南の海のワナビ

小説家を目指す「南野海」の野望ははたして達成されるのか?

テレビでやってた「県庁の星」

2007-06-10 11:33:41 | 映画
 きのうは更新さぼっちまいました。ネタに困って。
 きょうも特にありません。
 しかたないので、きのうテレビでやってた「県庁の星」の感想を書こうかと思います。

 とくになんの期待もしてなかったんですが、結論から言えばかなりおもしろかったです。
 傲慢でエリート主義な「県庁さん」(織田裕二)がスーパーマーケットという現場で挫折しつつ、一皮剥けていくところとか、ちゃんとエンターテインメントとして計算されつくしているというか……。

 ただこれを見て、激しく違和感をおぼえたのは、県庁って、エリートなの?ってことです。
 スーパーの店長さんも、年下の「県庁さん」にぺこぺこしてるし。

 はっきりいって南野には、県庁の職員だろうと、町役場の職員だろうと、似たようなもんです。どっちもお役所の職員でしかありません。
 それとも、公務員の人たちの間では、あきらかな優劣があるんでしょうか?

 あと個人的には、後半の部分はいらないと思いました。
 エリート主義のかたまりである「県庁さん」が、スーパーに出向して、パートの女性(柴崎コウ)と衝突しながらも、最後にはつぶれそうなスーパーを再生させることでハッピーエンド。それでよかったんじゃないかと思うのです。それで十分おもしろい話にできたはずです。

 そのあとの展開はちょっと、監督(あるいは原作者?)の思想が前面に出すぎて、しらけます。なんというか、公共事業は悪、それに反対する市民団体が正義、みたいな。
 そんな単純なことじゃないだろうって言いたくなってしまうのです。
 さらにそのあとの、スーパーに抜き打ちで検査にくる消防官に、消防条例を口頭で説明できなきゃ、営業許可取り消しって、そんなことありえないでしょう?
 ほとんどのスーパーつぶれちゃいますよ。
 あと最後の落ちも気になります。
 あれって、あの女性知事は、みんなの前でかっこつけただけで、「県庁さん」の提案を受け入れる気なんて最初からなかったってことですか?

 まあ、このへんがじつは制作サイドのほんとうに描きたかったことなのかもしれませんが、この部分がエンタメとしてのおもしろさの足を引っぱってるような気がします。
 とはいえ、全体的には最初に述べたように、かなりおもしろく仕上がっていたと思います。

 最後にこの映画で心に響いたひとこと。
 「目の前の問題から逃げるやつは、人生どんな問題でも逃げる」
 ううむ。南野、自分のこと言われた気がしましたよ。(反省、反省)

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