
暮れから新年にかけてのお楽しみは、MXテレビでカラヤン指揮の87年のウィ―ン・フィル ニュ―イヤ―・コンサ―トが見れたことか。嫌われ者、キャサリン・バトルのコロコロところがる歌声は絶品で、無理やり見てた紅白歌合戦のあとだから一層良かったのかもしれない。DVDは輸入物だと異様に安い。テレビ番組で首を長くして待っていたものは、夏に中途半端で全部見れなかったBettany Hughesが案内するThe truth about democracy。現代民主主義とアテネの民主主義とは恐ろしく差がある話からスタ-トで、写実的なギリシャ彫刻はなんと人間の体に石膏を取って作り上げた物とか、デルフォイかと思えば黒魔術が流行ったとか、知らぬ真実があり、よい学習となった。3日には、年末にUSAのCallawayの直販に発注した5番ウッドが年内到着で、絶好無風で好天の千葉のニュ-南総で試打できたことも良かった。近所の二木やゴルフ5より15000円も安いのは、Fedexのク-リエ料金払っても断然お徳。
ファビオ・ルージの指揮は何回か訊いたことがあってそつなく、結構オケを引っ張って良く鳴らしていたと好ましく思っていたけど、今回は、え!こんな音も出すのってさらに新鮮な感じを受けた。
元帥婦人もオクタビアンもビジュアル的にはあまり好きなタイプじゃあないけど、元帥婦人は凄く声量や感情を抑えた感じの歌い方だったがそれで居て聞き手にしみじみと良く伝わってくるのには感心させられた。
なかなかバランスの取れた、かつ、識者によるさまざまな試みが生きて安定感のあるレベルの高い舞台で満足した。
しかし、ドレスデンを見てから、昨年の新国の薔薇の騎士を思い出してみたが、これまた相当に水準の高い
舞台だったということを実感した。
とくにオーソドックスな中に工夫とウイットを凝らした演出には感嘆したものである。
新年もそろそろオペラが始まるが、今年は新国の♪ボエームからとなる。それに来シーズンの発売も下旬に迫ってきて、またまたお金のやりくりに悩む季節となってきた。