めぐるの日記

めぐるの日記

マルセル・マルソー 沈黙のアート

2023年09月17日 | 映画
生誕100周年を迎えたマルセル・マルソーのドキュメンタリー映画を観た。遺志を継承しようとする彼の家族達を通して描かれていた。大戦の最中、意図せずアイデンティティーと向き合うことになり、マルソーとなった。父を亡くしながらもレジスタンスに身を投じ、多くの子ども達を国外に逃し救ったそうだ。証言を知るだけでも彼の背景を印象的に感じられる。同時に、創造のキャラクター『ビップ』を体現していく。性を越えたマイムは、この世のあらゆるものを表現出来ると話していた。大戦後、世界を駆け回り活躍する彼を目の当たりにした家族達の思いが数多く紹介され、それが彼を唯一無二なものにし、同時に家族達の葛藤の深さをも知ることに。彼のマイム作品を詳細に紹介するものではなかったが、描かれた映像の端々からは、観る側に彼についてのヒントを教えてくれているようだった。残念ながら彼の舞台を観る機会はなかったが、表現の後継者達が多く活躍しているので、いつかは公演を見に行ってみたい。戦火があちこちで起きてる今こそ、この映画からマルセル・マルソーの思いをひとりでも多くのひと達が感じ取ることができればいいなぁと思った。




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ジェーン・バーキン ジェーンとシャルロット

2023年09月16日 | 映画


ジェーン・バーキンが亡くなって2ヶ月、映画“ジェーンとシャルロット”を観に行った。異父三姉妹の次女シャルロット・ゲンズブール初監督作品がこのドキュメンタリーだ。J・バーキンと言えば、バッグの名が思い浮かぶ。女優、歌手など活動の幅は広かったようだ。3.11震災から1ヶ月も経たない時にチャリーティ公演で来日されたりと、日本にも所縁深い方だったようだ。ドキュメンタリーは、日本滞在中の母、娘が互いに向き合うことからスタートする。次第に絆が深まる様子がよくわかる。知っているのは、無名時代に出演した“欲望” そう、ジェフ・ベックとジミー・ペイジの演奏シーンがある映画。シャーリー・バッシーが歌う“ゴールドフィンガー”の作曲者ジョン・バリーがパートナーだったことくらい。彼女の活動、活躍をよく知らなくても、ふたりの母娘が飾ることなく心穏やかに過ごす時間に、こちらが深く癒されていき、どこか人恋しくなった。
あらためてご冥福をお祈りいたします。



(敬称略)

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インディ·ジョーンズと運命のダイヤル

2023年07月02日 | 映画

シリーズ5作目を観た。今回の冒険は時空を飛び越えるもので、やっぱり間違いのない娯楽映画だった。過去の4作と繋がりがないようで実は、インディがしっかり歳を重ねてきたことを思い返させてくれる設定になっていた。監督の、ルーカス、スピルバーグへのオマージュも感じられた。一作目から40年以上主人公を演じ続けてきたH・フォードも貫禄充分だ。かなり長いエンドロールで、この映画に携わっている人がとんでもなく多いことも分かった。作品、俳優、スタッフ達の意気込みを感じるには劇場スクリーンで観るのがやはり一番だ。初め気がつかなかったが、A・バンデラスも出演していて、なかなか渋い演技を魅せてくれていた。




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デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ デイドリーム

2023年03月27日 | 映画

情報を何も入れずに、『Moonage Daydream』を観に行った。“ボヘミアン…“、”ロケットマン”のような映画かと思っていたらとんでもなかった。膨大な自身の発言と映像から作られたナレーションなしのドキュメンタリーだった。しかも、アーティストとしてのありようにフォーカスしたもので、コアなファンでないのに、ぐいぐいと引き込まれていった。『DAVID BOWIE is』では活動の足跡を振り返ることが出来た。この映画では、アーティスト“デヴィッド・ボウイ”をもっと深く垣間見ることが出きるものだった。言葉を聞き逃すまいと字幕に集中してると、貴重な映像を見逃ししまうほどだった。観ていてふと、新津由衣を思い出した。彼が語っていた事と同じようなことを、彼女がよく自身のSNSで綴っているからだ。何かを創作することがほぼない僕とは対極にいるアーティストの存在が、影響を受けるという意味で想像以上に貴重で大切なことのように思えた。ついでだけど、73年春に初来日を共に果たしたデヴィッド・ボウイとジェフ・ベックが、帰国後の7月、ハマースミスで共演していた。あのオックスブラッド・レスポールを弾く姿がカッコよかった。この一曲の為にサントラ盤が欲しくなった。こりゃ映画もう一度観ないとだな!

「追記」 この前のブログ、キャメル その4 で少し触れたが、自身の曲の歌詞を“Cut Out”してバラバラの断片にし、それらを繋ぎ合わせて別の詞を作るという、よく知られたボウイの作詞手段を、今回初めて目の当たりに出来た。こんなん事だけでも、この映画を観る価値があるように思えた。
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さかなのこ

2022年09月01日 | 映画

のん主演の“さかなのこ”を観た。周囲のひとびとを自然に魅了していくミー坊を、いきいきのびのびと演じていて、あたたかい気持ちにさせられた。わが子を否定しない井川遥のお母さんも素敵でした。型にはめて“普通は”なんて決めつけない!
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トップガンと007

2022年06月25日 | 映画

日本の匠の技が認められてることが、この2作に共通点している。先の“007 No Time To Die”では、日暮里の畳店の畳が使われた。そして、“トップガン・マーベリック”では、撮影にシグマのレンズが使われたという。こんなエピソードを聞いただけでも、誇らしく思えてならない。これに限らず様々な分野で、ものづくりの道を極めて活躍されてる方々が数知れずいる日本って、あらためて凄いなと感じた。

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トップガン マーベリック

2022年05月31日 | 映画

まさに劇場で観るに限る、王道の作品だ。

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007 その2

2021年10月11日 | 映画
007/ノー・タイム・トゥ・ダイを見た。ダニエル・クレイグのボンドがお気に入りだ。いよいよこれが出演ラスト作品。いつもより、ポンドの人間味を感じた素敵な作品だった。エンドロールで、お決まりの “James Bond Will Return”。さて、次作は誰が007を演じるのか?今から楽しみで仕方ない!
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シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇

2021年03月14日 | 映画

シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇を観た。動と静の降り幅が大きかった。観終えたあと少し“ざわざわ”した。

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20世紀少年

2015年08月23日 | 映画

この映画では2015年、西暦が終わる設定だ…。まだまだ残暑が続くが、もう8月も下旬に入った。映画には楽しい仕掛けがある。ヨシツネが勤めていたのは事務機器の“オリコー商会”。時代の象徴として描かれた“大阪万博”のリコー館には、目が描かれた風船があった(自分が行った時は上げられてなかった)がその目は秘密マークのようだ。因みにそのリコー館のコンパニオンは、“OTOMODACHI”と紹介されていたようだ。アポロ計画のような、当時の科学技術の進歩には本当に夢があった。サンダーバードもリメイクされ放送が始まった。ひさびさにワクワクしてきた週末だった。

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