モーニングコール

いつも、毎日決まった時間にエインはモーニングコールをしてくれていました。

でも、酔って嘘をついてしまった日の翌日はかかってきませんでした。

週末、仕事に行かないときはモーニングコールはありません。

今日、モーニングコールが来なかったら、これから一生エインからのモーニングコールも電話もかかってこないような気がして、朝ずっと早くから携帯を見ていました。


時間がきて。
エインからのモーニングコール。

「おはよう」

わたしはびっくりして声も出なかった。

「朝だよ、起きて」

っていうエインの声は、まだ低くて、そしてやはり元気がなかったけれど、でもとても嬉しかった。

その後すぐに起きて、わたしはエインにメールを送った。

『今朝、電話がきてとても嬉しかった。

エインの気持ちを考えると、もしかしたら電話をするのを迷ったかもしれないし、電話こないような気もしていた。

ごめんね、エイン。
ありがとうね、エイン。

もう絶対に、変な嘘をついたりしない。
わたしを信じられなくさせるようなことしない。

エインがいて、わたしがいて、この先があって、その目標がない未来なんて、もうほとんど考えつかないよ。

いつも、ごめんね。』


まだどうなるかわからないけれど、逢いに行く事にして、良かったと思う。
エインが優しいことに、いつまでもただ甘えるだけの人にならないためにも、わたしは行動すべきなんだと思う。

週末まであと、5日。