ホレイショ、マイアミを救う

　毎回、スーパーコップぶりを見せつけてくれるホレイショですが、今週の「CSIマイアミ」はすごいぞ。
　たんなる売春の斡旋と思われていたイベントで起こった殺人事件。その捜査をしていると、とんでもない事態にぶち当たるホレイショたち、CSI。
　殺人事件の犯人は、たんなるかんちがいした若造で、その裏では、テロリストによる原発破壊の計画が進んでいたのでした。
　テロが成功すれば、マイアミには死の灰が降る。
　我らがホレイショがそんなことを許すはずがない。
　４トンのプラスティック爆弾を積み、原発に突っこもうとするトラックの運転手（もちろんテロリスト）。
　前に立ちはだかるホレイショ。

　ああ、南野、今までホレイショのことを、鑑識課のくせに拳銃撃ちまくるとさんざん馬鹿にしてましたが、そんなものは前座にすぎませんでした。

　なんとライフルで狙撃するホレイショ。
　プラスティック爆弾を積んだトラックは大炎上。
　かくして、マイアミはテロの手から守られたのでした。

　さすが鑑識課長。っていうか、それはSWATかなんかの仕事だろうが。
　すみません。来週からは拳銃で犯人射殺したくらいじゃ、突っこみません。

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黒皮の手袋「シャドー」

　レンタルビデオ屋でダリオ・アルジェントの「シャドー」を見つけたので、つい借りてきました。
　これ、昔見たはずなんですが、どんな話だったか、さっぱり覚えてませんでした。
　とうぜん、犯人が誰かなんて、遥か記憶の彼方です。
　覚えているのは、手首を切られた女が、どばーっと、噴水のように血をまき散らし、白い壁を染め上げていくシーンだけ。（なかなか強烈ですよ、このシーン）
　あらすじとしては、ローマに来たミステリー作家の身近で、ストーリーをなぞったような殺人が起きます。それでミステリー作家が探偵に乗り出すという話。
　ま、そのへんのところはどうでもいいんですが！（いいのかよ？）
　相変わらず、殺しのシーンではその映像のさえはアルジェントならでは。

　第一のターゲットは万引き女。彼女が家に帰ろうとすると、浮浪者らしき変態がからんできます。そいつをけっ飛ばして撃退する女（強え）。ところがそいつは家まで追いかけてきました。
　窓から中をのぞく、変質者。
　しかしそいつはたんなる目撃者にすぎなかった。
　そいつに気を取られていると、後ろからいきなり黒皮の手袋が彼女の口をふさぎます。
　それを見て、ビビる変質者。
　その目の前で、犯人は床屋のカミソリで女を切りきざむ。
　う～む。ナイス。

　第二のターゲットはなぜかレズのカップル。（ちょっと深見入ってるぞ、ダリオ）
　このシーンは最高。
　壁や屋根を舐めるようにはいずり回るカメラワーク。
　女がシャツを着ようとしたところを襲い、布地の顔の部分だけをカミソリでしゅぱっと切ると、女の驚愕した顔がぱくっと覗きます。（このシーンいいですね～っ。ダリオ全開）
　もちろん、そのあと、惨殺。
　なにごとかと様子を見に来たもうひとりの女は、ガラスの反射で相方が死んでいるのを発見。当然逃げますが、やはりざっくり。

　まあ、こんな調子でつぎつぎと殺しまくる犯人です。
　で、犯人は変な妄想にとりつかれている模様。真っ赤なハイヒールを履いたエロい女。彼女に顔を踏みつけられ（もう、完全なマゾですね）、一方で、その女を刺し殺し（今度はサド）、赤いハイヒールをうばう（フェチでもあるらしい）という妄想です。変態オンパレード。
　どうやら、それが殺人の動機らしいのですが、はっきりいって、知るかそんなもんの世界です。

　で、犯人は誰か？
　ま、意外といえば意外ですが、逆にありふれてるかも。
　はっきりいって、そんなことはどうでもよろしい。むしろ、犯人がわかったあとの展開がいいぞ。
　最後のオチは、サスペリア２のエレベーターとネックレスくらいあり得そうにないけど。

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