編者のつぶやき

川田文学.comの管理者によるブログ。文学、映画を中心に日常をランダムに綴っていく雑文

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「花ぐもり」

2007年03月17日 | Weblog
 今年は、暖冬つづきで東京にはやっと昨日初雪が観測されたとかで・・・。近所の桜の木には花が芽吹き始め、冬が来ないまま、もう春ですね。この季節になるといつも頭の中に浮かんでくる曲があります。
 伊東ゆかりの「花ぐもり」という曲。川田先生に大学に入った頃、もうかれこれ10数年まえになりますか・・・、桶川の小さい家で聞かせてもらった曲で、自分が上京したてで、初々しく、生意気で、熱に溢れていた頃。そんな頃に自然と身にしみこんでしまった曲です。それをカセットに入れてもらって、自分の安下宿に持ち帰って裸電球の下で、何度も何度も巻き戻しては聞いていた曲。
 その頃、一緒に上京して、永遠の友情を誓い合い、その曲をにこにこして聴いていた友は、もうほとんどいない。
 メロディーライン重視の先生が珍しく歌詞を気に入ったらしく、その一節を『あれあ寂たえ』のなかに引用している。
「わすれないで。わすれて。わたしなど」

 しかし、私の好きな歌詞はもっともっとある。

「愛だけで暮らせると信じてる若さが好き。まなざしに残ってる少年の香りが好き・・・・
 いつかしら街は春。卒業の甘い季節。さよならとめぐり合いが人生をかえる季節。わすれないで。わすれて。わたしなど。あなたには教えたわ。伝えられ育つ愛を。別々の明日は花ぐもり」

 先日、この曲を数年ぶりに聴いて、何故か涙が止まらなかった。自分の思い出や思い出の人は美化される。人一倍懐かしがりの私だが、命があるがぎり、どんなことも起こりうるし、どんな風にも生きられる。瞬間をがんばらなくてはと、この春気持ちを新たにしたのだった。