先日行った、小田原市立図書館で
「七円の唄」という本を借りてきました。
TBS系列のAMラジオで永六輔がやっている
「誰かとどこかで」という番組のコーナーにくる
投書をまとめたもの。
懐かしいなぁ。
ふだんはに乗っててもFMかCDしか聞かないけど、
たまにタクシーに乗ったりすると、
この番組が聞こえてくることがあります。
これ以外にも「秋山ちえ子の談話室」(放送終了)とか
「小沢昭一的こころ」とか、
懐かしいラジオってあるよねー。
さて、この「七円の唄」を本棚で見つけた瞬間、
「もしかして、ハガキが7円だった時代に始まったのかな」と
瞬間的に思ったのですが、
はたしてビンゴ。
番組開始の1967年(私と同じ年!)は、
ハガキが7円だったのだそうで。
そういえば、私が小学生のときはハガキ10円だったわ。
ほんとに、ハガキ1枚分のわずかなスペースに
普通の生活の一瞬の中の輝きが切り取られていたり、
ひとりの人間の人生が詰まっていたり。
たかがハガキ、されどハガキ。
そして、たかがラジオ、されどラジオ。
書くことで自分を確かめる人もいれば、
聞くことで支えられた人もいるのでしょう。
そういえば、庄野潤三の本の中に、
娘から「3枚連続のハガキ」をもらった話があったっけ。
封書にしないで、ハガキで届くところがちょっと面白い。
最初は1枚で収めるつもりが大河になったのかな。
最近、本当に手紙を書かなくなりました。
ほんの10年ぐらい前までは手紙を書くのが好きだった。
好きだったというよりは、書かずにはいられなかったというか。
友達に「ね、聞いて聞いて」というような感じで。
出張先や旅先からも書いてました。
だいたいハガキより先に自分が帰ってきてますが。
でも、旅先からの消印が押された手紙はたのしい。
出張帰り、夜間飛行の飛行機の中で書いたこともありました。
あれはいま思うに
「夜間飛行の飛行機の中で書いている自分」になりたかったのね、ワタシ
ひさしぶりに、ハガキか手紙を書いてみようかな。
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