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部下から「逆パワハラ」 ネット社会でゆがむ上下関係

2017年09月21日 | 雑記

 

『日経電子版』より

 

 日本経済新聞電子版に『部下から「逆パワハラ」 ネット社会でゆがむ上下関係』という記事がありました。

 情報技術に疎い気弱な部長が知識豊富な部下から叱責を受け、精神疾患となり人事異動させられたというものですが、現在のように新しい技術が次々に古いものに取って代わる世の中では、その波に乗れない人は例え上司であろうと淘汰されて当たり前なのかもしれません。

 

 『部下から「逆パワハラ」 ネット社会でゆがむ上下関係』

https://style.nikkei.com/article/DGXMZO20884800X00C17A9000000?channel=DF180320167086&style=1&n_cid=NMAIL005

 

 最近私も、若い友人から「新しい女性の部長が着任してから部署全体の仕事の効率が下がってしまっているので、部長に最適のシステムの効率化を提言したら握りつぶされてしまった。このままではこの部署だけが社内で孤立してしまうだろうし、どうしたらいいだろう」と相談されました。

 彼の会社は最近外資系の会社に統合されたリチウム電池の会社で、入社以来数十年間常に新たなリチウム電池の開発に取り組んでいた彼とその仲間たちの上に、外資系の親会社から派遣されてきた他分野の部長が着任してしまったことから、仕事上で様々な障害が発生し、その部長との間に溝ができてしまったと言うことのようです。

 部長としては傘下会社の新任部長として着任したことで、部下をしっかりと統率して自分の手腕を認めてもらいたいところでしょうが、いくら上から目線で部下達を統率しようとしても、付け焼き刃程度の専門知識では部下達を効率的に統率することができなくて当然です。いくら部長職であっても所詮は素人だということを認識し、謙虚に部下達の意見を聞きながら仕事をまとめていくことから始めていくべきでしょう。

 彼女の場合は、会社を発展させることよりも、自分が上役から良い部長として評価されたい気持ちが先に立っていることで謙虚な気持ちになれないのでしょうが、このような人が部長職にしがみついている以上、会社全体の業績アップは望めませんし、能力のある部下の将来までも潰してしまいます。

 私の友人がしたような部下たちからの前向きな提言を潰してしまうような上司は、やはり「逆パワハラ」をされない限り、自分の能力と視野の狭さに気がつかないことでしょう。とは言っても、最も悪いのはその程度の人物を部長として派遣した親会社の人事担当者でしょうが。





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