松田洋子のアトリエ絵リアル

松田洋子(マツダヨウコ)の絵画創作活動軌跡 ~ときどきポエムも登場します~☆⇒「麻生洋乃のライティング詩リアル」で検索

日本女子大学西生田生涯学習センターで!

2007-11-10 15:24:03 | Weblog

 秋まっさかりの自然に恵まれたキャンパス内。本日「ブログ入門講座」を受講しました。
 受講中に自分のブログができてしまう、何でもあとまわしにしてしまう私にぴったりの講座でした。
 11月10日は私の「ブログ記念日」です。

 この絵は、2005年・2月に、全国絵画公募展IZUBIに出品した作品「僕が見ていた午後」です。佳作賞をいただき、母と伊豆のホテルに1泊した楽しい思い出もある作品(S50号)です。
http://www3.tokai.or.jp/itokaikan/  

 また、今年の7月に日本文学館から出版した「昭和家族和音」の表紙カバーにも使用しています。この本は、すでに売り切れましたので、ごらんになるには川崎市立図書館で貸し出しを受けてください。ご感想歓迎します。(麻生洋乃・著)



僕が見ていた午後


夏の太陽が西にかたむきはじめたとき
僕は見た
古い煉瓦がなみだを流すのを

古い煉瓦はどろどろと
白いなみだを流した

がれきが僕の頭の中で叫ぶ
煉瓦が僕の胸の中でなみだを流す

よちよち歩きの僕自身を肩にしょいながら
僕は知った
いちど昇った太陽が西にかたむいたときにできた影のなかに息しているものがあることを
西日に照らされる姿あらわな壁や床たちが
息しているものを隠しもっていることを

(2006年6月1日発行「地軸 第25号」に収録の『森の栞』から)
http://blogs.yahoo.co.jp/hirono10asao42/375207.html