?もう着いちゃた?、あっと言う間だったね(笑顔)』


この言葉を聞いてた運転手の〇〇さんは口を押さえ小さく笑う


ヤッパ笑うよな

望美の家から車を走らせ1時間

その間ずっと話し続けてるんだからでもそれが望美なんだ


いつも沢山の笑顔をくれる

俺が未来でも一緒に歩いていたいと願う

誰よりも大切で大好きな・・・お姫様


海岸を歩きながら望美は話しの続きを始める

まるで何かを悟ったかの様に

俺の口をふさぐ


ある程度歩いた先に俺達がいつも腰掛ける岩場に到着

「望美、お昼にしよう」


うん・とうなずきソコに座り

望美はお弁当を取り出し自分の膝の上にのせる

『アキラ、当たり、アキラの好きな卵焼きサンドとハムサンドにした、まずは卵焼きサンドからね』


卵焼きサンドを俺の口元へひとくちパクッと食べた瞬時に俺の顔を覗き込み言葉を待つが


サンドイッチを飲み込んだ瞬間に少し温(ヌル)めの紅茶を手渡してくれた

「うん、美味しい!」


『でしょ、アキラの好きな味に成るまで、頑張ってい~~っぱい卵焼きの練習したんだよ(笑顔)』


練習(ーー;)・・・・・・!!

作った卵焼きは今頃どうなってるのやら想像はつくが・・・お母さん大変だろうなァ~


望美の家の夕飯・・・だよな~

下手したら明日の朝食も(((^_^;)

望美のお母さんもしかしたら今頃頭抱えてたり・・・だな((゚□゚;))


二人で昼食をすませ望美はいつもの様に海の方へ向かった


なんとなく少し俺との距離をとっている感じだ


今日ココへ来た目的を・・・気付いてる・・・・・かッ!!


だよな~ずっと一緒に居るんだ

会えない日は何時間も電話で話し続ける望美の寝息が聞こえるまで

毎日毎晩時間の許す限り・・・・


その時・望美は振り返り両手を上げ俺に合図する

いつもなら合図で俺の所へ戻って来るのに今日はまた背中を向けた

・・・約10分程か・それ以上か・

波を眺めたり海のず~ッと遠くを見てるように思えた


そんな仕草を眺めながら俺は望美の名を呼んだ

振り向いた望美の瞳は遠くからでも解るくらい・・・・涙


そんな気がした

再び俺の横に腰を下ろした

俺の言葉を待つかの様にうつ向き

じっとしたまま何も言わない


「望美、俺の事好き?」

『大好き!!、好き過ぎて・・・』


「じゃあ俺は望美の事、世界で1番大好きだ!!」

望美の身体が少しピクリと反応したがそれでも俺を見ようとしない


「大好きだから、全部隠さず話しておきたいんだ・・・・・」

望美の身体が小刻みに震える

俺は左手を望美の左肩にのせて

ピタリとくっ付く様にたぐり寄せた


望美は震えながら俺の肩へ頭をのせ両手を俺の腰に回して抱きつく


全身の震えはどんどん酷くなり

心臓の音が脈打つ


「望美、俺ねッ・・・後少ししたら・・・凄く遠くへ引っ越すんだ、その場所は凄く不便な場所でね・・・電話も通じないし住所も無いから手紙も届かない場所でね・・・」


望美は泣き叫ぶ

『どうしたらそこへ行ける!!!次の約束は!!!いつなの!!いつなの!!いつ・・・いつなの!!』


涙が止まらず泣き叫ぶ望美を・ギュット強く抱き寄せた


「・・・約束は・・・ここから凄く遠い未来・・・・・」


『どうすれば!!アキラの居る未来へ行けるの!、アキラがいないなら、「望美!その先の言葉は絶対に言うな!!」・・・アキ・ラ・・』


「・・・望美にはまだまだ来る事は出来ない、だからお願いが有る、この先俺に会えなくても、望美は俺の大好きな笑顔で沢山の人の心に寄り添い、もっともっと沢山の人達を幸せに・・・してくれるかな?」


『わたしは!!いつなの!!、いつ幸せに成れるの!!アキラ!!お願い・・・・・教えて!!!!』


「俺には、ある日どこからか知らないけどね、電車の切符が届いた、その切符にはドリーム・トレイン号と書かれていた、行き先は未来駅」


望美は涙いっぱいで俺を見た

全身を震わせ・それでも俺のために笑顔をつくり


『ドリーム・トレイン号、未来・駅・・・私の・所にも・・・いつか切符が届くかな?・・そしたら・・私はアキラを探しに行く、だからお願い、アキラ・・・私を忘れ無いで、必ず私がアキラを探すから・お願い!私を忘れ無いで!!ねッ!!』

泣き叫びながら何度も何度も繰り返される[私を忘れ無いで!!]


「解った、俺も・・・探す!忘れ無い、絶対忘れ無いから、駅に着いたら迎えに行く!!!、だから俺の願いを聞いてほしい・・・望美はその笑顔で沢山の人達を幸せにして、望美自身も幸せを沢山見つけて・・・未来駅で出会ったら、毎日沢山の話しを聞かせて・・・後・俺が引っ越しても泣かないでほしい、必ずまた逢えるから」


望美は全身を震わせ
それを必死でこらえながらも
俺のために笑顔を向けて・・・・・・

『うッ・・・今だけ、お願い・今だけは・いっぱい泣かせて・・明日からは絶対・泣かないか・ら・・・・』


「・・・・・・良いよ」

今・だけ・・・・・・


そんな望美だから
このまま一緒に・・・思ってしまう・・・・・

誰よりも愛しくて・・・大好きだから
このままじゃダメなんだ!

だから・・・・・

二人だけの約束


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


またね~~~((((((^_^;)長ッ



後もう少し・・・・

2019-01-16 18:53:50 | 私&独り言
遠くをぼんやり見つめ見える思い出探し

何を探すか解らずただ心があの日を求める・・・・・・

今この瞬間を時間(とき)と共に止め

行き着く先は皆同じなのに過去の忘れ物探し

そこにとどまり目を閉じた360度ぐるぐる回っているのはその場所

止まった!・・・ゆっくり目を開ける

驚いた!!何だ!!??

そこには数えキレない程・傲慢で我がママな私がいる?!

そこに居る私は随分贅沢
それも自分の欲望か?

もう自分の出番は終わったから
ぐうたらに楽しむ

だっ誰!??
聞き覚えの有る声と図々しくてフテブテしい俺様!

?『ふたたび出番はないッて!!!どの面さげて言ってんだ!あ~!!』

どこ・・・多すぎてどの私が言ったのか解らない??
キョロキョロしてたら!!

また声が聞こえた
?『あんたの時代の私はどんなだった?』

面倒くさそうに・いかにも私らしい質問

「見つけた!、背中向けて腕を枕にねそべってる、随分若いけど、アンタだよねババア?!」

?『久しぶりだよな~、元気してた~』

「ババア若いっ、何歳?」

?『さてね~、多分今のあんたより30位若いからババアは廃業~~』

「30年前、27歳?若すぎだがその態度、変わんない、やっぱりババアだ(笑)、そうだよねあの頃の私は人生棄ててた、質~問~どうして沢山の私が居る?しかも赤ん坊の私も居るし~~~~~」

?『今ここに居るのは、全員まとめて正真正銘アンタの記憶、憎しみ悲しみ怨み、少しだけど笑顔も有る』

「ババアはどんな気持ちの私なの?、昔から私の夢に出て来て、文句言いたいだけ言って寝るからなって消えるけど!」

すると彼女は初めて自分を語った

?『ウチは、アンタが死ぬか生きるか考えて、我が子に度肝をツツカレ、前へ進む事を選んだアンタ、考え混み真夜中にタオルを口に押し込み声をころして、我が子を見て泣いてた、どうしよもない程情けないアンタがウチの中に居る、でも今アンタが記憶を探り、私達を探せたって事はあの時よりも深く潜り混んでしまった、だから久しぶりに目覚めて、アンタを叱る為にココで待ってた、迷いの線がきついから、私がえぐりだされたけど・・・!、もう答えは出たんだろ!、普段の私はアンタの心の中の一番深い場所に居て、アンタが悪夢の中に居るの見つけてバカバカしいと感じたら、死にたがりのアンタは記憶を盗む、だからあんな奴に今の思いを盗まれたりしない、今を未来に向けて誘導するために私が目覚めた、ココ全部見て見ろ!!、あんたの生きた時間がココに有る、ここに居る皆がアンタなんだよ!!、泣いてる奴も笑ってる奴も歩いてる奴も、ずっとご飯ばかり食ってる奴、テレビの前で手を動かしてる奴、お菓子を食べ続けてる奴、風呂に入りっぱなしの奴も、ずっと雨に打たれて空見上げて泣いてる奴、その他沢山のアンタがここに居る、生き続ければまだまだ沢山のアンタがここに来る、わざわざ記憶を探る必要なんか無いだろ!!、ここに居るアンタが全てだ、今ここでウチと話してるこの間にも、1人1人と新しいアンタが生まれる、だから誰に何を言われ様と、生きる事が勝者なんだよ!!、もっともっと沢山のアンタがココには必要なんだ、大人ならほったらかしもできるけど、ずーーっと遠くに小さな赤ん坊が沢山居るだろ、皆誰かの温もりが欲しくて泣いてる、だからもっともっと沢山のアンタが必要なんだよ、解るだろ全てアンタなんだら!!、今のアンタなら解るだろ!!』

「全て自分で決めた私の命達??」

?『ソウソウ、そう言う事』

「だったら後もう少し進んでみようか・・・答えは・・・ココより先に続いているなら・・・ソレも悪く無いのかもね・・・・」

「小さな私を見てくれる私の為に・・・・ッか、本当・おかしなな話しだよな~~~」

「あの場所へと続くように願いが叶うならそれも悪く無い!!!」ってか!?

迷いは心を曇らせる・・・・大切なモノは過去には無い

未来を生きるその中に確かに存在する

過去は体験談ぐらいで良いか!?

だから行こうか未来へ続く道を?

道しるべは勿論

わたしでしょ~~~(笑)



では私らしく・またね~(*^^*)



たったひとつの夢のために[12 アキラ]

2019-01-10 08:25:50 | 短長編小説
望美・・・ゴメン!!
でも・・・・・
俺達は必ず一緒に未来を生きるんだ

なぜ俺がこんな事を言えるかは
秘密・・・なんて言っても解んないよな

でも俺は1度だけ願ったんだ
神でも悪魔でも何でもいいから
何かに願った

俺と望美の未来が欲しいって
だから俺達は必ず会える
遠い未来でもう一度会える

どんな形かは知らないけど
会えるんだ望美が俺を
求め探してくれたら・・・きっと!!

望「私絶対泣かないから!、アキラに会って約束守ってもらう迄、絶対泣いたりしない・・・から・・、私がアキラを探すから!!!」

望美のあの言葉が俺達の未来だから

必ず見つけてくれるって信じ
ワガママだけど一足先に 
俺は未来で待ってるから(笑顔)


╱╱╱╱╱╱╱╱╱╱╱╱╱╱╱╱╱╱╱


俺が自分の病気に気付いたのは
多分1年位前かな・・・・・?

片頭痛に倦怠感
後は時々だけど手足の麻痺が有る

だんだん酷くなってきたので
仕方なく兄貴に話した

次の日から家の病院で検査が始まった
毎日毎日次から次へと
まるで病院中回ったような感じだった

否・・・・・違うかッ
病院の中に有る全ての検査をした

結果は
1番最初に出たモノが全てだったはず・・・だッ!

兄貴達二人だけじゃなく
病院の部長クラス以上の医師達が集まり緊急会議

おまけに親父まで緊急帰国
母親は会えば涙目
できるだけ俺に会わない様にしてた

ッで結果俺が病気の事を聞いたのは1週間後だった

何も言おうとしない親父と兄貴達に俺から話しを切り出した

「・・・あのさ~はっきり言えよ!、このまま皆でにらめっこでも無いだろ!、家族揃ってウソが下手なんだよ!、自分の身体の事は俺が1番解ってるつもりだ、だからさ~はっきり言ってくれ!、オヤジ!、兄貴!隠しても何も変わらないだろ!!、3人揃って目の前に並ばれたら・・・解る・ッての!!(笑)」


俺の言葉にオヤジが口を開いた
オ「そうだな、彰も医者の家族だ、将来医者に成る為の勉強もしてる、隠せないか・・・、彰の頭の中の入りくんだ場所に悪性の脳腫瘍が有る手術は不可能だ、治療は化学療法と放射線治療の2つのみだが、やって観なければ解らない、それでも治療をさせて欲しい、お父さんも兄さん達もそれを望んでる・・・」


「やっぱ当たり~~~ってか・・・、自分でも頭に何か有ると気付いていたが、まさか脳腫瘍って笑えるよな・・・俺が考えてたまんまってか、腕の良い3人の医者がはっきり言葉にしたんだ、嘘がだとも思って無いから、だから俺は何もしなければ、いつまで生きてられる?」

するとオヤジは
オ「まだ腫瘍は小さいから、何もしなければ1年だろうが、ただし正気で居られる保証は無い、手足の麻痺だけに留まらず、身体全体に広がれば、いずれ脳死状態に成るだろうし、だから治療をしたいが、治療を続けてもし腫瘍が今以上に大きく成らなければ、まだまだ生きる望みは有る!!彰!」


[生きる望み]
考えた事も無かった
死んだらどうなるんだろう
(微笑)そうだな治療ねッ

「治療はオヤジや兄貴達に任せる、俺は今まで通り自由に生きるから」
オヤジや兄貴達は俺の言葉に頷いた

俺は検査の結果を聞き
ドナーカードを書き残した
親父と兄貴達にそれを預け約束させた

助からないと決まったら
できるだけ早く誰かの為に臓器移植をして欲しい

俺は臓器提供して誰かの中で
生きてやる!!

約束したからな!!
俺の家族は俺に甘い・・・

でも目覚め無いと解ってて
いつまでも
中途半端で生かされるなんて

かんべんしてくれ~だから・なっ!


家族にそんな話しをして
俺は体調に合わせ治療をして
治療が無い日は学校へも行った
でも流石に歩きや電車通学は許されず全て車で移動

おまけにお目付け役のオマケ付

でだ時々嫌になる
だから黙って家を脱け出す

望美に会ったのはそんな時だった

俺みたいに余命宣告を受け
死を受け入れてた者と

突然の惨事に巻き添えに会い
生命を奪われた者

どちらが・・・・・なのかな?

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・・・・・・・・・点火・・・・

燃える

全て燃え尽きる


空は晴天・・・俺は真っ白な煙と共に空高く登って行く


真っ青な空
灰になった身体が空に向かう

空高く昇る煙の中から地上が見える

さよならは言わない

次に逢えるその時を待つ


望美・・・・・・・俺を感じて

俺を探せ・・・・・・・・・


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ではまたね~(((^_^;)