生命哲学/生物哲学/生活哲学ブログ

《生命/生物、生活》を、システム的かつ体系的に、分析し総合し統合する。射程域:哲学、美術音楽詩、政治経済社会、秘教

環境/存在論から見て

2010年05月25日 14時40分18秒 | 生態学
2010年5月25日-3
環境/存在論から見て

  「環境と生息場所という概念は、物理的世界の性質に関係して解釈される。よって、これらの用語の意味を説明するどんな満足のいく存在論もまた、空間、時間、物質、物理的対象という概念に言及するだろう。」(Bennett 2010: 4)。
 空間について。ユークリッド距離を与える原始的関数。開集合と閉集合という標準的な位相概念を、通常的に定義する。地球に対して固定された参照枠によって特徴づけられる空間。ここでは、地球の回転とその運動は無視する。
 ……(中略)……

環境 environment
 「直接的環境 immediate:或る特定の主体subjectの外的表面に直接衝突することによって、その主体に影響する要因。
  影響的環境 affective:所与の主体に相対的に同定される、対象の収集体、および/または、物質substanceの質。〔collection of objects and/or quantities of substanceは、collection of ((objects) and/or (quantities of substance))だとすると、「所与の主体に相対的に同定される、対象、および/または、物質substanceの質の収集体」となるが、『物および構築体の収集体』てことはないだろうから、やはり最初の訳が妥当か。〕
  局所的環境 local:主体に近位の物理的領域(これは、近位性の程度が特定されない限り、漠然としているvague。或る生物体の局所環境は、一日に動くことができる範囲に関係づけることができるだろう)。〔そら、えら甘いでぇ。一日の行動圏behavioural rangeや家圏home range 〔だれやろ、home rangeを行動圏て訳したのは? →また、概念の定義と『操作的定義』と実際の調査という標本抽出。全数調査はあり得ない。精確には、全数調査はあり得ても、全体調査はあり得ない〕 を考えてみておくれやん。概念的定義はできずに、指標を提案できるだけやん。ま、操作的定義のほうが、まぎれがなくていいけど、それすら難しいもん。主体はどんなタクソンに属するんやろん? 数種に属するそれぞれ複数の生物体について、それぞれの局所的環境を例示してもらえません? 〔脚韻を踏んでみよう。ただし、日本語では中頭韻を踏むのが、由緒正しい〕〕
  全括的〔全覆的〕環境 glabal:或る総体性totality〔=最大領域〕の領域内で可能な直接的環境、の範囲を決定する物理的環境、によって特徴づけられる物理的総体性。」(Bennett 2010: 9)。
 ここで主体とは典型的には、生きている生物体である(9頁)。
 と、12頁まで記述が続く。
 12頁からの第6節は、「種、ニッチ、生息場所」である。

Bennett, B. 2010. Foundations for an ontology of environment and habitat. 21pp. www.comp.leeds.ac.uk/qsr/pub/fois-10.pdf.