テアトル十瑠

1920年代のサイレント映画から21世紀の最新映像まで、僕の映画備忘録。そして日々の雑感も。

我が遍歴の・・・その1

2011-08-13 | [コラム]
 森鴎外さんじゃありませんし、自分の性の遍歴なんぞ、ものの2、3行もあれば、いや5、6行、ん? 20行ほどもあれば済んでしまいますので(ほんまかいな)、それではなくて、映画の鑑賞歴を大雑把な視点で書いておこうかと。つまりこれも備忘録ですな。

 最初に大きなスクリーンで映画というものを観たのは、確か小学校の1年生の時。
 小学校の体育館兼講堂になっている建物では、周囲の窓に黒いカーテンが常設してあって、ほぼ年に1回の割合で映画の上映があってました。映写中にはカーテンを全て閉め切って、まさに映画館と同じ。最初に観たと記憶しているのが、東宝の「ゴジラの逆襲」でした。ゴジラシリーズの第2作で、1955年の作品。一般公開は既に何年か前に終わっていた映画です。
 ところが、記憶にあるのが北極海の氷の下で眠っていたゴジラの目がパッと開くシーンで()、これはデータを紐解くと3作目の「キングコング対ゴジラ (1962)」の序盤のシーンらしいんですな。その時の上映が「キングコング対ゴジラ」だとしたら、新作映画を学校で観たことになるし、その割にはキングコングの記憶はゼロだし、でもそう考えていると映写会前にお金を徴収されたような気もしてくるし、と少し混乱しています。とにかく、ずっとMY記憶の中ではこの時の作品名は「ゴジラの逆襲」でした。

 数十年後には、自分の子供に付き合ってよりパワーアップした「ゴジラ」を観る事になるのですから、なんというか、“寅さんシリーズ”といい、“サザエさん”といい、日本人は歴史を作るのが好きでありますなぁ。

 “逆襲”の動画はなかったので“キングコング”の方の予告動画をどうぞ(↓)





 小学校時代は、この学校での上映会が楽しみで、「ゴジラ」と同じくらいに印象深かったのが別の年に観た東映漫画の「白蛇伝」。
 「白蛇伝」は1958年の作品で、監督は大川博という人。森繁久彌と宮城まり子がアテレコをしていて、一人十役という設定だったそうです。中国が舞台の話のせいか、切れ長の目が特徴的なんですが、少女のようなヒロインが大人っぽい表情を見せたのも強く記憶に残っています。後にTVのアニメ「狼少年ケン」を見たとき、表情の描き方が似ていて、すぐに東映漫画だと分かりました。ジブリの宮崎駿監督もこの映画を観てアニメーション作家を目指したといわれており、「白蛇伝」にもパンダが出ているので、「パンダコパンダ」を思い出してしまいますね。
 ウィキで調べると、ベニス児童映画祭グランプリ受賞とのこと。さもありなん。




(盆明けに続く)

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