宮城県の加美町に行った。そこが主たる目的地ではなく、他の場所に行く途中に思いつきで立ち寄った。思いの外、風情のある町並みで、しばらく町を歩き写真を撮った。加美町は何度も通過したことがあるし、もしかすると短時間は歩いたこともあるかもしれない。でも僕の記憶では写真を撮った覚えはなかった。ところが、写真のプラモデル屋さんの前に来たとき、「あ! ここで以前にも写真を撮ったことがある」と突然思い出した。帰宅してから確認すると、それは2008年のことだった。そして僕は気付いたのだった。2008年6月から始めた当ブログは、開設から丸十年が経過していたことを・・・。まるで忘れていたブログ十周年を思い出す為に、加美町から呼ばれたような感覚だった(小さな小さな奇跡)。
とりあえず三年くらいは続けようと思って始めたブログである。単に十年続けただけの話で、何かを成し遂げたわけでもない。だが飽きっぽい自分の性格からすれば、そこには小さな達成感もある。途中、殆ど休止状態になったこともあるし、交流があったブログ仲間が辞めてしまったり、寂しいこともあった。一方でずっと親交が続いている方もいれば、今でも新しくお知り合いになる方もいる。今回のプラモ屋さんは建物が残っていたが、十年の間に撮影した町並みのうち、相当部分は既に失われた。これからも失われていくだろう。その変遷の様子をこれからも撮り続けたい。マニアックなブログにも関わらず、多くの方に閲覧頂き、心より感謝している。本当に有難うございます。明日から特に変わることもないけど(そもそも十周年から二週間以上経過した)、引き続き精力的に写真を撮っていこうと思う。
追伸:十年前の写真と、今の写真を比べて、カメラの描写性能の問題を別にすれば、全く進歩していない。むしろ退化しているのではないかと。そこだけが気にかかる。
○2008年記事「町で一番華やかだった場所」←←←←見て下さい
X-PRO2 / XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS