2011独立展:独立展は、私にとってある意味では憬れ深き団体展です。個性的というには物足りない、ものものしいというには過激な表現だし、何といったらいいのでしょうか。私的なモチーフが説得力を高めているのかもしれません。技術的に工夫している作品にも興味が湧きます。そんな意味でもじっくり観るべき作品が多すぎて、かなり時間がかかってしまいました。いちばん自分を元気にしてくれる楽しい時間です。
独立展では今春3月11日に起きた東日本大震災に遭われた方々への義援金を送るため、絵画の小作品チャリティー販売も行っています。会員から寄付された平面作品を1点につき1万円で販売(16日まで)しています。私も1点、お気に入りの作家の作品の購入希望を出しました。被災者でない自分も、震災後の日常がこんなに変わってしまったなと思い、その底には被災地や被災者に対して「自分にできることは何か」という思いがいつも漂います。
2011二紀展:二紀展は、私にとって馴染み深い作家の多い団体展です。さまざまな展示会場で見かける作家の作品は、アピール性に富んでいます。直接知り合いの作家はわずかだけれど、そして奇抜な作品は少ないけれど、自分を信じて地道にしっかりと目標に向かって努力されている作家なのだなと感じさせる作品が多く見受けられました。