生命哲学/生物哲学/生活哲学ブログ

《生命/生物、生活》を、システム的かつ体系的に、分析し総合し統合する。射程域:哲学、美術音楽詩、政治経済社会、秘教

絵画作品の現象学的捉え方、『超越的』

2010年03月31日 12時58分54秒 | 美術/絵画
2010年3月31日-1
作品の現象学的捉え方、『超越的』

  金悠美.2004.2.美学と現代美術の距離:アメリカにおけるその乖離と接近をめぐって.
の87頁以降で、バーネット・ニューマンの言説と作品に言及してグレーザーが述べたことが、紹介されている。そのなかに、フッサールの現象学的還元とか、超越的な経験といった語が出てくる。そこで、Bunge哲学辞典で現象学phenomenologyを見ると、最後の2個の文は、
  「現象学とその分派は、20世紀前半には大陸の哲学で中心的であった。今では、合州国において↑ボストモダニズムの周縁で生き残っている。」(Bunge 2003: 212)。
とあったので、ボストモダンを訳すことにする。

後近代 postmodern (Bunge哲学辞典 2003: 220)
  「ポストモダン〔後近代/脱近代〕 建築では明瞭な概念で、ル・コルビジェとバウハウス集団によって創始されたモダニズム〔近代主義〕に対する反抗を表わす。他の分野においては、啓蒙運動の知的価値、とりわけ明瞭性、合理性、一貫性、そして客観的真理性、の拒絶としてを除けば、明瞭と言うにはほど遠い。脱構築主義的文芸批評、『カルチュラル・スタディーズ〔文化研究〕』、そしてポストモダンの哲学は、昔からある非合理主義の当世風改訂版である。実際、ポストモダンの哲学、とりわけ現象学と実存主義、は反哲学的である。というのは、概念的合理性は、支離滅裂に話すこととは反対の、信頼のおける哲学的思索にとっての必要条件だからである。↑反啓蒙運動、↑大陸哲学。」(Bunge 2003: 220)。