
実はピラカンス(ラテン語ではPyracantha)。ネットで調べると和名は「トキワサンザシ」というそうだ。花にはとげがある。仲秋はあっという間に来た。今頃は山からきのが採れる季節だが、炎暑で出遅れているようだ。金沢の市場に行けばざるに一カゴでイクラかで売っているが今年はどうなんだろう。ネット販売もあがっていない。来月は結婚式で金沢へ。前から誘われている越後湯沢で温泉・ゴルフをして加賀の国へいくことにした。蟹も解禁で魚も冬型となっているからお楽しみ。魚は北の冬が一番だ。鹿児島・山川で、はまちの養殖やっていたが、寒鰤にはならない。来年も指宿には避寒・保養で行ってみたい。宿は温泉と足場から考えると、やはり吟松だろう。指宿行く前に、空港近くの
かまた湯煙の霧島にまた行ってみたい。

というのは、この日のフィガロは3年連続の再々演で演出はホモキの白い箱の中のドタバタ。このオペラは3年間で合計8回見たことになる。初演のときは卓越した指揮者で新機軸の演出も面白く感じたが3年連続となるとかなり鼻についてくる。
しかし、27日分は1演目ごとにシーズン・チケで3回ずつ買ってあるうちのS席では放棄するには余りにお金が勿体無く、転売するにも再々演では二束三文だろう…と言うわけで雨を突いて出かけ。
指揮は何を表現したいのかが皆目分からず、オケも鳴りが悪くてフラストレーションが溜まってしまった。知人友人に聞いたところまあまあ無難という人もあったが総じて不評。まだ未熟でもう少し勉強して出直すべきというのが大勢だった。
そんな意味不明の指揮ぶりにもかかわらず、舞台は三人の外人歌手がなかなかの頑張りで、とくに婦人は荒削りながら抜群の表現力でフィガロも水準が高かったので、出かけたかいはあったと感じた。この二人が良かっただけに意味不明な指揮と期待の高かったスザンナ役がドタキャンしたのに大変残念な思いが残った。
丁度、劇場のロビーで会った情報通の先輩に聞くと、スザンナ役は欧州のある劇場とダブルブッキングをしていて、向こうを取ったとのこと。この歌手は今たいへんブレイクしており、もう、新国で呼ぶのは難しいだろうと。本当だとしたら寂しい「国立」オペラ劇場だが、新国招聘歌手の最近のキャンセル続きは、ウイーンから招かれた前監督の交代も影響しているとのこと。
そういえば、好評だった「メルクル」と「キースウオーナー」リングの来期の再演が決まったようだが、指揮はエッティンガーでオケは東京フィルでとのことで決まりのよう。再演は嬉しいが、東京フィルに力がついたとは到底、感じられないので、再々演のフィガロのようにならないことを祈りたい。
どうも昨日の台風は東京は反れて大雨だけで済み、今日は台風一過の快晴だが、新国のオペラ公演には暗雲が漂っているようだ。