雪が積もりました。
数ミリですが地面が白くなったのです。
白い地面を見ると憂鬱になります。
近所の家から、子供の歓喜声が聞こえて来ます。
自分もかつては大喜びしていました。
何故嬉しいのか、もはや思い出すことができません。
南国から来た人も、雪を見ると大喜びするみたいです。
テレビ・ニュースで見る光景です。
自分が何時から雪を見て嫌な気分になったのか。
それも思い出せません。
スキーが大好きだった時は、雪が好きなのかわかりません。
自分には、自分の過去を判断する記憶が無いのです。
自分を一番理解するのは自分。
昔には、そう思い込んでいました。
今は、一番理解できていなのが、自分自身だと気が付きました。
価値観や思考の物差しはあてになりません。
何時の間にか、突然のように変形しています。
ユックリと変わっても、認識していないから、突然と感じるのか?
それすら分らないのです。
雪はユックリと降るのを止め、空で静かに佇んでいるようです。