11月25日は、‘憂国忌’とも言われる、昭和45年の三島由紀夫の命日である。
私は、彼が市ヶ谷の駐屯地で割腹自殺をしたこの日、 高校一年生で、地学の時間だった。 ラジオを聴きながら、気象図をこしらえるという地学の実習中だった。
臨時ニュースで自殺の報道を聞いた瞬間、クラスの皆が大声で、「ええ！？あの三島由紀夫！？」「割腹自殺！？」と驚いたものだ。
地学の教師は、気象図の実習そっちのけで、三島の作品の何を読んだか？何が印象に残った？などと、訊いていた。
潮騒しか読んでいない私にとって‘割腹自殺’ってなんだろうか？と友人らと騒いでた記憶しかない。
昭和45年の春は、大阪万博で岡本太郎の太陽の塔をみて‘？’
中学生から高校生になって‘？’の連続で、かつ激動の一年間だった。