カナブン

大柄で光沢のある『ハナムグリ』のことを、
カナブンと呼ぶらしい。

夏の風物詩でもあり、
季語でもある。（ウソ）

『カナブンの　掴まる力　イジラシイ』　　by九州男児

さて、私の実家にもこのカナブン沢山いました。
クワガタやカブトムシを捕まえようと、
ハントに出ると、大抵このカナブンしかゲット出来ませんでした。

でも、このカナブン・・・かわいい・・・。
あの光沢のある背中の感触が気持ちよいし、
捕まえようとして木に掴まる力が程良い。

昆虫の中には頑張りすぎて、
腕や脚が引きちぎれる輩も多い。
後先考えずに力を入れ続けるからあんな惨事になる。
人間もそうだが、昆虫も引き際が肝心である。

カナブンを木からはがすあの瞬間が良い。
最初は少し踏ん張るのだけれど、
ある一定ラインの力を加えると、
スッと手足を離してくれる。
もげない。

さて、
今回は張り付き対象が木ではなく、
タオルだったわけです。
少し惨事を想像しながら引き離していったわけですが、
流石カナブン！
引き際鮮やか！！
まるで、『タフグリップ』！！

引き離した後は、リリースするのですが、
私は空にリリースしたわけです。

当然、
飛行上手なカナブンは大空に飛び立つはずでした。
朝８時半ということで眠たかったのでしょうかね・・・
そのままコンクリートに直撃。
「カツッ」
と乾いた音を響かせたのでした。

ごめんよ、カナブン！
次からは『3.2.1.テイクオフ！！』といってリリースするから・・・
勘弁して下さい。