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レンズ越しに見えるもの または 見えざるもの

驚愕の温泉・老松温泉を知っているか

2018-05-04 | 温泉・宿
















老松温泉・喜楽旅館。最初に写真を見たのは何年前だろうか。一枚目と同じ場所から撮影した写真で、それを見たときの衝撃は忘れられない。これは廃屋ではない。現役の温泉施設なのだ。数年前までは宿泊も受けつけていたが、現在は日帰り入浴のみで営業している。外観だけでなく内部も相当なもので、廃墟旅館に残されたお風呂に入る、そうとしか思えないような状況なのだ。1月に行った会津東山温泉では、旅館「高橋館」が廃墟化していた。それが危険なので解体されることが最近ニュースになった。老松温泉・喜楽旅館は現役で管理されているが、程度としては大差がないような状況なのだ。

一方で、この温泉に入浴した人は一様に、「風呂は絶品」と賛美を惜しまない。遠路遥々来る人もいれば、毎日のように入浴する地元の人もいる。人呼んで「那須の珍湯」。いずれ近い将来入浴できなくなることは明白なので、GW前半を利用して出かけてきた。川向こうの那須湯本温泉に宿を取り、老松温泉まで歩いて入浴に行った。宿主は想像に反し、感じの良い方だった。女湯には数人の客がいたらしいが、男湯はラッキーなことに無人状態だった。建物がボロボロなのは、古いせいもあるが、温泉成分が濃厚だからだ。旅館時代はテレビを入れても一年で駄目になって買い替えていたという。そんな温泉が悪い温泉のはずがない。ぬるめの、いつまでも入っていたい湯だった。好き者の諸兄、家族サービスもあるだろうから、塩原の大江戸温泉に泊まって良い。でも少し足を伸ばせば、すぐそこに老松温泉があることを思い出して欲しい。



X-PRO2 / XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS
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