編者のつぶやき

川田文学.comの管理者によるブログ。文学、映画を中心に日常をランダムに綴っていく雑文

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yomiuri.online映画評へ連載決定!

2011年11月12日 | Weblog
 12月初旬から、yomiuri.onlineで、川田拓矢先生の映画評が連載されることになった。すごいですねー。映画のテーマは「男と女」。川田先生独特のセレクトで、思わぬ掘り出し映画を紹介してくれること必須。是非ご覧ください。
 先生の映画人生は,黒川弥太郎の「関の弥太っぺ」(昭和28,9年?)から始まったと、「五百野」や「あれあ・・・」にありましたが、中村錦之助主演のものしか観たことないので、いつか観てみたいですね。ちなみに市川雷蔵は、この「関の弥太っぺ」収録中に病いに倒れたそうで、大映独特の絢爛豪華な映像で、雷蔵の弥太っぺも観てみたかったな。
 映画の全盛期は、テレビが普及する直前の1960年代前半。テレビが普及してから、映画人口は急激に落ち込んだが、テレビの絶対大衆性賛歌に比べて,映画というものには,芸術性(作り手のこだわり)と大衆性(観る側の気軽さ)の狭間を辛うじて、うろつくことができた、奇跡的な時期がある。それが、映画製作技術が充実してきた60年代から、映画人口の衰えを見せ始めた70年代の映画だ。そんな時期の映画たちに、リアルタイムに映画館で出会ったのが、団塊世代以上の人たちであり、熱狂的といえる映画ファンもこの中から生まれたのではないだろうか。
 映画ファンと自称する人は、ひと昔まえまでは、とてもお金がかかるものだった。
 まず、リアルタイムで映画館で観る(その当時はそれしか観る手段がない)。その後、テレビの普及でリバイバル映画がテレビやCSで放映されるようになると、画質にこだわる映画ファンは、ベータで録画。当時ベータ機器はうん十万した。その後、ベータが流通しなくなり、市販のVHS(ソース)を購入(出始めは、15000円くらい、普通にした)。同時にレーザーディスクを購入(7000円くらい)。LDも消え、その後のDVD(3000円前後)を経て、最近は、HD画質処理されたブルーレイ(1500円~3000円くらい)に至る。
 以上のようにお金をかけてソースを替えて入手しても、大勢の観客がうごめく映画館で、一回性のものだと思って観た、あの感動や衝撃は襲ってこないだろう。しかし、その感動や衝撃を彼らは経験している!その感動を思い出すために掛ける金はちっとも惜しくない。それが映画ファンというものだろう。
 情報化社会に生きる現代の若い世代は、過去に風化した安価な情報群から、我がもの顔で昔の映画たちを、人ずてに聞いてPCで検索し、大抵のものは入手できる時代を生きている。しかし、膨大な情報の中から傑作映画をピックアップできるのは、そんな映画全盛期を生きた、コアな映画ファンの恩恵に乗っかっていることを忘れてはならない。
 わたしは、いつもいつもそんな思いで人が紹介してくれた映画は必ず観るようにしている。しかしこの数年は「この映画、面白かったー。」と言ってくれる友人もいなくなったし、そんな映画もない。
 ああ、ワクワクするようなぶっ飛んだ映画が観たいものだ。