めぐるの日記

めぐるの日記

坂本龍一 その3 AMBIENT KYOTO 2023

2023年10月15日 | フュージョン  邦楽
テリー・ライリーのライヴともうひとつAmbient Kyoto 2023で観たいものがあり、あさイチの“のぞみ”で京都へ向かった。京都新聞ビル地下1階で催されている『坂本龍一+高谷史郎』の映像展示だ。9時の開館と同時に入場出来た。地下1階は以前は輪転機が稼働していたようで、構造物を一部残したスペースだった。ほのかにオイルの匂いも残っていて雰囲気がよかった。モニターの横幅は3~40メートル位あるだろうか。坂本龍一のアルバム『async』を元にした映像作品だ。初めは走査線のような映像が、音の強弱や流れと共に次第に自然風景や建築物などへと変化していく。
コンクリート剥き出しの無機質な空間を左右に音がパンし響きわたる。この空間だからこその迫力の音響・映像展示だ。楽曲は70分位のループで、映像は2時間程の素材が繰り返されていたような気がした。心地よい空間に身を任せていたらあっという間に時間が過ぎ、昼近くになっていた。
翌日帰る前に、よく訪ねる“正伝寺”へ行った。
デヴィッド・ボウイがCM撮影で訪れたところだ。市街から少し離れたところなので、ゆっくりと静かに過ごすことが出きる。2時間ほどボーッとして家路についた。帰宅すると偶然WOWOWで『MOONAGE DAYDREAM』が初放送されていた。

(敬称略)
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テリー・ライリー 東本願寺 能舞台 ライヴ

2023年10月15日 | 音楽
テリー・ライリー 立体音響ライヴ@東本願寺・能舞台を観に京都へ行った。現在開催中のAMBIENT KYOTO 2023のライヴだ。開場時にはすっかり日が暮れ、寒いほどだった。すでに開演前の会場はSEが静かに流れていた。ほぼ定刻に開演。テリーはゆっくりと、でもしっかりとした足どりで登場し、鍵盤ハーモニカで演奏を始めた。橋掛かりに目を向けると、民族面装束を纏った宮本沙羅がゆっくりパフォーマンスしながら登場し合流した。今夜のステージの世界がすでに出来上がっていた。メロディーとループはスムーズに音色を変化させながら能舞台の空間を舞っている。太鼓の音色は時に床の空洞を唸り響かせているように思えた。音に静寂があると虫の音が静かに聴こえ、ラーガには何故か不思議と身体がゆっくりと動かされていた。東の夜空にはひときわ明るい星が輝き、西の木陰からは京都タワーが見えかくれしていた。およそ100分休むことなくキーボードとタブレットを操り続けたテリーは、まるで仙人のようだった。まさにアンビエントな空間に包まれた貴重なステージを体験できた。

(敬称略)






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