いきなりですが、実はSSWCに行くかどうかギリギリまで悩んでいたんです。
公私とも生活環境が大きく変わり、なかなか思うようにいかず。体力は落ちる一方、同時にモチベーションも最低まで降下していました。
しかし(おそらく)一生に一回の世界選手権。そしてSSMTBでつながった方々と再び会うことで何かのきっかけになればと、現地に向かいました。
(最終的にバイクが組みあがったのは出発前日の金曜日!)
SS定番の仮装ですが、今回私はやりませんでした。
ろくに準備もしていない状況で中途半端にやるよりは、VASSAGOチームジャージを着て気合を入れて全力で走ることが、今の私にはSSWCを満喫できる気がしたためです。
現地への移動は土曜日の早朝。
3連休初日で混雑を覚悟していましたが、
特に渋滞に巻き込まれることもなく、朝10時前には岩岳に到着。
試走をしたり、風呂入りに行ったり、レセプションが待ちきれずに飲み始めたり…
いつものお山メンバーには本当にお世話になっています。
レセプションパーティーは『世界選手権』と呼ぶにふさわしい国際色豊かな雰囲気。
世界中の愛すべきSSバカが集まるといえば濃さが半端じゃないですよね。
私も案の定飲み過ぎて、後半はグダグダでした…
疲れからか、車中泊でしたがすぐに爆睡してこの日は終了。
明けてイベント当日。
あいにくの雨模様です。それでもスタート前には小康状態に。SSライダーの日ごろの行いの良さなのか?雨雲までも異様な雰囲気に恐れをなして逃げて行ったのか??
スタート前は同じくVASSAGOのよっちさん、GOGOさんと談笑。
気になるギア比は… 私32×22T、エースのよっちさんは直前に32×22tに変更。GOGOさんは漢の32×19!
特にGOGOさんは全く同じバイク(もちろんドロハン)、昨年のSSJでもほぼ同時ゴールしていたり…果たして今年は…
スタートはどうやらルマン式となるようです。メインゲレンデの結構上の方までランで直登させられる…悪意を感じるレイアウト(笑)
後で知りましたがスタート説明が行われている間に、スタッフの方が並べられたバイクをぐちゃぐちゃにしていたらしい。さすがはSSWCだわ。
体の底に響く和太鼓の演奏と共にスタート!
ランニングはいきなり心拍上げないようにゆっくりとこなしてバイク探しへ。
運よく(?)スタッフさんのターゲットにならなかったらしく、すんなりとスタートを切れました。なにせ350人のライダーが出走しているわけで…おそらくは真ん中くらいだったと思いますが、定かでありません。
結局よくわからないままだったコースレイアウトですが、1周目はそのまま西山林道に突入。確かにこれだけの人数でいきなりシングルでは渋滞しますもんね。コース全長は30㎞くらいあるらしい…、ゴンドラ山頂駅まで行く登りが超キツイらしい…など断片的な情報と自分の今の状態を考えると、前半とばし過ぎると持たないことは確実。ここは抑え気味に登って行く。途中でパワフルに上るGOGOさんに抜かれる。 林道を上がりきった先の通称『やまめ坂』は雨の影響でマッドとなり全員が押し。
その後は昨年と同じゲレンデを横切るハイスピードな下り。昨年と違うのは路面がぬれているだけにキャンバーが怖い。スピード出たままズリズリと下に落とされていく…しかもゲレンデなだけに見通しが良く、吸い込まれるように一番下のメイン会場まで転がっていきそう。
ハイスピード区間を終えると林間のゴキゲンなシングルトラック。ドライ用タイヤは前後とも滑りまくり!逆にハイグリップタイヤで一気にグリップ抜けるよりも最初っから滑っている方が恐怖感は無いですし、むしろ楽しいですね。
STを抜けるといよいよ頂まで、距離4.5㎞・標高差450m(=平均斜度10%)のロングクライム開始。ちなみに秋の王滝第一区間の登りが、距離約10㎞、標高差700m弱(平均斜度7%)と比較しても遜色ないです。
モンスタークロスの『ダンシングしやすい』、『ポジションを変えれる』メリットがだせるコースです。
しばらくしてsimworksのエビさん、VASSAGOのTom社長と一緒になり、数名とパックで登って行く。Tomさん、昨年は18tだかのコグで足が終わって大失速していましたが、今年はデカめのコグでしっかり対応しているようです(笑)
途中から周りが開けはじめ、晴れていれば紅葉や雪を抱いた山々が見える素晴らしい景色だそうですが、残念ながら曇り空…というか霧の中のような状態。
最後は急斜度の直登。残念ながらここで足付きしてしまいました。ふと脇を見れば折り返しの下りコースを快調に飛ばすよっちさん。さすがの走り! 対して私はといえばヒィヒィ言いながらバイクを押し上げること100mほど。はっきり言って王滝のCP1よりキツイ! なんとかなんとか頂上へ到着。
焦らずにいったん止まって呼吸を整えて、クリートの土を落としてからダウンヒルスタート!
とにかくトレイルの下りをまともに走るのは半年以上ぶりなので、スピードは控えめの安全走行。 とはいえ林間に入ると、スピード区間とテクニカル区間がちりばめられた超絶楽しいシングルトラック。 石や根が出ているところも多く、マッドな土と相まって『すべりたのしい(!?)』。 ハードな下りありと聞いていましたが、慣れていないや仮装で身動き取りづらい方にはかなりしんどいかも。大きなけががなく通り過ぎてくれればいいのですが…
途中で先行していたGOGOさんがストップしているのを発見。どうやらメカトラのよう…
位置エネルギーをすべて出し切ると、昨年も使われたゲレンデ下部のSTを通って再び西山林道の登りに取りつく。一応ここで『1周目終了』となるらしい。
2周目は昨年のSSJコースそのまま。先がわかるので気持ちもラク。気分も乗ってきた。
ところがコース後半の林間ST、なんてない幅の広い直線でヌタヌタの路面に気づかずに突っ込んだ瞬間にフロントを持っていかれて転倒! 路面がヌタヌタなのでそのまま滑っていくだけでダメージなし。すぐに復帰できました。
残りをこなしてやっとこさメインゲレンデに再開。
今年のショートカットチャレンジは一気飲みではなく、なんと梅干しの種飛ばし!
しかも的に入らないとショートカットできないという…
私は見事に失敗! 芝の重いゲレンデを登る羽目に…
登っている途中で、横を堂城さんが『ありえないよ~』と下っていく。同じく失敗したらしい(笑)。
3周目に入ると今回新設のキャンバーST。その先の登り返しでは先ほど先行していた堂城さんを発見!『選手生活28年で初めて両足攣ったよ~』とのこと
これだけでもコースのタフさがわかりますよね?
そして3回目(ラスト)の西山林道へ。
林道手前の補給所で止まって水を飲んでいると、再び堂城さんと合流。一緒に登っていく。
堂:『このコース、ほんと悪意に満ち溢れてるよね~(笑)』
私:『はっきり言って王滝よりシンドイです…』
今回のギア比は32×25Tだそう。確かにこの登りではそれくらい軽めで余裕がある方が結果的に速いのかも。
その後のメインゲレンデの下り~林間シングルまで、図々しくもずっと堂城さんの前を走らせていただき、アドバイスまでいただけました。
下りで腰を上げているときは『かかとを落とす』ポジションが良いそう。必要以上な手(=前側)の荷重による抜けて安定・コントロールしやすくなるとのこと。特にドロハンは前傾が深いので有効とのこと。これまで『外ヒジを張る・外足の膝を入れる』意識はありましたが、これは目からウロコ。
確かに写真を見ると堂城さんのカカトは思いっきり下がっています。
その後の登り区間で堂城さんから離されてあとは単独走行。
まさかこんなにきついと思わずに水以外の補給を持っていなかったため、最後はハンガーノック寸前でゴールでした。
順位はどうでもいいイベントですが、26位(邦人12位)だった模様。
思っていたよりも走れたし、やっぱり走ると気持ちよかった!
そしてバイクのVASSAGO・FISTICUFFは今回も快調!
結構な下りを含むコースでもMTBに引けを取らない走行安定性、特にタイヤが滑ったときのコントロールのしやすさにはだいぶ助けられました。
多分SSモンスタークロスでは最上位だったんじゃないかと(SSMX世界チャンピオン!?)。
ゴール後もSSWCならではの雰囲気を存分に楽しんで、(おそらく)人生唯一の世界選手権は幕を閉じたのでした。
こんなに素晴らしいイベントをゼロから主催してくださった北澤さんはじめ実行委員の方々には本当に頭が下がります。
そしてこれだけ皆が楽しめるSSMTBという乗り物の普及活動を今後も微力ながら行っていこうと心から思った次第です。
※写真はFBから拝借させていただきました。
公私とも生活環境が大きく変わり、なかなか思うようにいかず。体力は落ちる一方、同時にモチベーションも最低まで降下していました。
しかし(おそらく)一生に一回の世界選手権。そしてSSMTBでつながった方々と再び会うことで何かのきっかけになればと、現地に向かいました。
(最終的にバイクが組みあがったのは出発前日の金曜日!)
SS定番の仮装ですが、今回私はやりませんでした。
ろくに準備もしていない状況で中途半端にやるよりは、VASSAGOチームジャージを着て気合を入れて全力で走ることが、今の私にはSSWCを満喫できる気がしたためです。
現地への移動は土曜日の早朝。
3連休初日で混雑を覚悟していましたが、
特に渋滞に巻き込まれることもなく、朝10時前には岩岳に到着。
試走をしたり、風呂入りに行ったり、レセプションが待ちきれずに飲み始めたり…
いつものお山メンバーには本当にお世話になっています。
レセプションパーティーは『世界選手権』と呼ぶにふさわしい国際色豊かな雰囲気。
世界中の愛すべきSSバカが集まるといえば濃さが半端じゃないですよね。
私も案の定飲み過ぎて、後半はグダグダでした…
疲れからか、車中泊でしたがすぐに爆睡してこの日は終了。
明けてイベント当日。
あいにくの雨模様です。それでもスタート前には小康状態に。SSライダーの日ごろの行いの良さなのか?雨雲までも異様な雰囲気に恐れをなして逃げて行ったのか??
スタート前は同じくVASSAGOのよっちさん、GOGOさんと談笑。
気になるギア比は… 私32×22T、エースのよっちさんは直前に32×22tに変更。GOGOさんは漢の32×19!
特にGOGOさんは全く同じバイク(もちろんドロハン)、昨年のSSJでもほぼ同時ゴールしていたり…果たして今年は…
スタートはどうやらルマン式となるようです。メインゲレンデの結構上の方までランで直登させられる…悪意を感じるレイアウト(笑)
後で知りましたがスタート説明が行われている間に、スタッフの方が並べられたバイクをぐちゃぐちゃにしていたらしい。さすがはSSWCだわ。
体の底に響く和太鼓の演奏と共にスタート!
ランニングはいきなり心拍上げないようにゆっくりとこなしてバイク探しへ。
運よく(?)スタッフさんのターゲットにならなかったらしく、すんなりとスタートを切れました。なにせ350人のライダーが出走しているわけで…おそらくは真ん中くらいだったと思いますが、定かでありません。
結局よくわからないままだったコースレイアウトですが、1周目はそのまま西山林道に突入。確かにこれだけの人数でいきなりシングルでは渋滞しますもんね。コース全長は30㎞くらいあるらしい…、ゴンドラ山頂駅まで行く登りが超キツイらしい…など断片的な情報と自分の今の状態を考えると、前半とばし過ぎると持たないことは確実。ここは抑え気味に登って行く。途中でパワフルに上るGOGOさんに抜かれる。 林道を上がりきった先の通称『やまめ坂』は雨の影響でマッドとなり全員が押し。
その後は昨年と同じゲレンデを横切るハイスピードな下り。昨年と違うのは路面がぬれているだけにキャンバーが怖い。スピード出たままズリズリと下に落とされていく…しかもゲレンデなだけに見通しが良く、吸い込まれるように一番下のメイン会場まで転がっていきそう。
ハイスピード区間を終えると林間のゴキゲンなシングルトラック。ドライ用タイヤは前後とも滑りまくり!逆にハイグリップタイヤで一気にグリップ抜けるよりも最初っから滑っている方が恐怖感は無いですし、むしろ楽しいですね。
STを抜けるといよいよ頂まで、距離4.5㎞・標高差450m(=平均斜度10%)のロングクライム開始。ちなみに秋の王滝第一区間の登りが、距離約10㎞、標高差700m弱(平均斜度7%)と比較しても遜色ないです。
モンスタークロスの『ダンシングしやすい』、『ポジションを変えれる』メリットがだせるコースです。
しばらくしてsimworksのエビさん、VASSAGOのTom社長と一緒になり、数名とパックで登って行く。Tomさん、昨年は18tだかのコグで足が終わって大失速していましたが、今年はデカめのコグでしっかり対応しているようです(笑)
途中から周りが開けはじめ、晴れていれば紅葉や雪を抱いた山々が見える素晴らしい景色だそうですが、残念ながら曇り空…というか霧の中のような状態。
最後は急斜度の直登。残念ながらここで足付きしてしまいました。ふと脇を見れば折り返しの下りコースを快調に飛ばすよっちさん。さすがの走り! 対して私はといえばヒィヒィ言いながらバイクを押し上げること100mほど。はっきり言って王滝のCP1よりキツイ! なんとかなんとか頂上へ到着。
焦らずにいったん止まって呼吸を整えて、クリートの土を落としてからダウンヒルスタート!
とにかくトレイルの下りをまともに走るのは半年以上ぶりなので、スピードは控えめの安全走行。 とはいえ林間に入ると、スピード区間とテクニカル区間がちりばめられた超絶楽しいシングルトラック。 石や根が出ているところも多く、マッドな土と相まって『すべりたのしい(!?)』。 ハードな下りありと聞いていましたが、慣れていないや仮装で身動き取りづらい方にはかなりしんどいかも。大きなけががなく通り過ぎてくれればいいのですが…
途中で先行していたGOGOさんがストップしているのを発見。どうやらメカトラのよう…
位置エネルギーをすべて出し切ると、昨年も使われたゲレンデ下部のSTを通って再び西山林道の登りに取りつく。一応ここで『1周目終了』となるらしい。
2周目は昨年のSSJコースそのまま。先がわかるので気持ちもラク。気分も乗ってきた。
ところがコース後半の林間ST、なんてない幅の広い直線でヌタヌタの路面に気づかずに突っ込んだ瞬間にフロントを持っていかれて転倒! 路面がヌタヌタなのでそのまま滑っていくだけでダメージなし。すぐに復帰できました。
残りをこなしてやっとこさメインゲレンデに再開。
今年のショートカットチャレンジは一気飲みではなく、なんと梅干しの種飛ばし!
しかも的に入らないとショートカットできないという…
私は見事に失敗! 芝の重いゲレンデを登る羽目に…
登っている途中で、横を堂城さんが『ありえないよ~』と下っていく。同じく失敗したらしい(笑)。
3周目に入ると今回新設のキャンバーST。その先の登り返しでは先ほど先行していた堂城さんを発見!『選手生活28年で初めて両足攣ったよ~』とのこと
これだけでもコースのタフさがわかりますよね?
そして3回目(ラスト)の西山林道へ。
林道手前の補給所で止まって水を飲んでいると、再び堂城さんと合流。一緒に登っていく。
堂:『このコース、ほんと悪意に満ち溢れてるよね~(笑)』
私:『はっきり言って王滝よりシンドイです…』
今回のギア比は32×25Tだそう。確かにこの登りではそれくらい軽めで余裕がある方が結果的に速いのかも。
その後のメインゲレンデの下り~林間シングルまで、図々しくもずっと堂城さんの前を走らせていただき、アドバイスまでいただけました。
下りで腰を上げているときは『かかとを落とす』ポジションが良いそう。必要以上な手(=前側)の荷重による抜けて安定・コントロールしやすくなるとのこと。特にドロハンは前傾が深いので有効とのこと。これまで『外ヒジを張る・外足の膝を入れる』意識はありましたが、これは目からウロコ。
確かに写真を見ると堂城さんのカカトは思いっきり下がっています。
その後の登り区間で堂城さんから離されてあとは単独走行。
まさかこんなにきついと思わずに水以外の補給を持っていなかったため、最後はハンガーノック寸前でゴールでした。
順位はどうでもいいイベントですが、26位(邦人12位)だった模様。
思っていたよりも走れたし、やっぱり走ると気持ちよかった!
そしてバイクのVASSAGO・FISTICUFFは今回も快調!
結構な下りを含むコースでもMTBに引けを取らない走行安定性、特にタイヤが滑ったときのコントロールのしやすさにはだいぶ助けられました。
多分SSモンスタークロスでは最上位だったんじゃないかと(SSMX世界チャンピオン!?)。
ゴール後もSSWCならではの雰囲気を存分に楽しんで、(おそらく)人生唯一の世界選手権は幕を閉じたのでした。
こんなに素晴らしいイベントをゼロから主催してくださった北澤さんはじめ実行委員の方々には本当に頭が下がります。
そしてこれだけ皆が楽しめるSSMTBという乗り物の普及活動を今後も微力ながら行っていこうと心から思った次第です。
※写真はFBから拝借させていただきました。