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《生命/生物、生活》を、システム的かつ体系的に、分析し総合し統合する。射程域:哲学、美術音楽詩、政治経済社会、秘教

トリクルダウンは大嘘、責任は他に押し付け

2015年08月19日 19時57分52秒 | 政治経済社会学
2015年8月19日-1
トリクルダウンは大嘘、責任は他に押し付け

 安倍政権がこける材料は、いっぱい出揃っている。
 国民は騙されないようにしよう。
 政府や自治体に、言おう。
 われわれの生活を壊すな、文化的生活を暮らせるようにせよ、と。


  日刊ゲンダイ
  「――だとすると、トリクルダウンも起こらない?

〔服部茂幸〕〔略〕
アベノミクスでトリクルダウンが起こると信じる根拠はありません。」
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/155717/5


  「――それなのに、安倍政権は「この道しかない」とやっている。著書の「アベノミクスの終焉」では、米国で金融危機を引き起こした経済学がアベノミクスでゾンビのように復活したと指摘されている。金融緩和をして市場に任せておけば、トリクルダウンが起こるという経済学です。なぜ、こうした過ちが繰り返されるのでしょうか?

 〔服部茂幸〕危機が本当に明らかになるまで危機を否定し、隠蔽する。失敗しても、失敗の責任は他に押し付け、成果だけを自分の手柄にしてしまう。失敗を犯しても、多数派の力で自らの責任を免責する。政治が有力集団と結びつき、その利益を擁護する。米国同様、日本でも、こういうことが今も行われているからだと思います。大多数の国民はアベノミクスの恩恵はないと答えていますが、成果が出るまで「時間がかかる」といって、失敗を認めません。現在の不況にしても、アベノミクスがうまくいかないのではなくて、消費増税のためにしてしまう。安倍政権の周辺のリフレ派の学者たちも、こうやって自分たちの失敗を免責し、間違った政策が続いていく。経済学と経済政策はさまざまな失敗を繰り返してきました。その都度、警告も繰り返されていたにもかかわらずです。それは失敗した人々が失敗を隠蔽し、ゴマカし、記憶を忘却させるからです。

▽はっとり・しげゆき 1964年、大阪生まれ。京大卒。「新自由主義の帰結」(岩波新書)など著書多数。「アベノミクスの終焉」(同)は大きな話題に。」
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/155717/7