生命哲学/生物哲学/生活哲学ブログ

《生命/生物、生活》を、システム的かつ体系的に、分析し総合し統合する。射程域:哲学、美術音楽詩、政治経済社会、秘教

ヒト言説の言語行為的観点

2014年08月29日 14時21分26秒 | 原発を無くす
2014年8月29日-1
ヒト言説の言語行為的観点


「平川 3·11以降、その他の場面でも実感したのは、たとえばリスク・コミュニケーションといわれるようなことに、「言語行為」という観点が欠けていることです。字面に書いてある中身が伝わることだけではなくて、それを誰が誰に対していつ、どういうコンテクストで言うかによって、メタなメッセージが必ずついてきます。むしろそちらの方が強くなっていることが結構あります。そのことへの配慮がなさすぎます。それで失敗しているケースも結構あったと思います。
山岡 言葉だけで情報が伝わるわけではないということですね。
尾内 言葉とは否応なくパフォーマンスでもありますから。

(尾内隆之・小山真人・平川秀幸・山岡耕春 2014/3: 278頁。)

□ 文献 □
尾内隆之・小山真人・平川秀幸・山岡耕春.2014/3/1. “安全宣言” 事例から考える科学者の役割(後編).科学 84(3): 270-278.