南の海のワナビ

小説家を目指す「南野海」の野望ははたして達成されるのか?

予測不可能な展開「フライトプラン」

2008-04-06 23:35:53 | 映画
 日曜洋画劇場で「フライトプラン」をやってました。
 正直、ううむ、こうきたかとうなる展開。全体の四分の三くらいまで、この物語はいったいどこに着地しようとしているのかまったく予測できませんでした。
 なんか地雷っぽくて、今まで見てなかったんだけど、おもしろいじゃないですか、これ。
 今まで見ずにごめんなさい。
 だって、物語の導入部が、かの地雷映画で名高い「フォーガットン」そっくりなんだもん。

 物語は夫が死に、娘をつれて夫の遺体とともにジョディ・フォスター(役名知らない)が旅客機に乗りこむことからはじまります。
 ところが、機内で娘が失踪。どこを探しても見つかりません。
 あげくに、乗客名簿に娘の名前がなかったり、娘が死んだことになっていたりという情報が外部から入ってきます。
 娘は彼女が作り出した幻影だったのか?
 ね、フォーガットンそっくりでしょう?
 やっぱりセラピストが出てきて、娘はとっくに死んでいて、心を守るために自分の心が嘘を作り上げたとか、もっともらしいことをいいます。このへんも「フォーガットン」そっくりですね。
 しか~し、こっからが、「フォーガットン」とはちがう。

 以下、壮大にネタバレ。







 妄想と見せかけて、じつはちがうというのは、「フォーガットン」といっしょですが、真相は大違い。
 「フォーガットン」の犯人は、宇宙人でしたが、「フライトプラン」ではなんと人間が犯人だ!(なんとというのもなんですが……)
 いったいなんのためにそんなことをしたかというと、もちろんハイジャックのため。X線を通さない棺に爆弾を持ち込むために、彼女の夫を殺し、さらに娘までひそかに誘拐したらしい。
 しかも犯人は、機内保安官。共犯はスチュアーデス(あれ、一発変換しねえ。今はキャビン・アテンダントと呼ばないといけないのか?)
 犯人はジョディ・フォスターにすべての罪を被せ、自分は振り込まれた金を持ってとんずらするつもりだったようです。
 この展開、かなりびっくらこいたんですが、よく考えれば、いろいろ傷があります。

 まず、ジョディ・フォスターの六歳の娘の姿を乗客、乗組員の誰も見ていない。ましてや、犯人が彼女を連れていくのを誰ひとり気づかない。
 さすがにそんなことはありえません。
 犯人にしたところで、冒険が過ぎます。
 もし、誰かひとりでも、犯人を指さし、あいつが女の子を連れていったとでも証言すればどうするつもりだったんでしょうか?
 さらに、彼女の娘が夫とともに死んだことになっています。しかし飛行機の中でこそ、紙切れ一枚でごまかせますが、そんなのあとで警察が調べればすぐに嘘だとばれるはず。
 さらに空港までのタクシーの運転手だとか、娘がいっしょだったと証言する人はあとからいくらでも出てくるはずです。
 つまり、すべて彼女の妄想だと言うことにしてしまうのは、絶対に不可能。
 犯人の計画、穴だらけ。
 まあ、異常な状況を演出するのに、ちょっと無理しすぎたかなという気がします。
 でもまあ、おもしろかったから、いいか!

 あと、最後、犯人を倒すために、飛行機爆破するのはいいんだろうか?


フライトプラン

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コメント (2)
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「沈黙の奪還」こ、こいつはぁ……。

2008-04-06 14:53:59 | 映画
 きのう、WOWOWでセガールの「沈黙の奪還」を見たんですが、う~む。
 はっきりいって、南野が見たセガール映画の中でダントツのクソでした。
 いや、噂ではもっと酷いのもあるようですが、見てないので。
 「イントゥ・ザ・サン」も酷かったけど、これはそんなもんじゃない。
 セガールのアクション自体はそんなに悪くないんですが、なんというか、脚本が酷すぎ。
 頼むからもうすこし整理してくれ。はっきりいってなにがなんだかわかんないよ、ストーリー。
 ストーリーというか、それぞれのキャラの目的がさっぱりわかりません。
 わかってるのは、セガール演じるジャックの目的は娘を取りもどすこと。これだけは明確。
 だけどそれ以外の連中がなにをしたいのか、さっぱりわかりません。
 だいたいあの毒だか細菌だかに、ロシアのスパイやCIAが必死に争奪戦をくり広げる価値なんてあるんでしょうか?
 CIAはなんで内輪もめしてたの?
 あの女タクシードライバーはいったいなにがしたかったの?
 現地の警察はなんで誘拐犯逮捕に消極的なの?
 ジャックの義理の父親の目的はなんなの?
 なんていうか、もう、セガールがぶっ飛ばしてるやつらがとにかく悪いやつなんだな、と思って見るしかないですよ(笑)。
 逆にタクシードライバーは、娘を誘拐したくせに、セガールが「君は娘を守ってくれていたんだ」といえば、そうなんだろうと納得するしかないという(笑)。
 わかんねえよ!
 前にもいったかもしれませんが、セガール映画に複雑なストーリーとかどんでん返しとかいらないから。
 敵は一種類。とにかくそいつが悪いやつらなのは明白で、セガールがそいつらをぶっとばせば、世界は平和。ひゃっほ~っ。
 次はそういう映画にしてくれ!


沈黙の奪還

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