日々“RYO”好

ちーばの“RYO”さんは日々“ゴルフ命”に情熱を燃やす!
遼クンに負けじと、“58”を目指し日夜奮闘する挑戦ブログ!

石川遼が62の大爆発、6位タイ浮上

2010年12月04日 | Ryo log


まさに逆境を力に変えた。石川が、ドン底から這い上がった。前日初日は、とどめのボギーに、うなだれて引き上げた最終18番パー3。この日は急勾配のグリーンに向かって打つ。右のラフから15ヤードは、「キャリーとランと、半分半分のアプローチ。サンドウェッジで打って、入れるつもりもなく、ただミスしないよう、上手く打てれば、と。それがまさか入るとは!」。

嵐のような1日を、チップインバーディで締めた。この最終戦はとっておきの黒の革パンツでキメた。スラリと長い足で、思わず歓喜のステップを踏んだ。悲鳴にも似た歓声の中、何度も突き上げたガッツポーズ。雨上がりの澄んだ青空の下で、19歳の笑顔が輝いた。

前日を振り返るにつけて「昨日とは、別人のようなゴルフが出来た」。そう言ったそばから、本人も前日との14打差には、笑いをこらえきれない。途中、吹き出しながら言った。「今日は何かから、解き放たれたようなプレーが出来ました」。



賞金レースで争う金と、池田との直接対決となった初日。記録の残る92年以降では、大会初日最多の6425人の大ギャラリーが駆けつけ、「独特の雰囲気」にも、のまれた。

渦中の3人は、ひとり屈辱の最下位スタートに、かなり落ち込んだ。
「人間だから。良いときも悪いときもある。それでも悪いなりに、もう少し抑えられたのではないか・・・。とにかく情けなかった」。

反省からホールアウト後は、練習場に直行した。「クローズになっていたスタンスをスクエアからオープンにしたのと、トップのクラブの位置の確認をした。微調整です」。効果はてきめんだった。練習の最後に父でコーチの勝美さんが言った。「そのスイングなら、明日はバーディが半分取れてもおかしくないね」。
「・・・さすがに半分は難しいでしょう、とは思ったけれど」。まさか、それが現実になろうとは。



その始まりは3番。10メートルは、ちょうどプロ入りから数えて通算1000個目となったバーディ(イーグルも含む)からだった。不運まみれの初日とは、打って変わってラッキーにも恵まれた。続く4番のティショットは「完全に左に落としたと思ったけれど。行ってみると、木の下に落ちていて」。まして「打ちたい方向にぽっかりと空間が空いていた」。8番アイアンを握った残り160ヤードは「本当に普通に打っただけ」と、こともなげに木の間を抜いて、4メートルのバーディチャンスに。

さらに12番も、「あれだけ右に打って、セーフってどういうセーフなのか、と」。苦笑いで首をひねった。「僕の中では完璧にOBだったのに。木とカート道で、跳ねたみたいで。ロープの中にあると聞いて自分でも可笑しくなりました」。

13番ではいよいよOBを打ったが、6メートルのボギーパットに、ガッツポーズも飛び出した。前日、6オーバーを打った選手が、この日8アンダーの62。最下位からのスタートは「かえって目の前の1打に集中しやすかったかもしれない。上を見すぎてはいけないけれど、下には何も見るものがない。それならとにかく、目の前の1打に100%、注ぎ込む以外に何もないから」と、その心境を語った。

早朝は嵐のような悪天候に、スタート時間が遅れたことも良かった。前日のスコアを少なからず引きずっていて、「朝からモチベーションを上げることに苦労していた」。その中で、まずは宿泊先近くの練習場で40分の調整を重ねた上で、コース入りしてなお予定より、1時間の猶予が与えられたことで、入念なパット練習でも手応えをつかめたことで、前日の悪夢を完全に払拭して気持ち新たに1番ティに立てた。正午をさかいに吹き荒れた、最大瞬間風速11.5メートルの突風も追い風に、東京よみうりを疾走した。



首位の池田とは6打差。賞金ランク1位の金には1打リードの6位タイ浮上。逆転での2年連続の賞金王には、このツアー最終戦で勝つしかほかに方法はない。「まだまだ自分の置かれた立場は厳しいが、残り2日も諦めずにやるという言葉に尽きる」。
今年もとっておきのドラマで最終戦を飾る。

(JGTO)

吹き荒れる風に大苦戦!アンダーパーはわずか8選手

2010年12月04日 | Ryo log


 国内ツアー最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」の2日目は、最大瞬間風速11.5メートルの強風が吹き荒れる厳しいコンディションに各選手翻弄される1日となった。トップスタートの石川遼は、終盤にその影響を受けたものの前半からの勢いのまま乗り切ってみせたが、スタートが遅くなるにつれ苦しむ選手が続出した。



 最終組でスタートした池田勇太もその1人。「3番くらいからかな。強烈だったね。対処しきれないよね」正面からアゲインストの風を受ける時には帽子が飛ばされないようにつばを後ろに回すなどプレー以外の面でも対応に苦慮。この日“69”と初日からすればスコアを伸ばしきれなかったが「この風じゃしょうがない」とあきらめ顔だ。



 この日3つスコアを伸ばしトータル5アンダー3位タイにつけた小田孔明も上がってくるなりこの風に恨み節だ。「もうハンパじゃなかった。6番のパー5なんてティショット210ヤードしか飛んでない」と飛ばし屋でならす小田ですら悲鳴を上げる強烈なアゲインスト。「ようアンダーで回ったなという感じ」と疲労困憊といった様子で引き上げた。



 この日アンダーパーをマークしたのは28選手中8名。その内5名が第1組から3組目という数字からも昼から夕方にかけて吹いた風の影響の強さがうかがえる。朝まで降り続いた雨の影響でグリーンが止まりやすくなっていたのが選手にとっては救いだったが、このまま硬く締まってスピードが出るようになると東京よみうりCCの難度はさらに跳ね上がる。ツアー最終戦はまだまだドラマがありそうだ。



【2日目の結果】
1位:池田勇太(-8)
2位T:藤田寛之(-5)
2位T:小田孔明(-5)
2位T:平塚哲二(-5)
5位:ブレンダン・ジョーンズ(-3)
6位T:石川遼(-2)
6位T:丸山大輔(-2)
6位T:盧承烈(ノ・スンヨル)(-2)
6位T:谷口徹(-2)
10位T:丸山茂樹(-1)
10位T:金庚泰(キム・キョンテ)(-1)他4名



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