鳩山演説。「人間性なき科学」?、確かに。しかし、「科学性なき科学」、あるいはその応用技術、これが問題である。
たとえば温暖化論者の主張である。先日の報道によれば、ヒマラヤの氷床は2035年までに消滅するうんぬんというインド人学者の主張は根拠薄弱あるいはむしろ偽装だということである。朝日新聞では(同じ情報源にもとづいているとすると他の新聞でも同様だろう)、しかしこのことはIPCC報告の地球温暖化論の全体的主張に影響を及ぼすことはないと述べている。むろんそのように断じるのは早計である。
まず、IPCCの報告書を書く者が科学者ばかりからなっているとしても、各国政府の利害関係を背負っていないとは言えない。たとえば、少なくとも初期に関わったシュナイダーは原発推進論者である。結果から見れば、二酸化炭素削減と方向は国際的に原子力発電の復活や新規建設に向かっている。科学は空想だけではなく、理論とともに結果を見なければならない。リスク論は現時点ではいかようにも立論できるから、逃げに利用できる。ここでは確率についての考え方が関わる。単純に言えば、温暖化予測が当たらないなかったならば、その予算を直近の飢餓死亡への対応に使うほうがよかったということが考えられる。
それにしても、中西準子のリスク評価によれば、タバコ喫煙と副流煙被曝はリスクの高い筆頭である。原発事故、したがって原発運転することのリスク評価はないのだろうか? 昔、ムラサキツユクサの突然変異によって、原発をモニター(検知)するというのがあった(市川定夫氏)。その後も測定は続けられているのだろうか?
根本的には、放射線検知器の感度改良が急務であろう。
たとえば温暖化論者の主張である。先日の報道によれば、ヒマラヤの氷床は2035年までに消滅するうんぬんというインド人学者の主張は根拠薄弱あるいはむしろ偽装だということである。朝日新聞では(同じ情報源にもとづいているとすると他の新聞でも同様だろう)、しかしこのことはIPCC報告の地球温暖化論の全体的主張に影響を及ぼすことはないと述べている。むろんそのように断じるのは早計である。
まず、IPCCの報告書を書く者が科学者ばかりからなっているとしても、各国政府の利害関係を背負っていないとは言えない。たとえば、少なくとも初期に関わったシュナイダーは原発推進論者である。結果から見れば、二酸化炭素削減と方向は国際的に原子力発電の復活や新規建設に向かっている。科学は空想だけではなく、理論とともに結果を見なければならない。リスク論は現時点ではいかようにも立論できるから、逃げに利用できる。ここでは確率についての考え方が関わる。単純に言えば、温暖化予測が当たらないなかったならば、その予算を直近の飢餓死亡への対応に使うほうがよかったということが考えられる。
それにしても、中西準子のリスク評価によれば、タバコ喫煙と副流煙被曝はリスクの高い筆頭である。原発事故、したがって原発運転することのリスク評価はないのだろうか? 昔、ムラサキツユクサの突然変異によって、原発をモニター(検知)するというのがあった(市川定夫氏)。その後も測定は続けられているのだろうか?
根本的には、放射線検知器の感度改良が急務であろう。