2014年3月24日-5
ブラヴァツキー『秘密教義』での形態の進化
ブラヴァツキー H.P. Blavatscky『秘密教義Secret Docrine』の
http://www.theosociety.org/pasadena/sd/sd2-3-06.htm
に、秘教による(意識の進化ではなく)形態の進化についての考えが述べられている。(なお、この辺りの翻訳文は、数年前に『至上我の光』(竜王会)に数回にわたって連載された。)
たとえば奇蹄類と偶蹄類の共通祖先は、物質的形態(したがって、当時の生きた生物体、したがってまたその化石)としては存在しないと主張している。
「『進化の中間地点』は、_アストラル的_ 原型が、物質的原型
」
(『The Secret Doctrine 秘密教義』Vol. 2, p.736)[20140324試訳]。
「動物と植物の種の起源において関わる諸要因。
基本的アストラル的諸原型は、物質的諸原型に成る〔物質界へと移る〕。
Factors concerned in the Origin of Species, Animal and Vegetable.
Basic Astral Prototypes pass into the Physical.
ラマルクの〈内在的で必然的な〉発展法則を構成しているデアーニ チョーハンの衝撃。それはすべてのより小さい作用者たちの背後に存在する。
1. 遺伝によって伝えられた変異。
2. 自然淘汰。
3. 性淘汰。
4. 生理的淘汰。
5. 隔離。
6. 成長の相関。
7. 環境への適応。(機械的因果に対して、知的因果。)」
(『The Secret Doctrine 秘密教義』Vol. 2, p.736)[20140324試訳]。
Lo/vtrup (1982a)は、進化を説明する進化理論について、それを構成する四つの理論が必要である。すなわち、
1. 進化の実在性を扱う理論
2. 進化の歴史を扱う理論 [ラマルクの第二進化理論]
3. 進化の機構〔メカニズム〕を扱う理論1:後成的理論
4. 進化の機構〔メカニズム〕を扱う理論2:生態的理論
「進化の実在性についての理論
この理論は、地球上の生命がは進化の過程を経て起源したと、主張する。それが含意することのなかで最も決定的な〔重要な〕のは、最初の生きている生物体は極度に原始的であり、時間とともに、ますます高等な形態が生じた、ということである。
」(Lo/vtrup 1987: 7)[20140324試訳]。。
この一番目の理論または仮説を、「進化は事実」仮説と呼ぼう。
この仮説はいかにして確証 confirmation または反確証 disconfirmation(反証 falsification)されるのか?
1. 〈すべての生物体は、親子関係によって繋がる〉という主張(仮説)を、試験 test すること。
2. 〈異種に属する任意の少なくとも2個体の生物体たちは、親子関係によって繋がる〉という主張(仮説)を、試験 test すること。
様々な種に属する生物体から得られたDNA塩基配列のデータから「系統」なるものは、次のようにして構築される。
1.
2.
これらの手順では、いくつかの問題があるが、いわば万世一系 an unbroken line の系図となる。異なる種または属に属する生物体が交配することによる雑種形成の場合も、繋がりは切れるわけではない。これは、根本的な仮定であり、そのもとに何らかのアルゴリズムが設定され、そしてまたどのモデルを選ぶかの何らかの基準が設定されて、計算される。
科学的知識体系は、同一性と差異性の体系である。比較は、対象についてなんらかの同一性のもとに、つまり二者以上のなんらかの観測される同一とみなされた振る舞い(性質など)について、行なわれる。たとえば、相同とみなされた形質について、その類似性(同一性と差異性)が調べられる。
→跳躍説 対 漸進説 saltationism vs gradualism
→区切り平衡説 punctuated equiribrium
→そもそも地質年代区分とは何か
文献:
[L]
Lo/vtrup, S. 1978. On von Baerian and Haekelian recapitulation. Systematic Zoology 27: 348-352.
Lo/vtrup, S. 1979. The evolutionary species - fact or fiction? Systematic Zoology 28: 386-392.
Lo/vtrup, S. 1982a. The four theories of evolution I. The theories on the reality and on the history of evolution. Rivista di Biologia 75: 53-60. [R19831018]
Lo/vtrup, S. 1982b. The four theories of evolution II. The epigenetic theory. Rivista di Biologia 75: 231-255. [R19831018]
Lo/vtrup, S. 1982c. The four theories of evolution III. The ecological theory. Rivista di Biologia 75: 385-398. [R19831018]
Lo/vtrup, S. 1987. Darwinism: The Refutation of a Myth. x+469pp. Croom Helm. [B19870701] [y12,960][この本の第1章は、上記のLo/vtrup (1982a, 1982b, 1982c) が基礎となっている。]
ブラヴァツキー『秘密教義』での形態の進化
ブラヴァツキー H.P. Blavatscky『秘密教義Secret Docrine』の
http://www.theosociety.org/pasadena/sd/sd2-3-06.htm
に、秘教による(意識の進化ではなく)形態の進化についての考えが述べられている。(なお、この辺りの翻訳文は、数年前に『至上我の光』(竜王会)に数回にわたって連載された。)
たとえば奇蹄類と偶蹄類の共通祖先は、物質的形態(したがって、当時の生きた生物体、したがってまたその化石)としては存在しないと主張している。
「『進化の中間地点』は、_アストラル的_ 原型が、物質的原型
」
(『The Secret Doctrine 秘密教義』Vol. 2, p.736)[20140324試訳]。
「動物と植物の種の起源において関わる諸要因。
基本的アストラル的諸原型は、物質的諸原型に成る〔物質界へと移る〕。
Factors concerned in the Origin of Species, Animal and Vegetable.
Basic Astral Prototypes pass into the Physical.
ラマルクの〈内在的で必然的な〉発展法則を構成しているデアーニ チョーハンの衝撃。それはすべてのより小さい作用者たちの背後に存在する。
1. 遺伝によって伝えられた変異。
2. 自然淘汰。
3. 性淘汰。
4. 生理的淘汰。
5. 隔離。
6. 成長の相関。
7. 環境への適応。(機械的因果に対して、知的因果。)」
(『The Secret Doctrine 秘密教義』Vol. 2, p.736)[20140324試訳]。
Lo/vtrup (1982a)は、進化を説明する進化理論について、それを構成する四つの理論が必要である。すなわち、
1. 進化の実在性を扱う理論
2. 進化の歴史を扱う理論 [ラマルクの第二進化理論]
3. 進化の機構〔メカニズム〕を扱う理論1:後成的理論
4. 進化の機構〔メカニズム〕を扱う理論2:生態的理論
「進化の実在性についての理論
この理論は、地球上の生命がは進化の過程を経て起源したと、主張する。それが含意することのなかで最も決定的な〔重要な〕のは、最初の生きている生物体は極度に原始的であり、時間とともに、ますます高等な形態が生じた、ということである。
」(Lo/vtrup 1987: 7)[20140324試訳]。。
この一番目の理論または仮説を、「進化は事実」仮説と呼ぼう。
この仮説はいかにして確証 confirmation または反確証 disconfirmation(反証 falsification)されるのか?
1. 〈すべての生物体は、親子関係によって繋がる〉という主張(仮説)を、試験 test すること。
2. 〈異種に属する任意の少なくとも2個体の生物体たちは、親子関係によって繋がる〉という主張(仮説)を、試験 test すること。
様々な種に属する生物体から得られたDNA塩基配列のデータから「系統」なるものは、次のようにして構築される。
1.
2.
これらの手順では、いくつかの問題があるが、いわば万世一系 an unbroken line の系図となる。異なる種または属に属する生物体が交配することによる雑種形成の場合も、繋がりは切れるわけではない。これは、根本的な仮定であり、そのもとに何らかのアルゴリズムが設定され、そしてまたどのモデルを選ぶかの何らかの基準が設定されて、計算される。
科学的知識体系は、同一性と差異性の体系である。比較は、対象についてなんらかの同一性のもとに、つまり二者以上のなんらかの観測される同一とみなされた振る舞い(性質など)について、行なわれる。たとえば、相同とみなされた形質について、その類似性(同一性と差異性)が調べられる。
→跳躍説 対 漸進説 saltationism vs gradualism
→区切り平衡説 punctuated equiribrium
→そもそも地質年代区分とは何か
文献:
[L]
Lo/vtrup, S. 1978. On von Baerian and Haekelian recapitulation. Systematic Zoology 27: 348-352.
Lo/vtrup, S. 1979. The evolutionary species - fact or fiction? Systematic Zoology 28: 386-392.
Lo/vtrup, S. 1982a. The four theories of evolution I. The theories on the reality and on the history of evolution. Rivista di Biologia 75: 53-60. [R19831018]
Lo/vtrup, S. 1982b. The four theories of evolution II. The epigenetic theory. Rivista di Biologia 75: 231-255. [R19831018]
Lo/vtrup, S. 1982c. The four theories of evolution III. The ecological theory. Rivista di Biologia 75: 385-398. [R19831018]
Lo/vtrup, S. 1987. Darwinism: The Refutation of a Myth. x+469pp. Croom Helm. [B19870701] [y12,960][この本の第1章は、上記のLo/vtrup (1982a, 1982b, 1982c) が基礎となっている。]