気侭に

その時々で気の向くままに

電気自動車(EV)の普及

2017年09月12日 | 雑記

NAVERより

 

 フランスとイギリスが2040年までにガソリン車やディーゼル車の販売を禁止する政策を打ち出していますが、世界で一番二酸化炭素の排出量が多い中国もガソリンなどの化石燃料車の生産販売を禁止する検討をはじめたようです。

 日本の自動車メーカーも電気自動車を生産してはいますが、日本ではハイブリッドカーに人気があり、日本政府としてはなかなか化石燃料車の規制を打ち出せないようで、この分野も世界の流れに取り残されてガラパゴス化してしまうかもしれません。

 そもそも、電気自動車は充電式なのでネックはその充電時間です。ガソリン車なら数分で注入が済むところ、電気自動車は急速充電スポットでも30分、家庭用充電設備では10時間近くかかってしまうそうです。バッテリーそのものの値段もエンジンに比べてまだまだ高価なようですし、これでは購入に踏み切る勇気が出ないことでしょう。

 

 今年台湾縦断のを旅した時にレンタル電動バイクを利用しました。このバイクの走行距離はフル充電で20㎞程度でしたが、街の各所に無料のバッテリー交換のボックスがあり、また主立ったホテルのフロントにても無料で交換してもらえるので、田舎へ行かない限り不便は感じませんでした。

 

KNN KandaNewsNetworkより

 

 乗用車の場合はとても大きなバッテリーなので、そのように簡単には交換できそうにありませんが、不可能ではなさそうです。ただ、これまでにバッテリー交換式を製品化しようとしたアメリカの会社が二社あるようですが、最初にそれを手がけた会社は、まだバッテリーが小さい時期(2010年)で走行距離も短く頻繁に交換する必要があったことで普及することなく倒産してしまったようです。もう一社は電気自動車開発で頭角を現したテスラモータースで、こちらも一時期バッテリー交換が可能な電気自動車を商品化したものの、交換所を多く作ることができなかったので、これらも閉鎖されてしまったようです。

 

clicccar7thより

 

 自動車の大きなバッテリーを交換するには、車両の下からそれができるような設備、つまり、かつてテレビで放映されていた『国際救助隊サンダーバード』での輸送機サンダーバード2号のコンテナ交換のようなシステムを作らなければならないでしょうし、バッテリーそのものの値段がまだ高価な現在では、普及させるのは難しいのかもしれません。

 ただ、世界中の大手自動車会社がバッテリーの規格を統一し、出資し合ってバッテリー交換所システムを作れば不可能なことだとは思えません。

 ではなぜそのような動きが出てこないのでしょう。

 これまでの自動車は、各社がそれぞれデザインやエンジン性能、そして内装などの違いによって競ってきているわけですが、エンジンの代わりとなるバッテリーが統一されてしまうと他社に対しての優位性を示しにくくなるからでしょうか。それとも現在よりも格段に充電時間が少なくて済む画期的なバッテリーが発明される時期を待っているのでしょうか。ガソリンスタンドでガソリンを入れる程度の時間でバッテリー交換が可能だというのに、それでも各社がバッテリー交換式に踏み切ろうとしないのが理解できません。

 

 ところで、数年前に水と空気だけで走る電気自動車車や圧縮空気で走る自動車が開発されたというニュースを目にしたことがありますが、それらその後どうなったのでしょう。圧縮空気で走る車はしょせん軽量コンパクトな車両でしか利用できないので用途が限られてしまうでしょうが、水と空気で走る電気自動車(空気アルミニウム電池自動車)の方は、2014年にルノー・日産が2017年頃に実用化すると発表していたはずです。このシステムは、嘘か本当か発明者が毒殺されたという噂を耳にはしましたが、その2017年も半ばを過ぎたというのにその進展が聞こえてきません。その後どうなったのでしょう。

 

livedoor NEWSより

 

 いずれにしても、地球環境よりも自国の経済発展を優先していた中国が、二酸化炭素排出へブレーキをかける方向へ進み出したことは歓迎すべきことでしょう。そしてわが国も早急にそれに追随していただきたいところですが、政府自民党への政治献金の2割が自動車業界からである以上、それはあまり期待できないかもしれません。

 

 

 

 



コメントを投稿