日々“RYO”好

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父に直撃!遼の通信簿「大変よくできました」“春先”対策も万全

2010年12月06日 | Ryo log
 男子ゴルフツアーの今季最終戦「日本シリーズJTカップ」の最終ラウンドが5日、東京よみうりCCで行われ、逆転での2年連続賞金王へは優勝が絶対条件だった石川遼(19)=パナソニック=は通算9アンダーで7位。今大会5位の金庚泰(韓国)が逃げ切りで賞金王に輝き、石川は優勝した藤田寛之(41)に抜かれ、賞金ランク3位に終わった。そこで、コーチを兼ねる父・勝美さん(54)を直撃。父親から見た今季の遼クンの通信簿は? (伊吹政高)

 期待の石川は初日6オーバー最下位の出遅れが最後まで響き、王座から陥落。「ゴルフファン、一人一人に感想を聞きたい。それぐらい、これで良かったのかな、という思いと、期待に応えられなかったという思いがある。すごく知りたい」。そう心境を語る息子に対し、1年間一番身近で見てきた父・勝美さんの評価は? さっそく直撃し、通信簿をつけてもらうと、総合評価は「大変よくできました」、小技については「がんばろう」だった。

 ――最終日は9バーディーを奪いました

 「ドライバーはフェアウエーを捕らえていたし、アイアンもタイミングが合っていました。あと2、3試合あれば、と思わせるようなショットの出来で、来週マスターズだったら、にぎわすことができたかも(笑)」

 ――ただ、賞金王の座から陥落した…

 「確かに昨年より賞金ランクは悪いけど、まだ19歳。最後まで賞金王争いに加わっていたし、賞金王として、最低限のことはやったと思います。日本ツアーのレベルは上がっています。来年は日本から4、5人マスターズに出場しますが、誰かは上位に入るのでは」

 ――昨年と遜色(そんしょく)ない結果というわけですね

 「ナンバーワンは年間4勝の池田(勇太)さんですよ。次は、3勝のキム・キョンテさんと遼ですかね(笑)」

 ――遼クンの今年1年を、お父さんが通信簿をつけたら?

 「『大変よくできました』ではないでしょうか。ゴルフ自体はすごくよくなっていますよ」

 ――来年4月の「マスターズ」につながりそうですね。ただ例年、遼クンは春先の試合に弱く、夏場以降に調子を上げている。春先にピークを迎える調整法は考えていますか?

 「対策は、もう分かっているんです」

 ――エッ

 「これまでのオフは、ドライバー一辺倒の練習でした。春先の試合で上位に入るには、やはりショートゲームの練習をさせないといけません。きょうもパッティングは何度かショートしていました。100ヤードから300ヤードまでは良くなったけど、100ヤードから1センチまでがヘタ。特にパットについては数時間の練習より、試合の50センチのパットの方が上達につながると考えていましたが、これだけ外すと、ね…。練習が必要です」

 ――来季の米ツアー出場予定は? 例年のように、2月(14日)開幕の「ノーザントラスト オープン」から?

 「そうなりますか、ね。昨年は高校の卒業式もあり、一時帰国しましたが、マスターズまで日本に帰ってこない可能性もあります」

 ――2カ月近く米国に滞在することになる

 「日本ツアーは開幕していません。そういう意味では(春先は)オフの時期ですから」

 ――気になるのは、遼クンが賞金ランク3位になったことで、来年6月の全米オープン出場権(日本ツアー上位2人)を得られませんでした。全米オープンの予選会に出場させますか?

 「予選会には出場しません。遼にとってはマスターズだけが特別な大会。ほかの大会はメジャーでも、米ツアーの1試合にしか考えていません。予選会を出なければ出場できないなら、推薦を与えていただける、他の米ツアーの試合を優先したいと考えています」

 ――すべてはマスターズのための戦いということですね

 「賞金王にはなれませんでしたが、これで終わったわけではありません。遼は今、やっていることを無駄にしないよう、来年につなげないといけませんね」

【ゴルフ日本シリーズ JTカップ成績】

-15(1) 藤田 寛之

-14(2) 谷口  徹

-12(3) B・ジョーンズ

-11(4) 平塚 哲二

-10(5) 金 庚 泰

   (5) 池田 勇太

 -9(7) 石川  遼

   (7) 小田 孔明

 -8(9) 丸山 茂樹

 -7(10)松村 道央

(夕刊フジ)

石川遼は2年連続の賞金王ならず

2010年12月06日 | Ryo log


反撃もここまでだった。13番は、460ヤードの打ち下ろしのパー4。右にOB、左は林。初出場の2007年から苦手としてきたホールだ。

ティショットは0番アイアンで刻みながら、左に曲げた。
斜面から木の間を抜いて打った第2打はすぐ目の前のラフで止まり、距離を残した3打目もグリーン右手前に外した。
1メートルに寄せたボギーパットも決められず、ダブルボギーに沈んだ。
栄光が遠のいた。



賞金ランク2位で迎えたこのツアー最終戦で、逆転の2年連続賞金王に輝くには、優勝が絶対条件だった。
初日に最下位も、2日目に62の猛チャージでたちまち息を吹き返し、「最終日までに、15個伸ばす」と誓った。
奇跡を信じ、首位と8打差の10位タイからスタートした最終日は「夢実現まであと6個」。前半は1番から3連続のスタートダッシュを含む計6つのバーディで早々に到達したが、中盤に躓いた。

13番は「ティショットで毎日、クラブ選択に迷ってしまう」。石川には鬼門のホールだ。「マネジメント力がまだまだ。来年の課題。賞金王になるには足りなかった部分」と、反省を口にしながらそのあと残り5ホールでも、石川から笑顔が消えることはなかった。



このツアー最終戦を、心から楽しむ気持ち。可能性が消えてもなお投げない姿勢。
「18番に来て改めて思ったのは、こんなにたくさんのみなさんに支えられてゴルフが出来ているんだな、ということ」。
距離のある難しいパー3は、馬の背のグリーンに向かってピンそばの3番ウッドは、西日で眩しくて、ティーインググランド上の選手には、落ちた位置も見えづらい。

「そこにひとりのお客さんもいなかったら、乗ったかということさえ分からない。みなさんの歓声が、どれだけ近く寄ったかということを、僕に教えてくれたんです」。

今年最後の1日のために選んだ真っ赤な革パンツ。揃えで作った真っ赤なキャップを取って、何度も何度も手を振った。直立不動で何度も深々と頭を下げた。
最終日もまた、史上最多の17070人の大ギャラリーに、満面の笑みを振りまいた。16番からの渾身の3連続バーディ締めこそ「今年も1年間、支えてくださったファンのみなさんへ」の感謝の気持ちのあらわれだった。



2年連続の栄冠は逃したが、今年も数々の伝説を作った。
最終日に史上最小ストロークの58をマークして劇的逆転Vを飾った4月の中日クラウンズ。
フジサンケイクラシックで連覇を達成し、11月の三井住友VISA太平洋マスターズは「大好きな御殿場」で今季3勝目をあげて、逆転賞金王へとのぞみをつないだ。

今年も激動の1年間。
「もうこれで終わってしまうなんて、なんだか寂しい・・・。まだまだプレーしていたい」。名残惜しげな19歳に、親友のブレンダン・ジョーンズが笑った。
「僕はしばらくゴルフはいいよ。早くオーストラリアに帰りたい・・・」。そういえば、前に片山晋呉も同じようなことを言っていた。
「片山さんもこの試合のあとは“しばらくゴルフはいい”と。それくらい、真剣にゴルフと向き合っているからこそ出る言葉。もっとプレーしたいと思っている僕は、まだまだですね。もっと真剣にゴルフに向き合っていかなければいけないということです」。

昨年の賞金王として、恥じないゴルフを。その責任感にも突き動かされた1年だった。賞金レースの真っ只中のスイング改造も、底なしの向上心ゆえだった。
「全体的にレベルアップも出来て、最高のシーズンが送れたと思う。今週も集中してやれたし、今日のプレーは来年のマスターズにつながると思う」と、重ねた努力の成果を感じる一方で、やはり心くばりの19歳は、ファンの気持ちを慮る。



「みなさんの期待に反して今年は賞金王に届かなかったこと。初日の出遅れ。今日の13番・・・。今さら取り返しはつかないけれど、2009年の賞金王らしいゴルフが出来たかどうか。みなさんはどう思っていらっしゃるのか、聞いてみたい・・・」。

韓国人として、初の王座に輝いた金庚泰(キムキョンテ)。「僕以上に、ゴルフに愛情を注ぎ込んだ人が上にいる」と、最高の賛辞を送った昨年度の賞金王は、ますます目を輝かせて「自分がいまやりたいこと。もっとスイングをよくしていくこと。今日、すごく良くなってきたアイアンであり、ドライバーのタイミングを失いたくないので」と最終戦を終えてなお、もう今にもすぐに、練習場へ向かいそうな勢いだった。



(JGTO)

石川遼、2年連続賞金王逃すも「最高のシーズンだった」

2010年12月06日 | Ryo log


 東京よみうりカントリークラブの18番パー3。すり鉢上になったグリーン周りに集まった大ギャラリーに向かって放った石川遼今季最後のティショットは、ピン右1メートルにつくスーパーショット。轟音のような大歓声に帽子をとって19歳は笑顔をみせた。「これだけ沢山の人に支えられてプレー出来ていると改めて感じました。最高の経験でした」1メートルしかないとはいえシビアなパットをきっちり沈め、2010年シーズンは16番からの3連続バーディ締め。序盤6ホールで5つスコアを伸ばすロケットスタートも、中盤にペースダウンして逆転優勝には届かなかったが、この日集まった1万7,070人の大ギャラリーは存分に今年最後の石川の勇姿を目に焼き付けた。



 国内ツアー最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」最終日。この日石川が奪ったバーディは2度の3連続を含む9個。圧巻の内容だったがなにをおいても悔やまれるのが13番だ。ティショットは0番アイアンで刻んだものの左に引っ掛け斜面へ。そこからグリーンをとらえるまでに3打を要し、グリーン上でも2パット。優勝争いに加わるためには痛すぎるダブルボギーだった。「13番がものがたっていますね。ちょっと打ちにくいホールをどう攻略していくかが課題。まだまだマネジメント力が足りない」13番だけで4日間で3つスコアを落としていることからも“鬼門”のホールへの対応力が及ばなかったことが見て取れる。



 しかし、初日最下位スタートを切ったあとに掲げた15ストローク伸ばすという目標は最後のバーディで達成し、2010年の締めくくりの18ホールは満足のいくものだった。初日の出遅れ、期待された賞金王を獲得できなかったことで「大満足とは言えない」と最終戦に対し手放しで喜ぶことはなかったが、賞金王となり喝采を浴びた昨年大会と比べ、手応えは今年のほうが大きい。「マスターズにつながっていくような大きな手応えを感じた一週間だった」2年連続賞金王の栄光は逃したが、かわりに手にしたのはショットの精度、パッティングのストロークすべてにおいて昨年を上回っているという確かな自信だった。



 シーズン序盤は「中日クラウンズ」以外では成績が残せず「賞金王がこんなプレーでいいのか」と自分を追い詰め思い悩んだ時期もあった。しかし、結果を求める気持ちを振り払い「もっと頑張らないと」ゴルフのみに集中することで中盤以降は驚異的な成績で今年も最後までツアーを盛り上げた。「09年の賞金王としてプレーしたこの1年。僕の中では最高のシーズンが送れたと思います」目に見えないプレッシャーと戦った2010年シーズンは、必ず19歳にとって大きな糧となり来年以降に生きてくるはずだ。

【最終日の結果】
優勝:藤田寛之(-15)
2位:谷口徹(-14)
3位:ブレンダン・ジョーンズ(-12)
4位:平塚哲二(-11)
5位T:金庚泰(キム・キョンテ)(-10)
5位T:池田勇太(-10)
7位T:石川遼(-9)
7位T:小田孔明(-9)
9位:丸山茂樹(-8)

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