2016年1月9日(土) オフの日

2016-01-09 22:22:49 | 日記
今日はオフ。
朝は早めに起きて、日中は寝ないようにして、
生活のリズムを戻すことに努めた。


新聞は休日にまとめて読む(見る?)ことにしている。
その中で、1月5日の朝日新聞の見開き全面広告には驚いた。
出版社の宝島社の広告だ。





川の中に横たわっているのは、樹木希林さん。
文字は小さくてよく分からないだろうけれど、こう書いてある。


「死ぬときぐらい 好きにさせてよ」

人は必ず死ぬというのに。
長生きを叶える技術ばかりが進化して
なんとまあ死ににくい時代になったことでしょう。
死を疎むことなく、死を焦ることもなく。
ひとつひとつの欲を手放して、
身じまいをしていきたいと思うのです。
人は死ねば宇宙の塵芥。せめて美しく輝く塵になりたい。
それが、私の最後の欲なのです。


樹木希林さんらしいと言えば、樹木希林さんらしいが、
でも、いったいこんな広告を打った宝島社の意図とは何なのだろうか?
死をテーマにするとは・・・。

「介護界のカリスマ」と呼ばれる三好春樹さんによると、
哲学者ミシェル・フーコーは
「死を無視することで近代は成立した」
と言ったそうだ。
もっと発展を、もっと豊かにという、行きっぱなしの思想、
死やそれに至る老いというものときちんと向き合おうとしない、
それが近代の特徴ということらしい。

でも、日本は世界史的にも空前の高齢化社会を迎えるわけで、
もはや死を無視することなどできなくなりつつある。
もしかしてそんなことを宝島社は訴えたいのだろうか?


まあ、よく分からないが、この広告を見て、個人的に非常に面白いなと思った次第。
企業広告としては異色であることは間違いない。


明日から3日間、遅番が続きます。




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