めぐるの日記

めぐるの日記

ディープ・パープル その5

2024年08月06日 | ディープ・パープル
ディープ・パープルの新作アルバム『=1』が届いた。スティーヴ・モーズの後任、サイモン・マクブライド初参加作品だ。奇を衒うことなくすんなりとバンドのメンバーになっている。昨年の来日公演で、すでにそれを感じることが出来ていた。ライナーの通り、原点回帰と言えるようなストレートなロック・アルバムだ。ペイスとグローヴァーは年齢を超え、安定のパープル・グルーヴ。21世紀以降のライブでの印象からだけど、かなり摂生したからかギランのボーカルに不安を感じることはなくなった。エイリーもすっかりハモンド奏者になってパープルを体現している。
初回プレス限定盤には映像作品が付いている。モーズからマクブライドに替わった22年のヨーロッパ・ツアーのドキュメンタリーだ。10月31日ベルリン公演直前に、ペイスの提案で地元ミュージシャンと共演することに。そのシーンから、バンドが今も現役で、いかにリラックスしているかがよく伝わってきた。このアルバム・プロモーション公演で是非来日して欲しい。
あっ、どうでもいいことかもだけど、キーボード・テクだったエイリーの息子がプロダクション・マネージャーになっていた。
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レッド・ツェッペリン ラストステージ

2024年07月07日 | ブリティッシュ・ロック
ユーロ2024も残り3試合。
昨晩の準々決勝、トルコvsオランダの試合が行われたベルリン・スタジアムの近くにある、アイス・スケート・ホールで今から44年前の今日7月7日に「レッド・ツェッペリン」のコンサートが行われた。
前年の夏に“ネブワース・フェス”で見事復活し、次の北米ツアーを見据えて短いながらもヨーロッパツアーを組んだ。
そしてこの日のステージが、結果的に4人で行われたラスト・ステージになってしまった。
この頃、映画制作関係のアルバイトをしていて、撮影現場へフイルムを届けたり、回収したりしていた。夜行列車で山形の現場まで行って、帰りは急行で帰ってきたりなんてしていた。リリースされたばかりの“In Through the Out Door”を小型のカセットプレーヤーに入れ(ウォークマンが発売される少し前)往復の列車の中イヤフォンで何度も繰り返し聴いていたっけ。“ツェッペリン来日しないかなぁ”って、そんなことばかり考えながら。4人の生のステージ観たかったなぁ。

音楽専科の2冊は、ネブワース・フェス特集とヨーロッパツアー特集のもの。ヨーロッパツアーは伊藤政則さんのリポートです。


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ユーロ2024 その2 カムオン!!イングランド!!

2024年07月01日 | サッカー ワールドカップ ユーロ Football
夕べのゲームは熱かった。
敗けが許されないROUND16。
前半に失点してからは、90分まで重苦しい空気がサポーターの中に流れていた。ロスタイムも残り僅かで敗色濃厚になったその時、ジュードが同点弾を決めてくれた。文句無しのオーバーヘッドだ!!
選手もサポーターも俄然活気に充ちてきた。
PK戦までもつれ込むかと思った延長開始直後、今度は“スキッパー”ケインがヘッドで決めた。やっぱり決めるべき人がやってくれた。きな臭い所に必ずいるのが点取り屋だ。
デュッセルドルフで行われる対スイス戦、スリーライオンズの躍進に期待したい。♪♪“It's Comin' Home It'sComin' Football Comin' Home!!”♪♪(追記)せっかくヴェストファーレンまで行って、不甲斐ないゲーム展開に愛想尽かし、試合終了のホイッスルが鳴る前にスタジアムから出てしまったイングランド・サポーターが結構いたみたい。劇的な逆転勝利の瞬間を見逃しちゃった愛すべき人達!!スポーツ観戦あるある。




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新津由衣 その20 RYTHEM 20周年ありがとう感謝祭

2024年06月29日 | 新津由衣 Neat's
再始動して、昨年5月に結成20周年を迎えた『RYTHEM』のライブを観てきた。ファースト・コール・ミュージシャン達が、ふたりをしっかりサポートしてくれた素敵なステージだった。ゾクッと感じたのは、荘厳なオルガンで始まり、ふたりを優しく包みながら展開した“ラプンツェル”。そして次の、ふたりの確かなハモりビームが心に深く響き渡った“万華鏡キラキラ”の流れ。“再愛”のグラピ・イントロは再始動を祝福するようだった。ハイライトと感じたのは今日発売された5th album「ウタタビ」に収録された新曲「ハモり鳥」で、これはもうライブ映えが凄すぎた。そして、もう一曲が「僕らのこどもたち」これは、未来にむけた“賛歌”だった。
このステージの副題「新たな物語。これからもてんきゅっ♪」にふさわしい楽曲だった。
今日20周年を見事に締めくくり、これから先もずっとずっと「心を交わせる」素敵な作品を届けてくれるはず、そんな予感を確信した。







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ポール・マッカートニー&ウイングス ワン・ハンド・クラッピング

2024年06月20日 | ブリティッシュ・ロック
1974年収録のスタジオ・ライヴ『ワン・ハンド・クラッピング』を聴いた。嬉しいリリースだ。真っ先に思い出したのは当時NHKで見た“ジェームス・ポール・マッカートニー・ショー”だ。この頃ポール推ししてた。リッケン弾くポールがカッコよかった。ビートルズの曲LIVEで演ってるんだ、コンサート観たいなって。部分開通した有楽町線で、半蔵門の病院に入院していた母を見舞いに行ってた時期だったので、余計に印象に残っている。翌年ポールの来日が決まった。“チケットはひとり3枚みたい”なんていろんな情報が飛び交っていた。整理券どこに取りに行こうか、SONYビル、それとも山野楽器?みたいに。学校の休み時間に友達と用務員室に行き電話を借りて『ミュージック・ライフ』に何度も問い合わせしたなぁ(今じゃあり得ない)。結局は法務省が入国させないって、で幻に終わった。75~76年のツアーは“ウイングス・オーヴァー・アメリカ”で手元に届くことになった。あれからもう半世紀、ちょうどポールは82才の誕生日を迎え、10月からの南米ツアーをアナウンスしている。日本にも来てくれないかなぁ。
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ユーロ2024 開幕

2024年06月15日 | サッカー ワールドカップ ユーロ Football
ユーロ2024が開幕した。
wowowの放送(個人的に配信は好きになれない)でドイツvsスコットランド観戦。W杯よりもヨーロッパ選手権が好きだ。地元にプロ・クラブチームがないので、Jリーグには初めから縁がなく、内外クラブチームの試合より、SAMURAIブルー、なでしこジャパンといった代表の試合観戦が自ずと中心になってしまった。
それにしてもだ、ドイツはやっぱり強いな。ヨーロッパの国々は総じて、南米やアジアの選手よりカラダがとても大きい。今日の試合でも、専用競技場のフィールドがとても狭く感じた。その上両チームとも選手の動きが速いから、ゲーム展開も速くあっという間に90分が経った。予想外に点差がついた試合だったけど、十分楽しめた。
この後もリーグ戦なのに、いきなり決勝カードのような対戦が続々だ。
ひいきのイングランドの活躍を期待したい。ノックダウンで因縁の対決が実現するといいなぁ(予選をドイツがA組1位、イングランドがC組2位通過だとドルトムントでぶつかるw)。

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新津由衣 その19 傑作展

2024年05月06日 | 新津由衣 Neat's
ソロではおよそ5年ぶりのライブが、『傑作展』と銘打ってこのゴールデンウィークに行われた。2年前のクリスマスにリリースされたシンガーソングライター(SSW)“新津由衣”名義の最新2ndアルバム『傑作』を中心に、“Neat's”として始まったソロ活動13年間の軌跡を体験できるステージだ。これまでの作品達は、ファンタジーでいながら、壊れてしまいそうな繊細な心情を優しい言葉選びで表現するものが多かったが、新作アルバム『傑作』は、自身のエッセイ的な作品で、よりストレートな表現の歌詞が多く、ちょっと特別なものになってる。とは言えそこは“新津由衣”。独特の“ワールド”は歌詞のかけら、メロディーで健在だ。そしてライブでも、ただ演奏し歌うのではなく、企画の段階から“ひとり妄想会議”フル回転で最高、最上のものをファンに届けようとしてくれる(これはいつものことだけど)。

今回の2DAYSライブは、イベントスペースを美術館に見立て、その中に使用する楽器を点在させ、そこを移動しながら演奏する。観客はヘッドフォンを着け、観客席とステージの垣根のないスペースを、座っても、立ってでも、場所を移動しながらでも、何処で鑑賞してもOKなものだった。もうこれひとつとっただけでも、誰もやったことのない独創的、個性的なライブだってことが分かってもらえると思う。ヘッドフォンを外せば会場に楽器の音は全く聞こえず、彼女の生声“アカペラ”だけが聞こえる。で、それも充分ありだった。
昼夜2公演で行われたことも理由があった。天窓から射し込む自然光を活かした昼公演、照明やスモークで演出される夜公演と会場の造りもフルに利用していた。特に夜公演の深いブルーとイエローの照明は“悲しみ”と“希望”を表現しているかのようだった。

DAY1『Bedroom Orchestra』は、宅録女子のパイオニア“Neat's”の面目躍如、ひとり舞台だ。キーボードは勿論のこと、Eギター、オムニコード、テルミン、ルーパー、バイノーラルマイクを操ってヘッドフォンライブならではのステージを展開する。何せ久しぶりのライブ、これまでの馴染みのある1曲1曲が、感動の渦となって押し寄せてきた。私的にグッときたのは“菜の花”だった。トイピアノで演奏した曲だが、あえてヘッドフォンを外して聴いた。囁くような優しい歌声に、もう自然と涙が溢れてきた。

DAY2は『合奏』で、数多くのアーティストを支えるファースト・コール・ミュージシャンのキーボーディストejiさん、アルバムをプロデュースされた石崎光さんを迎え、『傑作』を再現する日だった。おふたりをこれほど間近で観られるだけでも貴重なステージだ。
演奏を任せたこの日の彼女はパフォーマーになりきり、表情豊かに、自由にのびのびと舞い踊り、会場をところ狭しと移動し、観客ひとりひとりに感情を込め、時に優しく語りかけるように、時に魂を震わせ力強く歌い上げてくれた。SNSで見せてくれる飾らない姿からは想像できないくらい、何かに突き動かされてるかのように、歌とパフォーマンスを繰り広げた。演奏するおふたりの様子も、彼女につられて乗ってきていることがありありとわかった。曲作りの過程で口ずさむ“La La La…”に似た独特の「YUI語」をそのまま作品にしてしまった“IDEA”では、配信で語っていた通り、感情の赴くままに圧倒的な表現で、ワルツのステップを舞った。その姿はとても素敵だった。「YUI語」であるがゆえにこの曲には「日本語」の対訳があって、その歌詞の通り“あたらしいなにかがはじまる”予感を力強く感じた。本当に凄かった。『傑作』ライブのアレンジはどれもスタジオバージョンを超えたと思えるほど感情移入出来た。“芸術家ハピソライ”、“黎明”、“祝祭のアンテニー”、“だからぼくは”、“暴露”など、今回の音源をライブ作品としてぜひ残して欲しい。ライブ作品を音だけで勝負出来るミュージシャンは、日本では彼女しかいないと思う。

こうしてぶっ飛びの驚きと感動の2DAYS、4公演は、あっという間に終わってしまった。
まさに前代未聞、唯一無二の妄想ステージだった。“決まりごとがないから、自由に作品を楽しむことができる”ってことを、今度のコンサートで教えてもらえたような気がする。その場に立ち会え、目撃者になれたことを誇りに感じた。
そして彼女の描く夢の“妄想”暴走は無論のこと、今回この妄想を支えながら理解し、昇華させて形作り、この現実世界に再現してくれた様々な分野の強力なクリエイターの皆さんにも敬意を表したい。新津由衣とNeat'sのクロスロードや、ゆらゆら浮かぶ雲とキラキラな鳥たちの空間は間違いななく“YUIワールド”だった。
みなさん、お疲れさまでした。
本当に素敵なステージを、ありがとう!!


(使用した写真は許可の出たタイミングで写したものです)
新津由衣 2nd アルバム「傑作」
配信はこちらから。

Kessaku by Yui Neats

Album • 2024 • 10 Songs • 40 mins

TuneCore Japan



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エマーソン・レイク・アンド・パウエル

2024年04月20日 | プログレッシブロック
ELPじゃないけどELPな、エマーソン・レイク & パウエルのBOXセットが発売された。コージー・パウエルが参加したアルバムの再発だ。3枚組でとアナウンスがあった時点で内容は容易に想像出来、そしてその通りのリリースだった。このスタジオ・アルバム、タイトで力強くロックしてるコージーと、レイクのアンサンブルがとてもいい感じだ。キースも派手な音色を使ってイキイキとしている。テレビのバラエティー番組でも使われるほどのキャッチーな曲もあり、大好きなアルバムだ。あとの2枚もツアー・リハーサル音源とKBFHのライヴで、共に既発のものだ。ファンの方ならご存じのように、当時FM東京の「ゴールデン・ライヴ・ステージ」でこのライヴが放送されたけど、その時かけられた“展覧会の絵”は、CD化に際して収録されなかった。晩年とは違い、声も良く出ていてこの頃のグレッグいいんだよな。今回のリリースでこのイン・コンサートが“スケールアップすればいいなぁ”なんて淡い期待を持っていたが、やはりアーティスト不在の企画ものだから仕方ない…ってかもう3人とも亡くなってしまってるから、諦めるしかないのか。
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スーパーカー ブーム マルチェロ・ガンディーニ

2024年03月16日 | 雑感


イタリアの工業デザイナー、マルチェロ・ガンディーニが亡くなった。
70年代、スーパーカー・ブームで注目の的だった“カウンタック”や“ミウラ”等のデザインを手がけた方だ。
うんちくなんて分からない子供でも、ただ“未来的でカッコいい”車だなぁって、そのデザインに憧れ夢中になった。

(写真はいづれも77年頃、晴海展示場で撮ったもので、ガンディーニがデザインに関わった車です。)




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トーキング・ヘッズ STOP MAKING SENSE

2024年02月11日 | 音楽
トーキング・ヘッズのステージ・ドキュメンタリー・フィルムが4Kレストアされ、現在上映されている。デヴィッド・バーンの音楽を越えた表現のアイディア、パフォーマンスの凄に今更ながら驚いた。映画館なのに観ているだけで自然とからだが動いてしまうほど臨場感があった。
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