愛読しているレターからです。消費者厚生の重視とは言うものの、たとえ同じ言語を用いてさえ、その概念規定は国によってまちまちであること、またその議論の段階も千差万別であるという、私が講義の初回で「経済学を学ぶ目的は、経済学者に騙されないようにするためである」(ジョーン・ロビンソン)とともにお伝えする内容と同一になっています。
基本は(大西)洋の東西の視角の差を、排除型濫用に引きつけての議論ですが、イデオロギー的な違い、言語の問題(日本語においてcompetitionが「競争」と訳されたことの影響にも触れています)にも言及し、シカゴ学派の色彩の濃い司法省とポストシカゴへの移行への停滞には批判的に論じています(逆にFTCを肯定的に評価)。同じ文脈で、ポストシカゴの事例として、ECのRyanair/Aer Lingus審査時に行った消費者調査(同じ路線での需要代替性調査)を評価しています。
結びは、"What we talk about when we talk about consumer welfare is changing."となっています。
…とここまで来ると、経済エコノミックコンサルティング会社の話として書かれていますが、回り回って、競争法の基本の基本の視角をおさえていれば、何の問題もない、という結論にもなるのですよね。
Oxera - Agenda
基本は(大西)洋の東西の視角の差を、排除型濫用に引きつけての議論ですが、イデオロギー的な違い、言語の問題(日本語においてcompetitionが「競争」と訳されたことの影響にも触れています)にも言及し、シカゴ学派の色彩の濃い司法省とポストシカゴへの移行への停滞には批判的に論じています(逆にFTCを肯定的に評価)。同じ文脈で、ポストシカゴの事例として、ECのRyanair/Aer Lingus審査時に行った消費者調査(同じ路線での需要代替性調査)を評価しています。
結びは、"What we talk about when we talk about consumer welfare is changing."となっています。
…とここまで来ると、経済エコノミックコンサルティング会社の話として書かれていますが、回り回って、競争法の基本の基本の視角をおさえていれば、何の問題もない、という結論にもなるのですよね。
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