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2021.2.7 『姨失山』(うばうしやま・252m)  雄大な風景を楽しむ

 日曜の朝「平取温泉ゆから」を後にし、

帰路で安平町早来から、

『コロイ山』に登って帰ることにしていた。

平取町からむかわ町、

そして厚真町に向かっている時だった。

ふと道路際の林道「幌内宇隆線」を覗くと、

まだ車が入れる様子。

そこですぐ『姨失山』に変更することにした。

『姨失山』に登るにはこの林道を利用する。

昨夏Hiromiとこの林道を利用し、

『姨失山』とその奥の『鬼子』(四等・245m)に登っている。

 ハイエースは凍った雪面に、

ガリガリと腹をこすりながらも、

予定の標高90m地点まで入ることができた。

ここから作業道が伸びており、

地形図にはないこの作業道を利用すると、

『姨失山』のピーク直下まで楽に登れる。

 9時15分、駐車地をスタート。

薄日は射しているのだが、

ちょっと暗い空が気になる。

作業道はグイグイ高度を上げて行く。

先を行くHiromiがやたらと張り切って、

私とToshiの位置から遠く離れてしまう。

そうなるとToshiとHiromiの、

二人を入れた写真が撮れない。

相変わらず何も考えないで行動する奴だ。

 この作業道ははじめから、

素晴らしい風景を楽しめる。

辺り一帯に伐採された広大な尾根や斜面が広がる。

従って歩く中で視界を遮られることが全くない。

こんな山も珍しい。

広いところが大好きな私には、

たまらなく素晴らしい風景だ。

そんな風景が歩を進めるごと、

背後にどんどん広がっていく。

作業道は大きく蛇行しながら高度を上げ、

一旦『姨失山』頂上部の南側直下をかすめる。

そして標高230mほどの、

見た目にもはっきりしたピークを、

西側から巻いて『姨失山』への最後は、

直線的な作業道となり、

前方の『姨失山』を目指すことになる。

この直線に入るところで、

初めて北側の風景を眺められるのだが、

そこには胆振東部地震で崩壊した斜面が、

純白の雪に染まり無数にちらばっている。

しかし風景は相変わらず雄大だ。

たかだか250mほどの高さから眺めているとは思えない。

さすが一等三角点の山だ。

最後の詰めは軽い藪漕ぎで、

9時55分、一等三角点「姨失山」

それまで開け続けてきた視界がそこにはなく、

樹木の中で三角点の標石周りだけ、

丁寧に笹が刈られている。

 下山は同ルートを下る

従って再び雄大な風景を目にできるわけだが、

登路では振り返り振り返り眺めていたものを、

今度は前方を眺めながら歩ける。

Toshiにとっては初登の山だったが、

十分満足できただろう。

 10時40分、駐車地。

この地点より車を走らせ、

途中でHiromiを降ろし、

Toshiと二人で江別市の我が家に戻ったが、

『姨失山』から1時間半で帰りつけたのには少々驚いた。

厚真はもっと遠く感じていたのだが。

Toshiとは我が家で別れ、

Hiromiとは夕方いつもの反省会をして、

山旅の締めくくりとした。

 

 

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