編者のつぶやき

川田文学.comの管理者によるブログ。文学、映画を中心に日常をランダムに綴っていく雑文

言葉鍛練

2016年03月12日 | Weblog
毎日の目まぐるしい雑用やお勤めに追われ、辛うじて川田文学.comホームページ更新は怠らないが、日々の読書や、あんなに好きだった映画も、ほとんど観てない。
先生の「映画のツボ」は、ツボながら、先生のおかげで大学時代にほとんど観れたがHPアップに合わせて、HD画質でもう一度みたら、どんなに充実することだろうか。

そんな中、久し振りに「鯉人」を読み返して、読めない漢字や意味の分からない言葉が多い事に愕然とした。
最近はパソコンや電子辞書で比較的簡単に辞書を引けるが〔読めない〕というのは致命的。調べるのに、さらに数倍の時間がかかる。

この調子だと、60才になっても、辞書を引き引き、文学作品を読むようになるぞ、なんか情けないな、とみじめな思いがした。

そんな中、先日、ユーチューブにアップしている「川田拓矢語録」の撮影に同行させて頂き、ちょうど「言語と文化」をテーマにお話頂いたところ、「言語獲得は、思考の源で、70、80才になってもその鍛練を怠ってはいけない」、そんなような事をおっしゃっていた。

私は自分は甘かったなあ、とつくづく思った。「60にもなって辞書を引くのはみじめだ」なんて、自分のどうでもいいプライドの高さ、了見の狭さを実感した瞬間だった。