2017年7月7日-1
美術修行2017年7月7日(金) : 篠原滋生〈混合風景〉、いたみありさ2014『学校では教えてくれないアーティストのなり方』
2017年7月9日、一部を追加し、訂正した。
全関西美術展/大阪市立美術館/天王寺駅/出品者証で。
篠原滋生〈混合風景〉は、縦長画面にドンゴロス[粗い麻布]らしいものを波のように皺立てて、蜜蝋をかけたもの。見応えがあり。額縁は、5ミリくらいのプラスチック板の黄色いものを2枚重ねている。
昨年今年の京展での篠原滋生氏の作品は、紐状の蝋がいっぱいで、落ち着いたいい色になっていた。しばし見とれていたので、京展の講評会(聴衆としては、受賞者と報道関係者を想定しているようだ。しかし、一般人でも、表彰式の後は表彰式場と同じ講評会会場に入ることができる。上野の森美術館大賞展の講評会は、出席申し込みが必要だが、一般人にも公開している。そして、絵画現物の前で作者が話しして、その後に講評がある。)[下線部分を20170709 0:00に追加]の日本画と洋画部門のを聞き逃した。
全関西美術展も京展も撮影禁止で、どちらも目録は販売しているが、全関西美術展では画像は掲載されない。京展の目録には、受賞作品の白黒画像だけが掲載される。また、どちらも、展示されている作品をめぐりながらの講評会は無い。
菱形の画面に銀箔を貼って、薬液で赤黝くないし黒く線状に(化学反応で)「焼いた」と思われる作品があった。筆を使って「焼いた」のだろうか。
*いたみありさ.2014/9/15.学校では教えてくれないアーティストのなり方.213pp.サンクチュアリ出版.[本体1400円+税][大市中図ヤング707][Rh20170707]
ニューヨークでの美術事情や美術者環境が、著者の経験で語られている。
「現代型の聖地ニューヨークではアートコンペの結果よりも、今、どのアーティストがどういうアートを表現をしているのかが話題になる。」
(いたみありさ 2014/9: 53頁)。
「自由であることがアーティストを象徴する」
(いたみありさ 2014/9: 57頁)。
「ニューヨークであれば、家を飾るアートをアートギャラリーで買うことは、いたって普通のことなのだ。」
(いたみありさ 2014/9: 61頁)。
「海外ではアートを展示する空間も全て含めてアート作品なので、総合プロデュースができなければアーティストとしては認めてもらえない。」
(いたみありさ 2014/9: 107頁)。
「私が思う海外での初個展の値段のつけ方
基本は 制作時間+
材料費+
作品への愛着度
」
(いたみありさ 2014/9: 113頁)。
具体的な計算は示されていない。低、中、高の三つの値段分けをして、それに応じた買い手分けをしている。
ある一人がペイント入りのバケツを落としたため壁の塗り直しになることに、怒りをぶつけたとき、或る友人の言葉が、著者のアートに対する原点になったという。
「友人の言葉〔略〕はアートに対する原点になった。「〔略〕それぞれにやり方があって個性があって味がある。それが人間の作るアートじゃない?〔略〕パーフェクトなものだけ作りたければマシーンに合わせるよ。〔略〕」わたしは、足場から遠く、遠く離れて、〔略〕壁画を眺めた。〔略〕友人の言うように10通りのやり方はハーモニーになって味のある作品に仕上がっていた。〔略〕アートとは完璧にではなく、自分のオリジナリティーを見つけることなんだ。」
(いたみありさ 2014/9: 208頁)。
「「アートを生活の一部に」をコンセプトに、〔略〕仰々しく作り上げられたホワイトキューブの空間ではなく、アットホームな空間のなかで、アートがそれぞれの人の家の一部のように、大事に飾られている感覚を伝えたいという思いを込めた。」
(いたみありさ 2014/9: 210頁)。
ここでの「コンセプト」とは、標語または信条という意味か?。
建築物の設計での「コンセプト」とは、
「設計は「提案」→「設計」とすすむわけですが、設計の前提となる提案の内容を決めるものがコンセプトと呼ばれるものです。
つまりコンセプトとは提案するにあたってのよりどころとなる主張、考え方をいいます。」
(https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1422270069[受信:2017年7月7日。])
という一つの主張がある。「提案のよりどころとなる」とはどういことなのか?。
「提案」→「設計」というのも、わからない。設計をあれこれ考えて、決定したら、提案するのでは?。提案とはイデアのことか?。
理念→設計→製作(材料を集めて、それらの物質に形相または形態をあたえ、なんらかの役割または機能が遂行できるようにする)
ならば、少しはわかるのだが。
展示と鑑賞の環境もまた、様々であっていい。
「完全予約制で1日100人しか来館することが出来ないこの場所」
(いたみありさ 2014/9: 210頁)。
美術修行2017年7月7日(金) : 篠原滋生〈混合風景〉、いたみありさ2014『学校では教えてくれないアーティストのなり方』
2017年7月9日、一部を追加し、訂正した。
全関西美術展/大阪市立美術館/天王寺駅/出品者証で。
篠原滋生〈混合風景〉は、縦長画面にドンゴロス[粗い麻布]らしいものを波のように皺立てて、蜜蝋をかけたもの。見応えがあり。額縁は、5ミリくらいのプラスチック板の黄色いものを2枚重ねている。
全関西美術展も京展も撮影禁止で、どちらも目録は販売しているが、全関西美術展では画像は掲載されない。京展の目録には、受賞作品の白黒画像だけが掲載される。また、どちらも、展示されている作品をめぐりながらの講評会は無い。
菱形の画面に銀箔を貼って、薬液で赤黝くないし黒く線状に(化学反応で)「焼いた」と思われる作品があった。筆を使って「焼いた」のだろうか。
*いたみありさ.2014/9/15.学校では教えてくれないアーティストのなり方.213pp.サンクチュアリ出版.[本体1400円+税][大市中図ヤング707][Rh20170707]
ニューヨークでの美術事情や美術者環境が、著者の経験で語られている。
「現代型の聖地ニューヨークではアートコンペの結果よりも、今、どのアーティストがどういうアートを表現をしているのかが話題になる。」
(いたみありさ 2014/9: 53頁)。
「自由であることがアーティストを象徴する」
(いたみありさ 2014/9: 57頁)。
「ニューヨークであれば、家を飾るアートをアートギャラリーで買うことは、いたって普通のことなのだ。」
(いたみありさ 2014/9: 61頁)。
「海外ではアートを展示する空間も全て含めてアート作品なので、総合プロデュースができなければアーティストとしては認めてもらえない。」
(いたみありさ 2014/9: 107頁)。
「私が思う海外での初個展の値段のつけ方
基本は 制作時間+
材料費+
作品への愛着度
」
(いたみありさ 2014/9: 113頁)。
具体的な計算は示されていない。低、中、高の三つの値段分けをして、それに応じた買い手分けをしている。
ある一人がペイント入りのバケツを落としたため壁の塗り直しになることに、怒りをぶつけたとき、或る友人の言葉が、著者のアートに対する原点になったという。
「友人の言葉〔略〕はアートに対する原点になった。「〔略〕それぞれにやり方があって個性があって味がある。それが人間の作るアートじゃない?〔略〕パーフェクトなものだけ作りたければマシーンに合わせるよ。〔略〕」わたしは、足場から遠く、遠く離れて、〔略〕壁画を眺めた。〔略〕友人の言うように10通りのやり方はハーモニーになって味のある作品に仕上がっていた。〔略〕アートとは完璧にではなく、自分のオリジナリティーを見つけることなんだ。」
(いたみありさ 2014/9: 208頁)。
「「アートを生活の一部に」をコンセプトに、〔略〕仰々しく作り上げられたホワイトキューブの空間ではなく、アットホームな空間のなかで、アートがそれぞれの人の家の一部のように、大事に飾られている感覚を伝えたいという思いを込めた。」
(いたみありさ 2014/9: 210頁)。
ここでの「コンセプト」とは、標語または信条という意味か?。
建築物の設計での「コンセプト」とは、
「設計は「提案」→「設計」とすすむわけですが、設計の前提となる提案の内容を決めるものがコンセプトと呼ばれるものです。
つまりコンセプトとは提案するにあたってのよりどころとなる主張、考え方をいいます。」
(https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1422270069[受信:2017年7月7日。])
という一つの主張がある。「提案のよりどころとなる」とはどういことなのか?。
「提案」→「設計」というのも、わからない。設計をあれこれ考えて、決定したら、提案するのでは?。提案とはイデアのことか?。
理念→設計→製作(材料を集めて、それらの物質に形相または形態をあたえ、なんらかの役割または機能が遂行できるようにする)
ならば、少しはわかるのだが。
展示と鑑賞の環境もまた、様々であっていい。
「完全予約制で1日100人しか来館することが出来ないこの場所」
(いたみありさ 2014/9: 210頁)。