趣味の小部屋 ( オーディフィル 公式ブログ)

ひのきスピーカー工房「オーディフィル(AudiFill)」の公式ブログ。 (管理人:カノン5D)

合板の話

2010年09月19日 15時16分30秒 | オーディオ
世の中には色々な合板がありまして、それぞれ値段・音色・音質が違うから面白いものです。

「コンクリートパネル」1枚1000円程度
最安価な合板で、とりあえず板になっているという程度ですw
材料もマチマチですが、ラワン合板と同等の材料であることも。接着剤の種類が違うために屋内建築用に使えるかどうがが境目だとか?
SP用としては、試作用に良いかもしれません。

「針葉樹合板」1枚数百円~3000円程度?
私自身あまり出合った事がないのですが、カインズホームなどでは良くあるとか。
ラワンが熱帯雨林問題で厳しくなってきたために、針葉樹を使った合板です。これもSP用途としては試作用か。

「ラワン合板」1枚3000円~5000円程度
自作界では非常にポピュラーな合板。私も良く使っています。
確かに優秀とはいえませんが、MDFのような凶悪な響きはなく普段使いにベストだと思っています。
ただ、ラワン合板にも色々あり、密度の高い「赤味材」が手に入ればラッキーなのですが…

「シナ合板」1枚5000~8000円程度
ラワン合板の表面にシナを貼ったもの。表面がキレイなので、塗装せずとも良質な仕上がりになります。
柔らかいシナが加わった分、ラワン合板より穏やかな響きのように感じます。

「シナ共芯合板」
全てシナの合板。
SP用途にとっては強度不足で良くないとか。高価ですしねw

「シナアピトン合板」
http://yoneyazaimokuten.com/shop/index.cgi?type=cat&no=00004000054&sort=price&begin=
この辺からスピーカー用高品位材といったところでしょうか。
シナとアピトンが交互に積層された合板です。
響きとしてはデッドな方向で、個人的には好きではないw

「スーパーシナアピトン合板」
http://hb6.seikyou.ne.jp/home/makizou/
「MAKIZOU」さんで扱っている材料です。
普通のシナアピトンは シナ2mm:アピトン2mm の積層ですが、
こちらのスーパーは、シナ2mm;アピトン3mm の積層でした。(数年前に購入)
そのお陰なのか、デッドな響きはなく、むしろ中高域に華やかな響きを持たせた感じになっています。

「フィンランドバーチ」
http://yoneyazaimokuten.com/shop/index.cgi?type=cat&no=00005000013
「ロシアンバーチ」
http://yoneyazaimokuten.com/shop/index.cgi?type=cat&no=00018000130&sort=price&begin=
両方ともバーチの合板。高級市販スピーカー(TAD、SONY)でもお馴染みの材料ですね。
フィンランドが輸出規制なのか、最近になってロシアンバーチが登場したらしいです。
フィンランドバーチは「粘り性」が少なく工作が難しかったですが、ロシアンバーチは粘りが向上しているとか。
音としては、私自身は差を体感したことないのですが、ロシアンバーチの方が低重心でデッドな響きだとか??
少なくとも、双方とも良質な響きと強度を持つ合板です。

「シナバーチ合板」
http://z-sound.biz/z700/fe83en.html
音工房Zのスピーカーに採用されている合板です。バーチ固有の高域の響きを抑えたとか。(単品発売は現状なし)

「ブナ合板」
http://yoneyazaimokuten.com/shop/index.cgi?type=list&cateno=00015&sort=price&kensaku.x=124&kensaku.y=15
FOSTEXのG2000などのハイエンドスピーカーに採用。B&Wのボディ部もそれだとか???
聴いてみたいです・・・

「楠・ユーカリ 合板」
FOSTEX製(好きですねぇ~合板)のスピーカーに採用されている合板です。
ブナ合板のコストを抑えつつ、同等の響きを目指したとか。

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