はる日記

「人間万事塞翁が馬」

日々の出来事を綴ってます。

『天使が消えていく』

2021-07-11 13:23:06 | テレビ・映画・本
夏樹 静子 著

《内容》
台風が九州を縦断した夜、ホテル玄海で宿泊客の男が絞殺された!その後、ホテルの経営者も青酸カリの入った牛乳を飲み、不審な死を遂げる。さらに、容疑者として浮かんだ重症心臓疾患児ゆみ子の母・神崎志保の凄惨な死。ゆみ子をいとおしむ婦人誌の記者・砂見亜紀子は、志保の死因を探り、真相に迫る。限りない愛と献身をテーマに描いた、感動の長編サスペンス。
(「BOOK」データベースより)


(つд;*)

「真相」という言葉がぴったりの話です。

1969年の応募作品、約50年前です。昭和を知っている私には、昭和ってこんな雰囲気だったなと思えますが、平成生まれの人たちには拒絶反応が出るかも。今の時代には書けない話ですね。

1つ目の殺人事件が起こり、2つ目の殺人事件が起こりという、お約束の展開。サスペンスドラマ好き(ミステリー好き)には、黒幕の想像が早くつくので、黒幕の強かさにイライラしたり、なかなか黒幕にたどり着かないことをもどかしく思ったり。

(-_-#)

しかし、証明されていたアリバイが、登場人物の何気ない一言から覆されていき、やがて点と点が線になっていく。

ざまぁ、黒幕、逃げきれると思うなよ。

(#`皿´)

なんて、思った私。

なんて浅い。ちっさい人間なんだ私は。

…言葉がない。

( TДT)