さて、不調だった試作3号機ですが、
色々やっているうちに、面白いデータが取れました。
こちらは、ホーンの出口にマイクを設置して測定したf特で、
400Hzまでの、ホーンの動作が克明に描かれています。
まず、ピークとなっているのが
80Hz、140Hz、200Hz、270Hz、320Hz、380Hzです。
160Hzを除けば、80の約三倍、四倍、五倍となっているように見えます。
今回の「鳴門型」は「長い三本の管」+「短い一本の管」で構成されているのが見えているのかもしれません。
一方、それに対して
40Hz~300Hzにブロードな盛り上がりがあるようにも見えます。
さて、これをエクセルでグラフにして、
比較データと比べてみました。
各データの絶対値は、聴感や軸上1mのf特などから、妥当な値に補正してあります。
<空気室容量比較 4.0L→1.8Hz>
空気室容量の変化により、長岡式で計算されるクロス周波数は 140Hz → 305Hz となるはず・・・
実際のf特でも、300~500Hzに大きな変化が確認できます。やはり、「空気室が小さいと、ホーンからの中低域は出やすくなる」のは正しいようです。
特に、空気室が大きい段階(赤線)では、20dB以上あったホーン共鳴音が、小さい状態(青線)では10dB以内に押さえ込まれていることが注目できます。
空気室容量減少により増強されるのは、共鳴による音ではなく、ホーンロードとしての音のようです。
<吸音材比較>
ホーン癖が感じられたときに真っ先に行われるのが吸音材の挿入。
今回は「プチプチ(エアーキャップ)」を、ホーンの出口から40cm程度の位置にふんわり詰めました。辛うじて自身の反発力で固定されているイメージで、断面の2/3が覆い尽くされている状態です。
吸音材効果抜群で、全帯域でピークディップが抑えられているのが分かります。
ただ、80Hzの低音感のもととなっていた「善玉ピーク(?)」も-5dB近く減少してしまっています。
「吸音材を使うと、癖が減る代わりに、押し出し感も・・・」という定説どおりの結果となりました。
今回は、ホーン開口部にマイクを突っ込んだだけなのですが、非常に多くのことが分かりました。
軸上1mでのf特測定と同時に、本測定も併用すべきですね。
色々やっているうちに、面白いデータが取れました。
こちらは、ホーンの出口にマイクを設置して測定したf特で、
400Hzまでの、ホーンの動作が克明に描かれています。
まず、ピークとなっているのが
80Hz、140Hz、200Hz、270Hz、320Hz、380Hzです。
160Hzを除けば、80の約三倍、四倍、五倍となっているように見えます。
今回の「鳴門型」は「長い三本の管」+「短い一本の管」で構成されているのが見えているのかもしれません。
一方、それに対して
40Hz~300Hzにブロードな盛り上がりがあるようにも見えます。
さて、これをエクセルでグラフにして、
比較データと比べてみました。
各データの絶対値は、聴感や軸上1mのf特などから、妥当な値に補正してあります。
<空気室容量比較 4.0L→1.8Hz>
空気室容量の変化により、長岡式で計算されるクロス周波数は 140Hz → 305Hz となるはず・・・
実際のf特でも、300~500Hzに大きな変化が確認できます。やはり、「空気室が小さいと、ホーンからの中低域は出やすくなる」のは正しいようです。
特に、空気室が大きい段階(赤線)では、20dB以上あったホーン共鳴音が、小さい状態(青線)では10dB以内に押さえ込まれていることが注目できます。
空気室容量減少により増強されるのは、共鳴による音ではなく、ホーンロードとしての音のようです。
<吸音材比較>
ホーン癖が感じられたときに真っ先に行われるのが吸音材の挿入。
今回は「プチプチ(エアーキャップ)」を、ホーンの出口から40cm程度の位置にふんわり詰めました。辛うじて自身の反発力で固定されているイメージで、断面の2/3が覆い尽くされている状態です。
吸音材効果抜群で、全帯域でピークディップが抑えられているのが分かります。
ただ、80Hzの低音感のもととなっていた「善玉ピーク(?)」も-5dB近く減少してしまっています。
「吸音材を使うと、癖が減る代わりに、押し出し感も・・・」という定説どおりの結果となりました。
今回は、ホーン開口部にマイクを突っ込んだだけなのですが、非常に多くのことが分かりました。
軸上1mでのf特測定と同時に、本測定も併用すべきですね。
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