完成から数日が経ち、
エージングが一段落した「5管式バックロード」です。
(写真右。左は田中式バックロード)
前例のない3.7mの長大な音道を持つバックロードなので、
低音域は独特なものがあります。
音速を340m/sとすると、低音は単純計算で10ms遅れることになります。
なお、共振周波数50Hzのバスレフ型は、(一波長遅れると考えると)20msの遅れです。
音道が2~3mの通常型バックロードでは、
低音は「ゴゴッ」や「ブンブン」と鳴るのに対し、
5管式バックロードは、
「フワッ」とか「ユラッ」と言った感じに、軽やかにソフトに鳴ります。
バスレフに近い鳴り方なのですが、軽々と低音が響くのはバックロードホーン譲りです。
さらに、通常型バックロードでは「ホーホー」「ボンボン」いう中低域の付帯音があるのですが、
音道3.7mの5管式バックロードホーンは、低域の癖が皆無なのです。
おそらく、管が長くなると共に付帯音の帯域も下がった(→気づきにくくなった)のだと思います。
スロート断面積に関しては、振動版面積の0.8倍と長岡公式で計算したのですが、
これだけ癖が少なければ、もっとスロート(管全体)を太くして良かったなぁと思っています。
実際、今回の作例は低音域の量感が不足しています・・・
(なお、開口率だけ大きくするのは、NGだと思います。)
中高音は、非常に明快で癖が感じられません。極少量の吸音材でバランスが取れました。
前回作製した「田中式バックロード」は、(考案者の意図とは異なり)管の響きが振動版に逆流したような付帯音・逆相感が感じられましたが、
5管式バックロードでは、「非並行面」を積極的に採用した空気室を設けることで、付帯音の排出・逆流防止ができたのだと思います。
音・サイズは、非常に満足のいく作品になったのですが、
如何せん作り難い設計でした。設計者でも二度と作りたくないですwww
今後、今回の経験を生かした、バックロードホーンの設計を行いたいと思います。
「標準型フルレンジ×真空管アンプ」で上手く鳴るバックロードが作れれば、次は海外製高級ウーハーユニットなどを使って…
エージングが一段落した「5管式バックロード」です。
(写真右。左は田中式バックロード)
前例のない3.7mの長大な音道を持つバックロードなので、
低音域は独特なものがあります。
音速を340m/sとすると、低音は単純計算で10ms遅れることになります。
なお、共振周波数50Hzのバスレフ型は、(一波長遅れると考えると)20msの遅れです。
音道が2~3mの通常型バックロードでは、
低音は「ゴゴッ」や「ブンブン」と鳴るのに対し、
5管式バックロードは、
「フワッ」とか「ユラッ」と言った感じに、軽やかにソフトに鳴ります。
バスレフに近い鳴り方なのですが、軽々と低音が響くのはバックロードホーン譲りです。
さらに、通常型バックロードでは「ホーホー」「ボンボン」いう中低域の付帯音があるのですが、
音道3.7mの5管式バックロードホーンは、低域の癖が皆無なのです。
おそらく、管が長くなると共に付帯音の帯域も下がった(→気づきにくくなった)のだと思います。
スロート断面積に関しては、振動版面積の0.8倍と長岡公式で計算したのですが、
これだけ癖が少なければ、もっとスロート(管全体)を太くして良かったなぁと思っています。
実際、今回の作例は低音域の量感が不足しています・・・
(なお、開口率だけ大きくするのは、NGだと思います。)
中高音は、非常に明快で癖が感じられません。極少量の吸音材でバランスが取れました。
前回作製した「田中式バックロード」は、(考案者の意図とは異なり)管の響きが振動版に逆流したような付帯音・逆相感が感じられましたが、
5管式バックロードでは、「非並行面」を積極的に採用した空気室を設けることで、付帯音の排出・逆流防止ができたのだと思います。
音・サイズは、非常に満足のいく作品になったのですが、
如何せん作り難い設計でした。設計者でも二度と作りたくないですwww
今後、今回の経験を生かした、バックロードホーンの設計を行いたいと思います。
「標準型フルレンジ×真空管アンプ」で上手く鳴るバックロードが作れれば、次は海外製高級ウーハーユニットなどを使って…
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます