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風間虹樹の二つの個展、〈いのち、曜変世界へ〉と〈いのちいのちいのち〉のご案内/曜変考

2015年10月11日 12時43分35秒 | 美術/絵画/曜変絵画
2015年10月11日-1

風間虹樹の二つの個展、〈いのち、曜変世界へ〉と〈いのちいのちいのち〉のご案内

                              2015年10月11日
1. 風間虹樹 個展〈いのち、曜変世界へ〉
 
 会期:2015年 10月13日(火)~17日(土)、
        10月19日(月)~23日(金)。
 時間:13:00~19:00。 土曜は18:00まで。
 製作者在廊予定日:10月13日、15日、17日、19日、21日、23日。
 小宴:10月17日(土曜) 午後4時半~6時[参加無料]
 場所:ギャラリー & カフェバー アムリタ Gallery Amrita(大阪市北浜)

2. 風間虹樹 個展〈いのちいのちいのち〉 

 会期:2015年 11月1日(日)~7日(土)
 時間:12:00~18:30、 7日(土曜)は 16:00まで
 絵画演奏:11月 1日(日曜) 午後4時15分  [参加無料]
   開宴:11月 1日(日曜) 午後5時~6時半 [参加無料]
 場所:ギャラリー 菊(大阪市西天満、老松通り)

を行ないます。
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表1.風間虹樹の個展たちの諸性質または諸次元
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個展名        場所         開催日数                 
いのち、曜変世界へ  ギャラリーアムリタ  10日間(三角数[註1])
いのちいのちいのち  ギャラリー菊      7日間(魔術数=日曜から土曜[註2])
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註1.「完全数(かんぜんすう,英: perfect number)とは、その数自身を除く約数の和が、その数自身と等しい自然数のことである」(Weblio英和対訳辞書)。これは数学での定義であり、496=1+2+3+4+5+6+7+8+9+10+11+12+13+14+15+16+17+18+19+20+21+22+23+24+25+26+27+28+29+30+31、というのはその一例である。1+2+3+4=10、と10は三角数である。 魔術的には完全であることを象徴する数だったと記憶する(要文献)。

註2.物質界は(たとえばアリス ベイリーの本によれば)7つの亜界層に分けられる。固体、液体、気体、
そして4つのエーテル物質である。暗黒物質 dark matter は、Benjamin Creme (2010年5月18日名古屋講演)によれば、トランスヒマラヤ密教などで言うエーテル物質だとしている。火星人などが使う宇宙船もエーテル物質でできているという(http://sharejapan.org/sinews/magazines/swl9d8/04zpzf/fda1nw[受信:2015年10月11日。])


絵画演為

 それらの宴の際またはその前には(あるいは随時)、絵画演為(または演奏)picture performanceと解説と質疑応答を行ないます。
 絵画演為の演目としては、
 ・帯解け絵画の、巻き巻きと自然(重力)的な解け。
    楽しみの壷(の一つ)は、二つの帯状絵画の(うまくするとメビウス的)流れ絡み合い。
 ・百叩きの計。
    楽しみ方は、秘密のだっこちゃん(当日に情報開示)。
 ・光絵画的演為。
    (思案中)
 ・某某(考案中a) ・某某(考案中b) ・某某(考案中c)
                                         [裏頁に続く]


曜変考 [第0.5版、2015年10月10日]

 日本の国宝に指定されている3つの曜変天目茶碗は、日本の美意識が見いだした傑作(の一種)である。太陽光に照らされれば、虹色などに千変万化するらしい。これは、薄い層を通過しての反射光によって生じる干渉色(構造色)である。
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表2.曜変模様の分類。円状輪郭の色と輪郭内の色模様。
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 a. 白輪郭に、内部が黒縁でその中はかすれた白ないしほぼ黒。二重円的。
    例:静嘉堂文庫所蔵版、龍光院所蔵版、中国杭州市出土版。
 b. 白または青の輪郭に、内部は全面黒。一重円的。
    例:藤田美術館所蔵版、、中国杭州市出土版、龍光院所蔵版(少数個)。
 c. aとbの両方が一碗に出現する。
    例:中国杭州市出土版。
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註.中国杭州市で出土した曜変天目茶碗とは、某テレビ番組の「中国でよみがえる雪舟」(2014年4月18日再放送)に出て来た、「中国浙江省杭州市で発見された曜変天目茶碗(写真4)」(http://nazo108.sblo.jp/article/114620213.html[受信:2015年10月10日。])のことである。

 
↑:二重円輪郭。外側の後光 haloも輪郭と見なせば、三重輪郭となる。


↑:一円輪郭。


 輪郭として認識されることは、その場に存在する個体として認識されることにもなる。環境から区画された物体としてである。藤田美術館所蔵の曜変天目茶碗は、宇宙的に感じる。
 絵画製作としては、
  1. 模様を再現する、
  2. 色を再現する。
 せっかちな風間虹樹としては、自然的に瞬間的に創造するという方針を取る。
 したがって、輪郭模様と内部の色分布を、塗り paintingではなく、線描 drawing でもなく、一回の手順でやっつけちゃうのである。
 おそらく水作用的に虹色の光彩を放つようになった製作例は、虹曜変と名づけよう(「ナタナエル、君に情熱を教えたい」)。
 干渉色的に出来上がったものは、螺鈿虹曜変と名づけよう。その機微は印刷では見えないので、光絵画的に示した、
  風間虹樹 個展〈いのち、曜変世界へ〉:虹曜変絵画の例 
http://blog.goo.ne.jp/1trinity7/e/e9edc8ab9be8a3f5b6f894a93490e555
を見てください。アムリタでの宴(または在廊随時)では光照明して探索します。
 どちらも、再製作は困難である。2007年頃に作った絵画に曜変がけしたもので、違いはその素地にあるだろう(精確には地といわば釉薬との相互作用)が、地色模様も曜変手順も覚えていないからである。


文献
 曜変天目.BLUE HAEVEN.「曜変というのは、内部の漆黒の釉面に結晶による大小さまざまの斑紋が群れをなして一面にむらむらとあらわれ、そのまわりが瑠璃色の美しい光彩を放っているのものを指しています。
 虹のような光彩は、ことに曜変独特の神秘な魅力をなすもので、その成因は釉上の極微の薄い膜によるものといわれています。」(http://www1.icnet.ne.jp/take/tennmoku.html[受信: 2014年9月18日])

西川茂(写真)/講談社(編).2007/10/25.拡大の美 日本が愛したやきもの.95pp.講談社.

彭丹.2012/9/5.中国と茶碗と日本と.1+6図版+301pp.小学館.[「第二章 天目茶碗の謎」の初出は、彭丹(2012/3)である。]