No Room For Squares !

レンズ越しに見えるもの または 見えざるもの

濃さこそモノクロ写真の命

2024-08-16 | 街:秋田








富士フィルムのX-PRO3は、アクロスモードというモノクロ撮影モードを持つ。モノクロ描写の優れたカメラである。だが昨年までライカM10モノクロームを使っていたせいか、モノクロの濃さについては、どうしても不満を持っていた。後の処理である程度カバーできるのだが、フラストレーションが溜まる。まあライカのモノクロ専用機は特殊だから仕方ないと割り切っていた。

ところがどう言う訳か、この夏くらいからX-PRO3から納得のいく「黒」が出るようになってきた。今回の写真はLightroomで調整しているものもあるけど、何枚かは全くの無加工である。どうしてこうなったのだろう。原因として考えられるのは、次の5点だ。

①本当は同じ描写で単に僕が慣れた
②カメラがやっと僕の意を汲むようになった
③むしろセンサーの劣化など機械的な要因
④カメラの設定を変えたから
⑤モノクロが際立つ場面で使うようになった

心情的には②としたいが、常識的には①と⑤だとは思う。そんなわけで久しぶりに訪れた横手市の増田地区、その撮影は楽しいものとなった。


X-PRO3 / XF35mm F1.4R
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